クラフトビールがおいしい都道府県ランキング。1位は?@クラフトビールCLUB

2021/09/05

クラフトビールってどんなん?という飲んだことのないかたから、クラフトビールにめちゃめちゃ詳しいコアなファンまでが楽しめるトーク番組(第1日曜15時初回放送)。
クラフトビールの醸造から販売までを手がけ、ビアジャッジの資格を持つ谷和(たに・あい)と、旅のプロ・風間佳成(かざま・よしなり)がクラフトビールの魅力や最新の話題などを語ります。
_IMG_1709最近の健康志向ブームがクラフトビールの世界にも及んできましたね。ノンアルコールのもあります。
禁酒時代のヒール有名なのは、いわて蔵ビールの「禁酒時代のヒール」(ビールではなくてヒールです)。
これはアロマホップで、香り豊かでフルーティなペールエールバージョン、そして「禁酒時代のブラッディヒール」、これはカラメルモルトとビタリングホップで旨味と苦みのバランスのレッドエールバージョンのビールです。
そして、北欧フィンランドの醸造所・ライティランが製造するKUKKOのグルテンフリーのビールが日本で飲めるようになりました。
なんとグルテンフリーというだけではなくて、風力、太陽光発電といった再生可能エネルギーのみで製造されたビールなんです。
地球環境にやさしいビールということですね。
エシカル消費(社会的課題の解決に取り組む企業を応援しながら行う消費活動)の観点からも積極的に飲んでみたいです。
関西では、滋賀県近江八幡のTWO RABBITSが、会社のコアバリューとして「地球規模で考え、地域レベルで行動する」ということを挙げています。
活動の一つとして、琵琶湖の環境保全に取り組んでいて、定期的に琵琶湖畔でごみ拾いを行い、また地元他企業の参加を促すことで環境保全の意識を高めるよう努めているんです。
レストランのメニューでも湖の魚を提供し、琵琶湖での持続可能な漁業をサポートしています。
素晴らしい活動ですよね。
また、原材料にこだわる人もいます。
グルテンフリービールは小麦アレルギーのかたなど、健康のためにグルテンを摂取しないという人たちにとって、ぴったりのビールです。
グルテンフリーのビールといえば、アメリカで始まったハードセルツァーの波が世界に広まってきました(注)。
セルツァーとは炭酸水のことなんですが、ハードセルツァーはアルコール入り炭酸水のこと、チューハイなどと似ています。
サトウキビなどの糖分由来のアルコールなのでグルテンフリー、かつ低カロリー、低糖質、低アルコール度数、まさに健康志向のクラフトビールといったところです。
缶のデザインもポップでおしゃれ。
コロナ禍での外出自粛で自宅でのエクササイズなどの後に、ハードセルツァーを飲むというスタイルが若者に人気です。
アメリカでは多くのブルワリーが醸造していて日本で飲めるのもありますので、ぜひ見つけたら買って飲んでみてください。
和ちゃんによると、アメリカではチューハイやカクテルなどを缶で製造・販売することができないそうですよ。

今年の7月、ねとらば調査隊がクラフトビールがおいしいと思う都道府県はどこですか?という調査を行いました(2021.7.1~7.14、有効回答数2735票)。
その結果は次の通りです。
10位茨城県、9位埼玉県、8位山梨県、7位新潟県、6位神奈川県、そして5位は北海道。
ノースアイランド、オホーツク、鬼伝説、ホップコタン、新しいブラッスリーノットなどがあります。
4位は長野県。志賀高原、オラホ、ヤッホー、軽井沢など個性的なビールが揃っています。
3位は静岡県。ベアードを筆頭に反射炉、御殿場、ウエストコースト、リパブリュー、カケガワなど、ビール県と呼びたいくらい活気があります。
そして2位は岩手県。べアレン、いわて蔵、遠野、遠野は遠野物語で有名ですが、ホップの名産地でもあります。
さあ、1位はどこでしょうか?
なんと栃木県です。
全国的に有名なうしとら、ブルーマジック、那須高原、ろまんちっく村など。
大阪府は、というと15位です。
世界に名高い箕面ビールがあるのに・・・。OBA合同仕込みビール
だからというわけではないのですが、大阪府の17のブルワリーが、今年6月に大阪ブルワーズアソシエーション(OBA)という団体を設立しました。
技術研鑽及び品質向上をはかり、 大阪府のクラフトビールの知名度の向上及び需要拡大をはかることを目的としています。
箕面ビールの大下香緒里さんが会長、もちろん和ちゃんもメンバーですよ。
そして9月13日より第一回合同仕込みビールSESSION IPAが販売されます。
ホップを贅沢に使用し、香りが強く、苦味とアルコール度数が控えめなセッションIPAです。
大阪府内の百貨店、酒販店、会員企業などで買うことができます(330ml、税込600円)。

雑誌「ブルータス」の8月15日号は「ビールについて語らせろ!」という特集。
その中に和ちゃんが登場しているんです。
「信頼できるボトルショップ」のコーナーで、関西クラフトビール界を牽引し続けてきたキーパーソンの一人として紹介されています。
大阪ではマルホ酒店九条本店も載っています。
この号は丸ごと一冊クラフトビールの記事満載。
読むとあれもこれもと飲みたくなってしまいますね。

先月の放送で、和ちゃんのお店・クラフトビアベース本店が閉店するとご案内しました。
旧本店のすぐ近くに、9月10日、新店舗「CRAFT BEER BASE MOTHER TREE」がプレオープンします。
グランドオープンはコロナの感染が落ち着き、お酒の提供ができるようになってからするそうです。
ここには約500種類の国内外のクラフトビールのボトル、缶が揃っていますので、ぜひ一度遊びに立ち寄ってください。
マザーツリー外観店内ロゴこれからも、もっともっと、クラフトビールの美味しさ、楽しみ方をお伝えしてまいります。
次回10月3日の放送をお楽しみに!
(文責:風間佳成)
■クラフトビールCLUB
毎月第1日曜日15時放送(当日22時、翌月曜日15時リピート放送)
※注:大平朱美『TRANSPORTER/BEER MAGAZINE No.31』Whisk-e Ltd.2021,pp.20-21