毎月第3日曜日の午後2時から4時まで、サンクス箕面2番館地下1階のサテライトスタジオから公開放送でお送りしている「Monthly国際交流コンサート」。
2021年11月は第602回「古川真穂スペシャルライブ THANK YOU FOR OUR HOME TOWN」をお送りしました。
公開生放送がスタートする少し前から1組、また1組とお客さんが集まり始め、あっという間に満席とも言える状態になった今月のMonthly国際交流コンサート。
出演が、豊中そして箕面高校出身のまさに”地元アーティスト”である古川真穂さんだったということもあると思いますが、国際広場にこんなにたくさんのかたがいらっしゃるというはじめての光景に、私もとてもうれしくなりました💗
いただいたセットリストを見てビックリ!!
1stステージはなんと楽器をほとんど使わないアカペラということで、一体どんなステージになるのでしょうか!?
リハーサルのようすを拝見していなかったので、期待が高まる高まる!
拍手の中、とっても素敵な笑顔でステージに上がり、大きくブレスを取って発せられたその一音目で、会場の空気が変わったのを感じました。
誰もが聴き入った1曲目は「Amazing Grace」― 会場にお集まりのみなさん、ラジオの前のみなさん、みんなの全てをお祈りするような気持ちで歌ってくださいました。
昨年からのコロナ禍で、自分のルーツや生まれ育ったまち、地元と言ったご自身の宝物をもっともっと愛したいという思いが溢れてくるようになったと仰る古川さん。
自身のルーツである”声”で、ここまで生きてこさせてもらったから。ということで、1stステージは声だけで演奏することにされたそうです。
その場で録音した声や音を即時ループ再生できるという「ルーパー」という機械を使った演奏はおもしろかったですね~!!
まずは「スーーーーーーハーーーーーー」という息から始まり、どんどん声を重ねていかれます。
4重か5重くらいになったところでメロディのような部分が始まったのですが、よく聞く音楽のような”歌詞”というものではない!?
曲の後のMCで紹介してくださったのですが、「あわのうた」そして「カタカムナ」という日本に昔から伝わるおまじないのような言霊だそうです。
これを唱えると五臓六腑が元気になったり、病気が治ると言われていたということで、みなさんの元気が戻るようにという願いを込めて演奏してくださいました。
最初のMCで「今日は国際交流コンサートということで、なるべくいろんな国の音楽をお届けできればと思います」と仰っていたように、奄美大島の島唄「イトゥ」や、ポルトガルのファドと呼ばれる音楽の「Maria Lisboa」なども、会場のみなさんの手拍子をバックに演奏されました。
お客さんに手拍子をしてもらって演奏するというのはよくあると思うのですが、なんと今回古川さんは誰もが知る名曲「What a wonderful world」を、会場のみなさんやラジオの前のみなさんと”息”を合わせて、なんと呼吸を伴奏にして歌われたのには衝撃を受けました!!
音楽的には手拍子やみんなの呼吸が、ベースのリズムとなって、アカペラが伴奏のある曲のようになること、そして観客としては手拍子や呼吸で古川さんの歌に参加することで、自分も一緒にライブを作っているような気持ちになれるということ。
古川さんおひとりでのライブは初めての試みということで、パフォーマンスの方法について、どうしたらお客さんに楽しんでもらえるのか、かなり考えて、いろいろ工夫されたのかな~なんて。
考えを凝らすと、声だけのパフォーマンスでも、いろいろな可能性があるんですね!
ゲストインタビューのコーナーではまず、前回のご出演(2018年9月)から今回までの期間のお話、コロナ禍に生まれたミニアルバムのお話や、この日の前日と当日の午前中に出演されたイベントのお話を伺いました。
ミニアルバムはなんと古川さんの豊中のご自宅で、パソコンと誰もが持っているであろうイヤホンマイクだけで録音されたそうです!!
また今回私は古川さんと初めてお会いするということで、プロフィールを拝見していろいろなジャンルの歌を歌われていることや、歌以外の活動をされているということがとても気になっていたので、いろいろと質問させていただいたのですが、とても丁寧に答えてくださいました。公開生着替えをされながら…!?
ゲストインタビュー後のCM中に、着替えをされていたはずの古川さんは忽然と姿を消し、何やら太鼓の音が聞こえてきて…
ラジオの前のみなさんには小さく歓声や拍手の音が聞こえていたと思いますが、実はこのとき、獅子舞が国際広場に降りて来て、お客さんの前を練り歩いておりました!
ということで古川真穂さんのお友達、Scat Rawの登場です!!
ブラジルのリオデジャネイロからやって来た、カミーニョとマホーニャによる、ジャンルは「祭り」というこのユニットは国際交流コンサートでももうお馴染みのようですね^^
奇妙なイントネーションで話すおふたりの掛け合いは癖になりますね~!!
最初の曲に入るまでまあまあな時間お喋りされて(笑)、「もうみなさん飽きたよね」と言って曲に入られたのですが、正直私はずっと聞いてられると思いました(笑)。
パフォーマンスされたのは箕面の紅葉に絡めた、今日 今だけの歌詞という「まつり」(オリジナルは某大物演歌歌手のあの曲です)、そしてScat Raw唯一のオリジナル曲という「どさくさまぎれの恋」の2曲だったのですが、後で確認すると曲よりMCの方が長かったです(笑)。
とにかくめちゃくちゃ笑いました。。。
2曲目が終わるとマホーニャが突然頭が痛いと言い出し、気が付くとステージには古川真穂さんが…!
