まちのラジオ第2週 大阪大学共創機構社学共創部門准教授・木ノ下智恵子さん

2020/10/08

handai_201008-1箕面の主な活動グループが週替わりでお送りする「まちのラジオ」。毎月第二木曜は、大阪大学社学連携事業。大学と社会のつながりをテーマに放送しています。
今回は大阪大学共創機構社学共創部門の准教授・木ノ下智恵子(きのした・ちえこ)さんをお招きして、お話を伺いました。
(聞き手:大阪大学社学共創部門 肥後楽さん)

木ノ下さんの専門は「アート、現代美術、文化政策」。
さまざまな機関と連携して、社会の課題解決に取り組む複数のプロジェクトに関わっています。
もともと神戸市のアートセンターでキュレーターをしていた木ノ下さんは、大阪大学総長(当時)の哲学者・鷲田清一さんと出会い、スカウトされて大阪大学へ来ることになりました。

●中之島エリアでの社学共創プロジェクト
大阪市の「中之島」は、大阪市役所や中央公会堂のある中洲の島。
歴史的・文化的・経済的に重要な場所です。
「パリのシテ島に似ているところがあります」
2009年、この中之島に「アートエリアB1」がグランドオープンしました。
場所は、京阪なにわ橋駅の地下コンコース。
通路沿いに広がるオープンスペースです。
「ここを活用していこう」と、企業・NPO・大学の三者が協力し、さまざまな企画を行ってきました。
プログラムは年間で70~80本、1万5千人~2万人が来場しています。
勤め帰りのサラリーマンが、通りすがりに
「おっ、何やってんのかな?」
と足を止めて、講義やワークショップにそのまま参加したり。
異なる価値観を持った人たちが集まり意見を交わす場として、世界でも他に例のない取り組みと注目されています。

●ラボカフェ
「アートエリアB1」で行われている人気プログラムが「ラボカフェ」。
哲学、サイエンス、医療、アートといったさまざまなジャンルをテーマに、研究者だけでなく市民の目線から対話によって課題を掘り下げて行くという試みです。
新型コロナウイルスの影響が広がる中、いち早くオンライン開催も6月から実施しています。

●鉄道芸術祭
毎年開催されている目玉企画の一つが「鉄道芸術祭」です。
文化史の観点から、鉄道が社会にもたらしたものを紹介するというもので、場所が地下鉄のコンコースということもあって、その場にふさわしい芸術祭といえるでしょう。
毎年、テーマはがらっと変わります。
「5周年のときに、京阪沿線上方遊歩四十六景というのをやりました」
京阪電鉄の46駅について、全駅の名物や駅の地域にまつわる本を立体曼荼羅で構成したそうです。
そんな鉄道芸術祭、今年はこんな内容です。

鉄道芸術祭vol.10「GDP(Gonzo dot party)」
日時:10月18日(日曜日)~12月27日(日曜日)12時~19時 ※月曜休館(祝日の場合は翌日)
場所:アートエリアB1
料金:無料
※直接来場とオンライン、二通りの方法でお楽しみいただけます。詳しくはホームページから
<メインアーティスト>
contact Gonzo(アーティストユニット)
dot architects(建築家ユニット)

コロナ禍のただ中にあっても、今できるやり方で。
10年に渡って、他に例のないユニークな「アートエリアB1」を運営してきた心意気が感じられます。
予期せぬ出会いが生む、新しい気づきの場。
みなさんも一度、訪ねてみませんか?

アートエリアB1ホームページhandai_201008-2