ふらっとちゃっと 飛び級で博士後期課程へ!大阪大学大学院環境エネルギー工学専攻・下条裕さん

2020/11/08

flat_201108-1下条裕さん(中央) あれれ、こんなに密集して大丈夫・・・?
大阪大学で環境を学ぶ学生がお送りしているラジオ番組「ふらっとちゃっと」。
大学の先生や留学生をゲストに迎えたり、いま話題のテーマで討論したり、地域で行われている催しに参加して取材したり、毎月趣向を凝らしてお届けしています。

■発掘!Osaka University
大阪大学の先生や留学生をゲストに招いてお話を聞くこのコーナー。
今回のゲストは、

「下条裕(しもじょう・ゆう)です」

環境エネルギー工学専攻、飛び級で博士後期課程1年に在籍しています。
出身は兵庫県加古川市。
現在の研究は、医学と工学の中間分野です。
医療用の装置を作っても、現場の医師たちがちゃんと使えるようにするためにはどうすればいいか、その橋渡しをする研究で、医学・工学の両方の知識が求められます。
「実は、一卵性の双子のきょうだいがいまして。彼は医学部なんです」
その影響もあってこの分野に進んだそうです。

好きな教科は数学と物理。
「法則に普遍性があり、いろいろなことに当てはめて応用していけるのを魅力に感じています」

「世の中の真理を突き詰めたいという好奇心が強い」という下条さん。
いざ研究を始めてみるとすごく楽しくて、とことん研究の道を進もう!と心に決めて博士課程へ。
飛び級での進級はかなり珍しいとのことです。

これまで、アルバイトで塾の先生をしたことが、下条さんにとって大きな経験だったといいます。
受験生の相談に乗ったり、ケアを担当する中で、いろいろな学力の子と接する機会がありました。
「自分の常識が通じない場合もあって、どうすれば話を聞いてくれるか、考えて工夫してきました」
その結果、自分を客観的に眺められるようになったそうです。
その経験は現在も生かされていて、
「研究室全体のためにどうすれば良いかを常に考えている。みんなが気持ちよく研究に臨めれば雰囲気も良くなり、自分も楽しい」
と語る下條さんでした。

下条さんは日本学術振興会特別研究員の認定を受け、来年度の研究費が支給されることになりました。
しかしこういった待遇を受けられるのはほんの一部で、実際には博士課程で研究を続けたくても難しい場合が多いといいます。
「日本を支えてきたのは科学技術。そこにお金をつぎ込まないと、日本はすごい勢いで衰退していくでしょう」
例えばアメリカの博士課程と比べると、その待遇は雲泥の差。
また、大学から社会へ出るためのキャリアパスが「日本はうまくいってない」。
生活や就職がイメージできるようにならないと、博士課程に進む学生は増えないのでは・・・と下条さんは危惧しています。

下条さん、今後の目標は?
・研究テーマを見つけて実験の内容を考え論文を作成し発表する。それを自分一人で成し遂げる
・留学したい。海外で自分の力を試してみたい
・研究室をもっと良くしていきたい。みんなが自発的に学会に行ったりするような、活発な研究室に
「自分が博士課程にいるうちに成し遂げたいですね」
そんな風に語っていただきました。

flat_201108-2実際には・・・
下条さんの趣味は旅行。
新型コロナウイルスの影響で、現在はなかなか行けなくて残念・・・。
これまでは、半年ごとに海外旅行に出かけ、好きなヨーロッパをぶらつく気ままな一人旅を続けてきました。
そんな下条さんの、旅行ルーチンは?
・ご当地のおいしい食べ物を食べる
・特産品を自分へのお土産にする
・美術館に必ず行く

美術館に行くのは、自分が何を見て「良い」と思うのか、それを知りたいから。
美術品を見て単に「美しい」と思うだけではなく、その背景にあるメッセージを理解したい。そんな思いでいろいろな美術館を巡ってきました。
ちなみにこれまで訪れた中では、オランダのマウリッツ美術館が良かったそうです。
レンブラントや、フェルメールの「青い首飾りの女」が見られるところです。

旅行先のおすすめはフランス。その中でも特に「南仏」が良かったといいます。
ワインも好きで、海外に行くと好きな銘柄を何本か購入。
自宅にワインセラーがあり「好きなときに好きなワインを開けて楽しんでいます」という下条さん、学業だけでなく人生も何となく飛び級している感がある、そんな人物でした。

flat_201108-3集合写真は合成で、実際は距離を保って撮影しました