ステージに残っていたカミーニョも「予想以上に早かった!」と仰るほどの早着替え(って言ってええんかいな!笑)。
「やっと帰れるね^^」とうれしそうなカミーニョに「次1曲踊らないですか?」と古川さん。
何やら午前中のScat Rawの公演でカミーニョが他のメンバーさんに無茶ぶりしまくっていたらしく、その”お仕返し”だそうです(笑)。
2ndステージからは2019年にメジャーデビュー20周年を迎えられたことを期に始められたというギターの弾き語りスタイル。
「ほんまに踊るの?」というカミーニョに「じゃあ、ちょっとワンフレーズだけ…」という交渉が成立し、始まったのは古川真穂&カミーニョによる「帰ってこいよ」。
この曲は古川さんが1番はじめに覚えて歌った曲だそうです。
この後「もう1曲!」というマホーニャがちょっと出ちゃった古川さんによる鶴の一声で、カミーニョはどちらも短縮版ながら計2曲踊られたのですが、1曲目の歌詞に合わせた踊りが面白すぎてもうカミーニョから目が離せなくなってしまって、大変失礼ながら、正直なところ歌が全然入って来ませんでした(笑)。
ちなみにその2曲目は4D-JAMの曲「Natural Things」で、「何もかもあるがままに」というメッセージが込められているそうなのですが、カミーニョの踊り(あれは踊り?笑)は私が解読したところによると、誰かのとある1日を朝のようすから演じられていました(笑)。
なんか歯磨きしたり、電車に乗りそびれそうになった? 乗りそびれたり?隣で歌っている古川さんにしきりに「マスクしなさいよ!」というジェスチャーをしていたり…(笑)。
ちょっと本当に笑いすぎてお腹痛かったです。もちろんちゃんとリピート放送で歌を聴き直しましたよ☆笑
やっと解放されたカミーニョと獅子舞くんが退場したあとは比較的最近作られた「ZUPPA」という曲。
ZUPPAはイタリア語で”スープ”という意味なので、勝手にポップな感じの曲を想像していたのですが、ちょっぴり切なくて、暖かいスープが恋しくなるような曲でした♡
2nd最後は”今日お会いできたすべての皆さまへとびきりの愛を込めて…” The Blue Filmsの「愛の音」を。 古川さんの愛がこもった、文字通りの”熱唱”でしたね。
3rdステージはアコギからエレキに持ち替え、昨年配信リリースされたミニアルバム『CRAZY ST☆R』の曲たちを披露してくださいました。
コロナ禍でリリースライブもできなかったそうで、関西ではなんとライブ初披露!!
曲ができた背景や曲に込められた想いをMCで紹介されていたので、どの曲にも入り込んで聴くことができたのですが、私が特に印象に残ったのは次の2曲。
人間の中に紛れているらしい、宇宙人かもしれない(!)存在をStarseedと呼ぶそうで、そんな世界中のStarseedへー というメッセージの曲「Hello ST☆R Seed」
そして車は運転手がいないと走れないから、もし人間もそうだとしたら?この身体だけではなく、運転手がいるのかもしれない。という想いから虹色の竜を自分に乗せて運転してみたという曲「Rainbow Dragon」
先日のオンガクノススメでお届けした「Music St8 Ur Soul」も生で聴くことができました!
“Music straight to your soulーココロ踊らす音楽を” 古川さんはメジャーデビューからずっとこの想いを掲げ続けて来られたと仰っていました。
この曲がアルバムの中で1番最初に生まれて来てくれたそうですよ♪
このアルバムはコロナ禍の思い出に、CDではなく特別な形で…という想いから配信でのリリースにされたそうです。
bandcampというサイトでストリーミング再生・ダウンロードが可能ですので、ぜひチェックしてくださいね☆→コチラ
コンサートのラストは『CRAZY ST☆R』にも入っていない”ド新曲”だという「太陽」
古川さんが生まれ育ったこの北摂のまちには今でも万博の太陽の塔がそびえ立っていて、そんな太陽が私たちを照らしてくれているこのホームタウンに改めて感謝しながら、「あなたが周りの太陽になって」というメッセージ、そして太陽への感謝の気持ちが込められた曲。
ラストに相応わしい、力強くて情熱的なナンバーでコンサートは幕を閉じました。
ブログがこんなにも長くなってしまったことからお分かりいただけるように、本当に盛りだくさんのコンサートだったので、ラジオの前のみなさんにも存分にお楽しみいただけたと思いますが、会場にお越しくださったお客さんたちはもうその何十倍も楽しまれたことと思います。
古川真穂さんからは地元への”愛”が目に見えるんじゃないかというほど溢れていて、そしてそれを会場のみなさんもしっかりと受け止めて一緒にあったかいライブを作っている、そんな本当に素敵なコンサートでした。早くも次のご出演が待ち遠しいです!!
■Monthly国際交流コンサート:毎月第3日曜午後2時~4時生放送
(再放送 当日午後9時~11時、翌月曜午後2時~4時)