毎週土曜日あさ11時よりメイプルホールロビーから公開生放送でお送りしている「みのたんらじお」(箕面市提供)
市内の色々な情報をご紹介したり、ゲストとの楽しいおしゃべりで過ごす1時間です。
箕面でイキイキと活動する皆さんをお迎えしてお話を伺うコーナー「みのおコレ一番!」には箕面市に誕生した大阪府初の外国人防災アドバイザーのヒツ・ビさんに登場していただきました。
箕面市には87の国と地域からおよそ2900人の外国人市民が居住しており、使われている言語も多岐に渡ります。 大阪北部地震の際には多くの外国人市民が自分のSNSネットワークの情報を頼りに遠い避難所に来てしまったり、避難情報がわからずに避難しなかった ことがわかりました。 そこで箕面市では外国人市民に防災研修を受講していただき、自身の防災意識を高めて、外国人市民にむけた啓発や災害時に正確な情報発信を担ってもらおうと「外国人防災アドバイザー」を養成し、今年新たに2期生の5名が認定されました。
ヒツ・ビさんは中国の遼寧省出身で来日して20年ほど経ちました。育った地元では地震を体験したことがなく、平成30年6月の大阪北部地震の時には気が動転して動けなくなってしまったそうです。逆に当時保育園に通っていた娘さんの方が「ママ、テーブルの下に隠れるのよ!」と冷静にだったそうです。
「娘たちは学校や保育園で地震が起こった時の訓練を受けていたから知識があって行動できた。私は知識がなかったから、地震直後に外に出る時にマンションのエレベーターを使ってしまったんです。途中で止まることはなかったけど、後から周りの人たちに地震が起きた時にはエレベーターは乗っては危ないと教えられました。知識がないということは命の危険があることを身をもって感じました。だからもみじだよりに外国人防災アドバイザー募集の案内を見つけた時にすごく興味が沸いたんです」と外国人防災アドバイザーになろうと思ったきっかけを教えてくれました。
ヒツさんはもともと国際交流にも関心があって、何か自分にもできることを探していたそうです。ですが応募の際には国際交流協会に履歴書を提出するや面談があるなど、ハードルが高く、自分にできるかと億劫になり、締切最終日まで応募できなかったそうです。
でも思い切って応募してみて研修を受けると知らなかった事や防災アドバイザーのやりがいを感じるようになったと。特に神戸市の人と未来防災センターへの見学では実際に震度7の揺れを体感したり、減災という考え方を知ったり、ボランティアするときの心構えや動きを学ぶことができて、本当にためになったそうです。
2月に外国人防災アドバイザーとしての認定書を受け取ったヒツさん。これからの目標をお聞きすると、「まだ自分たちで防災アドバイザーとして企画を出せていないのですが、たくさんの外国人市民の皆さんに防災の必要性や知識を知ってほしいと思います。また国際交流協会の多民族フェスティバルや外国人の視点からも防災の必要性を発信していきたいですね。」と話してくださいました。
そして、来年以降も募集があるので、ぜひたくさんの外国人市民の皆さんに防災アドバイザーに興味を持って応募してほしいです」とメッセージをいただきました。
2022年5月21日(土)みのたんらじお 午前11時から放送