『しあわせの道しるべ』(30分番組)
第2日曜 15:30〜
(再放送:同日夜22:30〜、翌月曜15:30〜)
誰にでもある人生のターニングポイント。
そのとき、何を感じ、どう選択していったのか。
フリーライター・コーディネーター 中村のりこが、
公私で出会う素敵な方々を毎月ゲストにお迎えして、
その方の人生の転機についてお話を伺っていく対談番組です。
大きな波を起こすものではないけれど、
ラジオを聞く人の心に、小さな道標ができる。
そんな番組をめざしています。
今回のゲストは・・・
Amazake Lab.代表/麹士
山本 茜(やまもとあかね)さん
名古屋市出身、京都市在住。麹甘酒ブランド「Amazake Lab.」創業者。
新卒で日系メーカーに勤める中で、「働き方と生き方を自由にデザインしたい」という思いから2017年3月に退職。2017年4月にスタートした 大人の学びの場/BAR「Learning Bar CF 曽根崎」の立ち上げ、企画運営に携わる。
自身の海外でのワーケーション体験と、フルリモートでインサイドセールスを担当する中で、コリビング施設の必要性を感じ、2019年9月、京都にて文化財を活用した「苔香居コリビング」の運営をスタート。
2019年度内閣府国際交流事業「世界青年の船」事業でサブ・ナショナル・リーダーを務め、10か国の青年と1ヶ月半の寝食を共にする中で、日本の食文化、特に麹を使った発酵食の魅力を再認識する。
2020年6月、麹や発酵食の認知向上のため「all.about.koji」として麹のワークショップ等を行う活動を開始。さらに、甘酒のイメージを一新することでより発酵を身近にする着想を得て、2020年8月、麹甘酒ブランド「Amazake Lab.」創業に至る。
卒業後は、日系メーカーに入社。その当時から3年を目途に退職しようと考えていたというから、その変化力に驚きます。
朝から夕方まで出社し社内で毎日を過ごしていくと、平日の社会の状況がわからず、生活に変化を求めるようになったとき、コミュニティバーの企画運営の話をいただき、ラーニングバー曾根崎の運営に関わる事になりました。
オーナーの平山智一さんには以前ゲストに来ていただいています♪
平山さんの人生の転機もユニークでした♪
https://fm.minoh.net/blog/?p=14089
そして、2019年度内閣府国際交流事業「世界青年の船」に参画。学生時代に参加した事業でしたが、今度は参加者から運営する側として参加。
ハワイ経由で太平洋を横断する1カ月半のプログラムの中では、世界11カ国からの参加者が自国の文化を紹介するイベントもあり、その中で各国の食文化に触れたことをきっかけに、日本食の繊細さをあらためて実感。帰国後、「健康とは、食とは」を見直すことにしました。
日本の食文化の良さ。特に日本の発酵食の歴史や素晴らしさに気付いたと言います。
その中で、発酵食の礎となる麹菌の存在に着目し、その魅力にはまっていきました。
麹の魅力
あらためて日本食を追究してみると、発酵食に行き着きました。日本食の要になっているもの=発酵。発酵の要=麹菌。
外国のことばかり勉強していたこともあり、海外の文化に目がいっていた茜さんでしたが、日本の食を勉強してみたいと、麹士の資格を取得。麹を自宅でどう作ればいいのか、塩麹、ぬか、味噌などを上手く使う方法、日常的に実践的に取り入れる方法などを身につけていきました。
微生物の世界は、増えていく過程が面白くて、ふわふわと増えていくようすを実験のような感覚で楽しんでいるそうです。
日本の身の回りにあるものは麹が絡んでいるものが多いのだとか。「all.about.koji」ではワークショップを開催。発酵食品とこだわったお酒のペアリングを紹介するイベントなども開催中です。
麹造りはまさに子育て
米麹ができるまでには48時間かかるそうで、温度管理が最も重要。ゆたんぽや電気毛布でくるんだり、我が子を子守するつもりで育てるのですって。「手間がかかってできた麹はまさに自分の子どものようで、愛情をこめるとそれだけ美味しくなってくれるんですよ」と茜さん。「麹が育ちやすい環境を整えてあげると、(生きている微生物なので)それだけうまく動いてできてくれる。48時間後にはふわっふわの胞子が付いた麹が出来上がるんです」
