箕面の主な活動グループが週替わりでお送りする「まちのラジオ」。毎月第二木曜は、大阪大学社学連携事業。大学と社会のつながりをテーマに放送しています。
今回のゲストは・・・
伊藤武志(いとう・たけし)さん(大阪大学 社会ソリューションイニシアティブ(SSI)教授)
嶋谷泰典(しまたに・やすのり)さん(大阪大学特任教授・21世紀懐徳堂副学主・万博推進室副室長)
「大阪大学社会ソリューションイニシアティブ」と、6月11日(土曜日)の「大阪大学共創DAY」についてお話しいただきました。
(聞き手:タッキー816スタッフ 野間耕平)
嶋谷さんは4月に続いて、2カ月連続出演。
いや、今回はあくまで伊藤さんがメインですから・・・ということで、まずは伊藤武志さんのプロフィールからうかがいました。
東京生まれ、主に神奈川育ちで、銀行員を経て経営コンサルタントに。
企業の経営相談などを引き受けながら、定期的に勉強会にも参加して、業務に関する知識や教養を磨いてきました。
そんな場で出会ったのが、大阪大学の堂目卓夫教授。
経済思想史が専門で、アダム・スミスの研究で知られています。
その堂目教授が、2018年に立ち上げたのが「大阪大学社会ソリューションイニシアティブ」。
社会のあらゆる問題に取り組み、解決するためのシンクタンクとして設立されました。
かねてより堂目教授に共感していた伊藤さんは、「共に取り組みたい」と決意し、スタッフとして加入することになりました。
●大阪大学社会ソリューションイニシアティブ(SSI)
あらためて、このSSIとは?
「さまざまな社会問題を、大学に関わる人たちの力で解決していくものです」
大学で多くの研究者が取り組んでいる、それぞれの研究テーマ。裏を返せばそれは、それだけ解決されていない問題があるということです。それらの研究者と連携し、応援していくことで、問題解決をめざすのがSSIということになります。
具体的には「プロジェクト」として、「地域資源とITによる減災・見守りシステムの構築」「アフリカの非正規市街地をフィールドとした持続型都市社会モデルの構築」など、10あまりのテーマが並列して進行している最中。また、サロンやシンポジウムといった場づくりを通して、人が集まり、交流しながら、問題解決の糸口となるネットワークが育っています。
「あらゆる社会問題」という大きな相手に挑む組織、なので専用のビルがあって、多くのスタッフが常勤・・・と思いきや。
「吹田キャンパスの、1室でやっております」
スタッフは当初、伊藤さんだけだったそうで、現在は「4人に増えました」。
とはいえ、大きな相手に挑むようすは、まるで風車に突進するドン・キホーテ。
それでも、このように見果てぬ夢を追い求める人たちが、世の中を少しずつ良い方へ動かしていくとも言えるでしょう。●大阪大学共創DAY「つながろう!SDGsアドベンチャー」
日時:6月11日(土曜日)11時~17時
場所:ららぽーとEXPOCITY(光の広場)
料金:無料
ホームページはこちら
SSIが仕掛けるビッグイベント。
SDGsに関連するテーマを、気軽に楽しめる体験ブースが並び、誰でも申込不要で参加できます。
<例>
・光ピンセット体験!(レーザー光線で極小微粒子を捉える)
・しゃべロボと話そう!(雑談が得意なロボットが登場!?)
・はずして→つないで→再利用!(廃品からオリジナルのステンドグラスづくり。要予約)
他に、ARを用いた仮想現実体験なども。
会場は大きな観覧車の足元、ショッピングモールの1階なので、遊びに行ったついでや、買い物中にのぞいてみるのもいいですね。
まずは参加して、体験して、楽しんで。
そこから、SDGsへの理解が深まったり、問題解決に取り組む人たちとの出会いを通して「自分も何かやってみたい」という思いが芽生えるかもしれません。
「会場では、風船でいろいろな動物も作りますので、お子さんたちもぜひ」
ちなみに、SSIの第一人者にして、アダム・スミス研究で知られる碩学・堂目教授自ら、風船アニマルを作って配る予定?だとか・・・。