OSAKAエコニュース「大阪府の常時監視データについて」

2021/11/26

タッキー816みのおエフエムでは、地球温暖化の原因になる温室効果ガスの排出を抑えるため、毎日の暮らしの中でできることから、賢い選択をする「COOL CHOICE」に賛同して、さまざまな放送を行っています。

毎週金曜日、午後4時30分からの「OSAKAエコニュース」では、大阪府の地球温暖化防止の取り組みについて、職員のかたに教えていただきます。
(再放送は翌月曜日、午前7時25分頃~)

11/26ご出演:大阪府 環境農林水産部 環境管理室 環境管理室環境保全課 環境監視グループ 髙島悠平(たかしま ゆうへい)さん
テーマ:大阪府の常時監視データについて

■「常時監視データ」ということですが何を監視されていますか?
 - 大阪府の空・川・海(大阪湾)を、「監視」しています。監視というと、驚いてしまいますが、ずっと大阪の環境の状況を観測して、定量的な変化の把握をし続けています。監視を続けている期間は50年を超えました。特に、空の監視については、24時間365日、ホームページで状況を公開しています。蓄積されているデータは、大阪府民が大気汚染や水質汚濁などの生活環境問題を克服して、現在に至っている軌跡の記録です。年ごとの汚染物質をグラフ化すると、見事に右肩下がりになっているんですよ。

■具体的にはどんな場所でどんなものを観測しているのですか?
 - 大気汚染の監視は、自動車の多い場所と日常生活をおくる場所の2つに分けることができます。自動車の多い場所とは、高速道路や幹線道路の近くで、日常生活をおくる場所とは、市役所や学校、公民館などです。大阪府内には、約100ヵ所の観測場所があり、箕面周辺では、豊中や池田、茨木、豊能などにあります。測定しているのは、PM2.5や光化学スモッグはじめ、9物質。このほか、気温や風速などの気象関連の項目も、6つ測っています。

■大気汚染を観測する目的は何でしょうか?
 - 空や川、海という「あってあたりまえ」の環境ですが、それゆえに、何かある前に、府民の皆さまにお知らせをしたい、ということが目的です。大阪府の、ほとんどの汚染物質の濃度は、環境省が設定した基準をよりもかなり低くなっています。しかし、いまでも高くなる可能性が高いのが、PM2.5と光化学スモッグです。これらが高いときは、「屋内に入る」「外気をなるべく入れない」といった対策が大切です。また、PM2.5と光化学スモッグが高くなりそうなときは、メールや大阪府のホームページでもお知らせしています。メール配信には、事前登録が必要ですので、大阪府の「防災情報メール」にぜひ登録してください。地震や台風、避難所開設情報など、大気汚染以外の情報も配信されます。

■髙島さんが取り組むマイ・クールチョイスは?
 - サーモマグの使用です。あったかドリンクをなが~く楽しんで、ほっこり一息をいれています。

■最後に一言
 - 本日紹介した「常時監視データ」は、すべてオープンデータです。どなたでも、ホームページから無料で自由にダウンロードができます。また、このデータを基にした、イベントも実施しています。「大阪府 ハルカス大学連携講座」で、ぜひ検索してみてくださいね!

次回も、大阪府の環境に関する取り組みを紹介していきますので、お楽しみに!

<大阪府 大気汚染常時監視・防災メールのパンフレット> 
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