夫婦善哉@第604回Monthly国際交流コンサート

2022/01/16

毎月第3日曜日の午後2時から4時まで、サンクス箕面2番館地下1階のサテライトスタジオから公開放送でお送りしている「Monthly国際交流コンサート」。
2022年1月は第604回「夫婦善哉」。
今回が初登場の”ご夫婦アコースティックユニット”、えでぃさんと、べてぃさんにご出演いただきました。

1-1ご結婚されて20年、夫婦善哉として17年ほど活動されているそうなので、Monthly国際交流コンサートには“満を辞して”の登場!といったところでしょうか。
そんなおふたりは西天満で「Live & Bar えでぃさんのお店」を営んでおられ、お店は昨年末で19周年を迎えたそうです!
お店では週末を中心にライブが開催されていて、ライブのないバー営業の日でも、お客さんからの要望があれば「バータイム突然Live」としてお二人が追加料金無しで演奏してくれるそう!
曲のリクエストもできる、というより演奏曲は基本的にお客さんからのリクエストで、またはそのときのお客さんの年齢層によって決めているそうですよ。

当日もお二人分合わせてものすごい数の譜面ファイルがステージに!!
ギターとボーカルのシンプルな編成なのに、移動の際はこの譜面たちで大荷物になると仰ってました。
最近はタブレット端末で譜面を管理するミュージシャンも多いですが、お二人はこの譜面たちをデータ化する作業量を考えるとこのままで良い…と考えているそうです笑
確かに考えただけで気の遠くなるような譜面の数でした…
だってまずファイル一冊がめっちゃ分厚くて、それがものすごい数ありましたからね!

お二人の得意分野は、えでぃさんはビートルズや70年代のロック。
べてぃさんは昭和歌謡やカーペンターズにジャズ。
でもジャンルに対するこだわりはなく、お客さんが聴きたい曲、喜んでもらえる曲を演奏していると仰り、今回は初めてのご出演ということで、洋楽・邦楽を織り交ぜ、幅広いジャンルの曲を用意してくださったそうです。
プラサー(アラサーとアラフォーの間の世代のこと)の私でもよく知っている名曲の数々…
リスナーの多くのかたにとっては”あの頃聴いた、懐かしい思い出の曲たち”ばかりだったのではないでしょうか。

えでぃさんは以前梅田にあったCAVERN CLUBというビートルズライブハウスで長年演奏されていたとあって圧巻の声量に、突き抜けるような高音を軽々と出されていてさすが!の一言。
積み重ねてこられたキャリアを感じる歌声です。
えでぃさんは「ジュリーこと沢田研二が1番好きで、というよりジュリーになりたいと思っている」そうなのですが、今回の出演にあたり、タッキー816のラジオってどんな感じやろ?とネットで聴いたら、ジュリーのこの曲…というMCから「君をのせて」や、1stステージの最後には「勝手にしやがれ」を演奏されるとお客さんも手拍子や手振りでかなり盛り上がっていました♪

べてぃさんは明るく朗らかな歌声の「Top of the world」に、深い歌声とその高い歌唱力に私も思わず聴き入ってしまった「人形の家」、そして会場のお客さんをご覧になって急遽演奏された、高音が美しく響く「蘇州夜曲」と、1stステージだけでも非常にさまざまな表現をお持ちだったので、てっきりお若い頃からバリバリと数々のステージをこなして来られたのかなと勝手に想像していたのですが…
なんとシンガーとして本格的に活動を始めたのはご結婚されてからとのこと!
(それでも17年以上ほぼ毎日お店で歌っておられるのですから、相当なキャリアですけどね)
ゲストインタビューのコーナーで、前職は養護学校(今の特別支援学校)の先生をされていたと聞いてめちゃくちゃビックリ!!でした。

2ndではキューティーハニーで盛り上げたあとに「いい日旅立ち」でしっとりと聴かせ、3rdステージで披露された「When the man loves woman」もお客さんから歓声が上がるほど圧巻のパフォーマンスだったのですが、やっぱり私は1stステージの「人形の家」~「蘇州夜曲」が衝撃的で印象に残っていて、放送終了後に少しべてぃさんとお話をさせていただいたのですが「歌い手として“自分の色”を出すより、女優のようにその“曲“を”表現“したいと思っている」と仰っていて、なるほどそういう考え方もあるのかと、雷に打たれたような気持ちになりました。
特徴的な”声“であったり、歌のスキルが飛び抜けていたりと、分かりやすい”武器“を持つ歌手が注目されやすいですが、さまざまな歌手の、さまざまな曲の世界観を歌声で表現するというのは本当に高い歌唱力や経験、知識と努力が必要なことなので、そういう思いで歌っておられるのは凄いと思ったし、実際曲ごとに声色や歌い方がどんどん変わっていくのは、本当に素晴らしいの一言でした。

それぞれメインボーカルをとっていない曲ではコーラスにまわられるのですが、お二人が交互にメインボーカルを務めて、サビなどではハモって…という形で演奏された「虹と雪のバラード」では“ご夫婦ならでは”ともいえる美しいハーモニーが特に際立っていました。

また公開生放送中にタッキー816へお電話でお二人へのメッセージと「岬めぐり」をぜひ聴きたいとリクエストをいただいたので、ゲストインタビューの前にえでぃさんに打診したところ、お安い御用といったごようすで2ndステージに演奏してくださいました。

お二人の歌声を堪能するだけではなく、「Be my Baby」や「恋の季節」など、会場のみなさんやラジオを聴いてくださっているみなさんも一緒に口ずさんだり、手拍子で参加できるような曲も随所に散りばめられていて、お二人とお客さんが一緒にステージを作っているような、温かく楽しい2時間でした♪
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■Monthly国際交流コンサート:毎月第3日曜午後2時~4時生放送
(再放送 当日午後9時~11時、翌月曜午後2時~4時)