自由律俳句の句集を出版!前田理容さん@エール・マガジン

2021/07/24

erumaga_210724ガンバッテイルみなさんを応援する土曜日の「エール・マガジン」(14:15on air)
2021年7月24日(土曜日)は、自由律俳句の句集『冬でも薄着の彼が風邪を引いた』を出版した前田理容(まえだ・りよう)さんをお迎えしました。
 
 前田理容という名前はペンネームで、20年に渡ってエッセイなどの作家活動を続けてきました。
「半径10メートルの出来事」を主につづってきた前田さんが、自由律俳句に出会ったのは、ピース又吉×せきしろの本を読んだのがきっかけでした。
自分の書いていた一行エッセイ。これってほとんど自由律俳句じゃないか!
こうして自由律俳句の世界に足を踏み入れた前田さん。
句集『冬でも薄着の彼が風邪を引いた』は、高校時代の同級生で、冬でも白いシャツ一枚で過ごしていた友人の姿をヒントに、「その彼が風邪をひいたら面白いかな」とタイトルをつけたそうです。
収めたのは151句で、「一日一句のペースで作りました」。
その中から、自選の3句を。

カーナビがシュールな道をすすめる

(娘とそのバスケ仲間を送ることになったけど、会場にたどり着けなかったときの一句)

回転寿司で注文しない意地を見せる

(回転するベルトの上のものだけ取る!という自分を詠んだ句)

忘れ去られた風船がしぼまない

(娘2人、風船で遊ぶときはとても楽しそうなのに、飽きて部屋の隅に取り残された風船がなぜかいつまでもしぼまない情景)

渾身(?)の句集ですが、前田さんのお母さんの感想は「全部読んだけどようわからんかったわ」。
まあ、自分も有名なかたの俳句を見てそう思うこともあるので、仕方ないか・・・。
それでも、有名書店で本が陳列販売されたり、静かな話題を呼んでいるこの句集。
箕面の書店には、自分で営業に行ったそうです。

今後は自由律俳句をベースに、川柳やエッセイも作品が溜まっているので「また良い感じで紹介していけたら」と期待を語る前田さんなのでした。