「デイライトタッキー」第5水曜日放送の「発見!技あり日本」では
日本が世界に誇る技や特産品をご紹介しています。
今回は、株式会社 呉竹 総務部の 大島沙織さんにお話を伺いました。
株式会社呉竹さんの本社は奈良市南京終町にあります。
仏教が盛んになった奈良時代以降、奈良には墨作りの伝統が受け継がれてきました。
明治35年(1902年)、腕の良い墨職人だった綿谷奈良吉さんが
独立したのが株式会社呉竹の始まりでした。
(当時の会社名は綿谷商会。これ以降、株式会社を略します)
今年で創業119年目の呉竹さん。
現在は、墨、書道液、書道用品、書道セット、筆ぺん、カラーの筆ぺん、画材など
様々な文具の製造販売を行なっています。
代表的な商品、筆ぺんが生まれたのは昭和48年。
元々開発していたサインペン、マーキングペンの技術を活かして、
手軽で簡単に筆文字が書ける筆記具を目指して、開発されました。
ところが、墨を磨らずに筆文字が書ける画期的な筆ぺんは、
すぐには受け入れられませんでした。
というのもその簡便性が書道家には邪道と受け止められたのです。
しかし便利さから市場に受け入れられ、広まっていくことになりました。
現在の呉竹さんの強みはカラーバリエーションの豊かさ。
筆ぺん開発で培った、微粒子を分散させて滑らかな書き心地にする技術と、
芯先・穂先の種類の豊富さで様々な筆記具を開発されています。
そして呉竹さんが新たに市場に送り出したのが「からっぽペン」。
名前の通り「からっぽペン」にはインクが入っていません。
綿芯にインクを吸い上げ、簡単にペンを作ることができるのです。
呉竹さんが2015年に参加したイベント会場で”ペン作り体験コーナー”を
企画したところ、大好評だったことがきっかけで商品化されました。
呉竹さんの「ink-café おうちで楽しむ 私のカラーインク作り」でインクを作り、
からっぽペンに入れれば、オリジナルカラーのからっぽペンを作ることができます。
究極のカスタマイズ商品である「からっぽペン」は、
文房具屋さん大賞2021の大賞を獲得。
手帳をオリジナルのカラーで彩れると、SNSでも評判を呼んでいます。
カラーバリエーションが強みなのに、あえて からっぽなペンを開発するなど、
ユニークな商品アイディアが生まれる呉竹さんの職場は、半数以上が女性で、
年代も若手が多いそう。
筆ぺんの技術を生かしてアイライナーも開発をしており、
2020年には化粧品製造販売業認可を取得、
化粧品分野に進出したいと考えているそうです。
呉竹さんの今後の夢をお聞きしたところ、大島さんは
「文具や画材などの商品を通して、皆様の生活を豊かにしていきたいです」
と語っておられました。
株式会社 呉竹のホームページでは、登録なし、無料でダウンロードできる
文字のなぞり書きや年賀状など季節のごあいさつに使える作品集も紹介されています。
ご参考になさってください。
↓
墨、書道用具メーカーの株式会社呉竹 トップページ
呉竹さんから、タッキーをお聞きの方にプレゼント!
『呉竹 ink-café おうちで楽しむ 私のカラーインク作りキット』を2名の方に。
5色のインク(透明・イエロー・ピンク・ブルー・グレイ)を混ぜて、オリジナルインクが作れるキット。
もちろん作ったインクでオリジナルペンが作れる「からっぽペン」も入っています。
ご希望のかたは 住所、氏名、電話番号を忘れずに
「技あり日本」係まで。
番組へのご感想も添えてくださいね。
電話:072−728−3210
FAX:072−728−3733
E-Mail:816@minoh.net
締め切りは4月6日(火)、ご当選者の発表は 4月7日(水)のデイライトタッキーで。
たくさんのご応募お待ちしております。
※写真ご提供:株式会社 呉竹
(文責:千波留)