「デイライトタッキー」第5水曜日放送の「発見!技あり日本」では
日本が世界に誇る技や特産品をご紹介しています。
今回は、株式会社 KAWAGUCHI マーケティング課の弓矢咲子さんに
「関の豆ばさみ」についてお話を伺いました。
株式会社KAWAGUCHIは手芸道具の老舗メーカー。
洋裁用具の開発メーカーとして1953年に創業しました。
株式会社KAWAGUCHIさんが2016年に立ち上げたブランド「Cohana」は
日本の良さや手作りの楽しさを味わっていただけるような手芸道具を
プロデュースしています。
日本各地の高い技術を持つ職人さんのコラボレートであるCohanaシリーズ。
中でも「関の豆ばさみ」はお客様のニーズに応える商品と言えます。
元々はCohanaで小さな手芸道具入れを開発、
その中に入れる はさみを探していました。
お客様からは「携帯用手芸セットなどに入っているはさみは、切れ味が良くない」
というご意見が多いため、小さくてもよく切れるはさみを探していたところ、
岐阜県関市のハサミ職人 長谷川刃物さんと出会うことに。
関市の刃物の歴史は800年。鎌倉時代、各地の戦乱を逃れた刀匠たちが、
関市に定住したことが始まりでした。関市には日本刀の製作に欠かせない、
良質な土と水、炭があったのです。
長谷川刃物さんの豆ばさみは小さくてよく切れるものの、外見が素朴でした。
その豆ばさみに、九州八女市出身の房職人に作ってもらった小さなタッセルをつけ、
刃先には京都の革職人が製作した小さな革のケースをセットしたところ、
実用だけでなく、プレゼントにも選びたくなる「関の豆ばさみ」に生まれ変わったのです。
全長約3.5センチの可愛らしい豆ばさみは、通常のはさみとは違い、
持ち手をつまむ事で刃が閉じ、ものが切れるようになっています。
これが、手先の不自由な方にも使いやすいと好評。
刃先まで丸く可愛らしいのに切れ味が良いのは、刃の鋭さで切るのではなく
刃と刃のかみ合わせで切れる構造になっているから。
このかみ合わせの具合が職人技なのです。
また、ここまで小さなタッセルを作れる方はなかなかいません。
革のカバーも同様で、一つ一つ繊細な作業で作られています。
岐阜のハサミ職人、九州の房職人、京都の革職人のコラボレートである
「関の豆ばさみ」は、それぞれの職人さんたちの優れた技を
Cohanaがアレンジしたことで、需要が伸びました。
職人さん自身も驚いておられるそうです。
関の豆はさみだけではなく、白なめし革の巾着、信楽焼のまげわっぱなど、
ブランドCohanaはメイドインジャパンにこだわった職人技の手芸道具を
展開しています。
新型コロナウィルスの影響でおうち時間が増え、手芸に没頭する人も
増えているとのこと。
「そんなおうち時間がより充実するよう、
持っているだけでテンションが上がる手芸道具をCohanaが提供したい。
そのためには日本の優れた技をもっと発掘し、
ひいては地域を活性化できれば」とおっしゃる弓矢さんでした。
今後は手芸道具だけではなく、文房具の分野への進出も
考えておられるとのこと。
文房具好きな千波留はワクワクしています。
株式会社KAWAGUCHIさん、およびCohanaのWebサイトです。
ご参考になさってください。
↓
株式会社KAWAGUCHI ホームページ
株式会社KAWAGUCHIさんから、タッキーをお聞きの方にプレゼント!
「関の豆ばさみ」を3名の方にプレゼント。
タッセルの色は、人気の ばらいろ、みずあさぎ、きすいせん。
どの色が当たるかは、届いてのお楽しみに。
ご希望のかたは 住所、氏名、電話番号を忘れずに
「技あり日本」係まで。
番組へのご感想も添えてくださいね。
電話:072−728−3210
FAX:072−728−3733
E-Mail:816@minoh.net
締め切りは7月6日(火)、ご当選者の発表は 7月7日(水)の
デイライトタッキーで。
たくさんのご応募お待ちしております。
(写真ご提供:株式会社KAWAGUCHI様)
(文責:千波留)