まさに子育てと同じですね。できあがった麹は色々な調味料に使え、茜さん家の冷蔵庫は「調味料倉庫」状態なんだとか。
「Amazake Lab.」は、麹甘酒専門ブランド
甘酒に特化した「Amazake Lab.」。お酒の入っていない麹で発酵された飲み物をオンラインショップでお手元へ届けています。
発酵食を身近に取り入れてもらうことをコンセプトに、砂糖が入っていないのに糖度が30度以上あり、栄養価も高く「飲む点滴」としてブームになっている甘酒。
甘酒には2種類あり、1)酒粕をお砂糖を加えて、水でのばしたもの。2)麹を水で発酵したものでアルコールや砂糖は一切入っていないもの。茜さんが作るのは、後者のほうです。
朝からからだにいいものをという方にはおすすめ。ブドウ糖がすごく多く、頭がシュッと目覚める。グラノーラ・ヨーグルトにかけたり。プロテインと一緒に摂る男性にもいるんだそう。
麹の使い方の幅が広がらない方が多かったので、その方法などワークショップで伝えています。来年度以降は、ワークショップとオンラインショップを統合する予定だそうです。
↑all about kojiの活動「こだわりの日本酒と発酵おつまみの会」での一品
新しい習慣をつくりたい
「身近に感じて欲しい。作るのが難しい方は食べる買うことから♪ 発酵食への距離感を縮めて欲しい」と茜さんは話します。アルコールが入っていないので、子どもでもお酒が飲めない人にもOK!というのが嬉しいですね。
甘酒の効能についてのデータはこれからなんだそうです。研究が進んでいない分野で、今後は数字で見えるようにしたい。自分のカラダを実験に。半年飲み続けている茜さんの肌はつやつや!これが何よりの証!
「今年の夏は夏ばて知らず。太陽の下に出るのが大好きですが、何も塗らずにいたのに、そばかすも今年は増えず。逆にうすくなったんです」え〜!女性には特に嬉しい効能を体感されている!!!
今後はいろんな人に発酵食品・麹の魅力を知ってもらいたいと、試飲ができるポップアップストアも展開中。(京都河原町 Good Nature Stationなど)
「商品を買ってもらうだけではなく、もっと発酵食品を身近に取り入れてもらう機会として、ワークショップを開催し輪を広げたい」と茜さん。
アミノ酸、ブドウ糖、ビタミンB。食前酒にするほか、砂糖一切使っていないのに糖度30度もあるので、お砂糖変わりに甘味料として使えます。
日本食(特に発酵食品)の魅了は身近にありすぎて気付かない。あらためて再認識したいですね。
日本の食文化・発酵食。その元となる麹の魅力はまだまだ道の可能性にあふれています♪
<今後のイベント>
●12/20(日)
all about koji「こだわりの日本酒と発酵おつまみの会」
●12/26(土)
「Amazake Kitchen ~年末年始に胃腸にやさしい一品!オンラインあまざけ料理会~」
【山本茜さんからの“道しるべ”メッセージ】
コンフォートゾーンを抜け出す。
自分の中にいつも頭の中に置くようにしていることば。
一歩踏み出すとき、決断するとき、新しい事を始めるとき、誰しも勇気が要ります。
自分の居心地のいい中に閉じこもっているのではなくて、がんばってそこから踏み出してみることで、一気に世界が広がったり、新しいものにいっぱい触れられたりして、器がどんどん広がって行くことが多かったです。何か決断に迷われている方とか、一歩踏み出した行けれど・・・と思われている方がいらっしゃったら、がんばってコンフォートゾーンから抜け出していただきたいなと思います。
自分の世界は居心地がいいけれど、エイヤ!とそこから抜け出すことで、広い世界が待っていますね(*^^*)
茜さん、ありがとうございました♪
【♪放送された音源はこちらをクリック♪】
1月10日(日)15:30〜(再放送:同日夜22:30〜、翌月曜15:30〜)
次回もお楽しみに!
(文責:中村のりこ)