「第70回全国小・中学校作文コンクール」で読売新聞社賞!中学1年生の横田玲さん@エール・マガジン

2020/12/26

erumaga_201226-1ガンバッテイルみなさんを応援する土曜日の「エール・マガジン」(14:15on air)、
2020年12月26日(土曜日)は、「第70回全国小・中学校作文コンクール」で読売新聞社賞を受賞した、中学1年生の横田玲(よこた・れい)さんをお迎えしました。

実は横田さん、エルマガ登場はこれが3回目。
夏休みの「子ども文化体験フェア」のラジオ体験に、小4・小6の2回参加したのでした。そのときは他の参加者たち大勢の中の一人でしたが、今回は晴れてソロ出演。
「よろしくお願いします」

小さい頃から文章を書くのが好きだったという横田さん。
小学1年生のときに、市の読書感想文コンクールに応募したのをきっかけに、これまで作文や読書感想文のコンクールで、数々の賞を受賞してきました。
「誰かに読んでもらいたい。自分の思いが文字になるのが楽しかった」
小学5年生のときには、小説にも挑戦。
ある日突然、物語が下りてきた・・・そうして書き上げたのは、小説『宇宙ラーメンの歴史』でした。

時は未来、宇宙観光が当たり前になった時代。
新しい観光地を探していた調査隊の宇宙船が故障し、未発見の星・土星の63番目の衛星に不時着する。
その星に住んでいた宇宙人と交流する中で、共同でラーメンづくりに取り組むことに。
虹色の宇宙魚を具に、開発された宇宙ラーメンのカップ麺はおいしい!と大評判。
宇宙規模の大ヒット商品に・・・。

初めての小説はこんな奇想天外なSFで、横田さん自身「いけるかも」という感触があったといいます。これを「角川つばさ文庫小説賞」に応募したところ、みごとに「高学年の部 特別賞」を受賞しました。
他にも、小学5年生で応募した「第62回全国学芸サイエンスコンクール」では、読書感想文・小学生部門で、全国最優秀となる金賞を受賞し、箕面市の市長表彰も受けています。

そして今回の「第70回全国小・中学校作文コンクール」での読売新聞社賞。erumaga_201226-2
わかりやすく言うと、文部科学大臣賞に次ぐ全国2位ということになります。
「作文の腕を上げたいと思って書きました。それが認められて嬉しい」
選挙をテーマに書いた作文のタイトルは
「未来を切り開く第一歩~投票率アップ大作戦~」
もともと横田さんのお母さんがアルバイトで選挙のウグイス嬢をやっていたことがあり、選挙カーが通るたびに裏話をいちいち言ってくる。そのたびに「何やねん」と思ってたけど、だんだん選挙について調べてみる気になりました。
現在、日本では投票率の低さが問題になっていて、とりわけ若い世代の関心の低さが課題とされています。横田さんは世界に目を向け、投票率の高い国について、どんな工夫をしているかを調べました。
ドイツではコンサート会場やサッカースタジアムを投票所にして、投票すれば有名なサッカークラブの控室などを見学できるといった「ご褒美」があります。
台湾では、選挙会場がそのままお祭り会場になっていて、人気歌手が出演するなど、日本では考えられないほどのにぎやかで楽しい選挙が繰り広げられます。
スウェーデンでは18歳以下の模擬選挙プログラムがあり、早くから若者が選挙を体験することで関心が自然に高まっています。
日本では、選挙といえばおじさんおばさんが何やら難しいことをしゃべっているだけ。それが投票が少ない理由では?
そこで、横田さんは作文の中で「日本の学校でも模擬選挙を導入しては」と提案します。
例えば生徒会を「国会」、生徒会長を「総理大臣」と呼ぶようにしてみる。自分の1票で世の中が変わる、そのことを若者が実感できる仕掛けが必要・・・。
「投票率を上げることは、難しいけど大事なテーマです」

世の大人のみなさんには、なんとも耳の痛い話かもしれません。
投票率を上げるのは確かに大事だけど、言うだけ言って上がらなかったら仕方ない。
そんな風に考えている人にとって、中学1年生の書いたこの作文は、まっすぐ向き合うに値するものではないでしょうか。

横田さんが次に書きたいというテーマは「幸福とは何か」。
そのきっかけは、タッキー816の若者番組「発信!じゅーだいスクランブル」に出演して語り合ったことでした。
世界に比べて、日本の若者の幸福度が低いのはなぜなのか。そもそも幸福って他人と比較できるものなのか。
その番組では、自分より年上の大学生たちとも、互角以上に渡り合った横田さんでした。
そこからさらに、自分なりに考察を進めて、どんな結論に達するのか。
新作が楽しみです。

これまで、書くものがことごとく全国クラスの評価を受けている、いわば「スーパー中学生」の横田玲さん。
その快進撃を、タッキー816はこれからも応援していきます!
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