復活を期す!ピアニスト・桑原怜子さん@エール・マガジン

2021/04/10

erumaga_210410-1ガンバッテイルみなさんを応援する土曜日の「エール・マガジン」(14:15on air)
2021年4月10日(土曜日)は、ピアニストの桑原怜子(くわはら・れいこ)さんをお迎えしました。
 
 「ピアノ歴は、よくわからないんです」
お母さんがピアノの先生だったこともあり、まだ物心もつかない頃からピアノに触っていたという桑原さん。
ほとんど人生=ピアノ歴、といったところでしょうか。
子どもの頃は練習が嫌だったそうで、ピアノを習っていないお姉さんが自由に遊び回っているのを横目に、朝晩練習漬けの日々。「なんで私だけ・・・!?」
それでも実力を上げ、音楽家のタマゴが集う東京の桐朋学園の音楽科へ進学を果たします。
その後、どうせなら海外へ!とハンガリーのリスト音楽院へ留学。
当時教えてもらっていた先生から「来ないか?」という誘いに
「行く行くー!」
軽いノリで渡ったハンガリーですが、日本とはまるで違う暮らしにとまどいの連続。
ガスが止まってしまい、ガス会社に電話したところ
「ガス出ない?ああ、そう。ま、行けたら行くわ」
こんな対応、日本じゃありえなーい!
そして、結局来ず・・・!
他にも、電車で自分のカバンにスリが手を突っ込んでいるのを見つけて「あ、すみません」となぜかこちらが謝ってしまい、後で落ち込んだりも。
そこから桑原さんは、スリに遭わないための技を編み出します。
「目つきを悪くして、周囲を睨みながら歩くんです」
謎の日本人女性が発散するただならぬ殺気に恐れをなしてか、それ以来スリに遭うことはありませんでした。
ただ、日本に帰ってからも「しばらくそのクセが抜けなかった」そうで・・・。

そんな苦労がありながらも、国際的なコンクールで入賞を繰り返し、ヨーロッパでの演奏家の資格も取得。国際的な演奏家として認められ、CDアルバムも発表するなど、活躍を続けてきた桑原さんでした。
ところが、昨年から右手が思うように動かせなくなってしまいます。「ジストニア」という病気で、演奏家がよくかかる病気といわれています。
リハビリに専念しながら、改めて自分にはピアノしかない!ことに改めて気づいた桑原さん。そんな中、「左手のピアノ」の楽譜を取り寄せて弾いてみたところ、それまでグレーだった心が和らぎ、うるおいが戻ってきました。
今年の10月には、左手のピアノでの演奏会も決まっています。リハビリも続けつつ、これからも演奏ができるようにがんばっていきたい・・・。
逆境にも決してくじけない、強靭なハートを胸に。不死鳥は必ず、よみがえります・・・!erumaga_210410-2