箕面公園昆虫館企画展「身近にせまる虫」@「ぼくらはみんな生きている」

2022/06/08

「ぼくらはみんな生きている」では「聞かせて!ペット自慢」ではカバーしきれない さまざまな生き物についてのお話をお届けするコーナーです。

今月は、箕面公園昆虫館の中峰空館長に、現在開催中の企画展「身近にせまる虫」についてお話ししていただきました。
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初夏から秋にかけては昆虫が元気に活動する季節ですが、同時に人間に害となる生き物の活動も活発になります。「身近にせまる虫」展では人間に害となる生き物の特徴や対処法などをわかりやすく展示しています。

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中峰館長からは特に危険とされるチャドクガ、マダニ、スズメバチについてのお話をお聞きしました。

毒針毛と呼ばれるチャドクガの毛は目に見えないほど軽く小さなもの。風に飛ばされた毒針毛が皮膚につくと痛みや痒みを伴う皮膚炎になります。チャドクガは椿や山茶花などお茶の仲間の木を好みます。初夏から夏にかけて、そういった木がある場所は気をつける必要があります。

膝丈ほどの草の先で、動物が通るのを待ち構えているのがマダニ。
飛び移った動物から吸血します。(哺乳類ならほぼ何にでも噛み付く)マダニを自分で取り除こうと引っ張ると、噛み口(キバ)が体内に残ってしまうことや、マダニの体液が噛み口を通して逆流してしまうことがあります。マダニはSFTS(重症熱性血小板減少症候群)や日本紅斑熱など命に関わる病原菌の感染源になることもあり、噛まれないよう注意することが大切です。

また、スズメバチは秋になると特に攻撃性を増します。巣がある山林などに入るときには注意しなくてはいけません。もしスズメバチの巣を見つけたり、飛んでいるのを見かけたら、そこから離れるようにしてください。つい手で追い払ってしまいたくなりますが、もし蜂に手が当たってしまうと攻撃したとみなされます。スズメバチの大群に刺されるとアナフィラキシーなど重篤な症状を引き起こすことがあります。

いずれも、被害を受けた場合は、まずは虫のいる場所から離れ、皮膚科など専門医に処置してもらってください。

これからの季節、企画展「身近にせまる虫」で予備知識を得て、屋外での生き物観察やキャンプを楽しんでくださいね。
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「身近にせまる虫」展は9月5日(月)まで。
10:00~17:00(最終入館受付は16:30)
※火曜日休館

同時に、展示の裏側が分かる「バックヤードのひみつ」も開催中です。
詳しいことは箕面公園昆虫館のHPをご参照ください。

箕面公園昆虫館ホームページ

「ぼくらはみんな生きている」
不定期 第二水曜日 午前11時~
再放送 当日午後8時10分~

☆中峰空館長 新種発見!
6月23日に学研から「学研の図鑑 LIVE 昆虫 新版」が出版されます。
この書籍の制作過程で、副監修を務めた同昆虫館 中峰空館長が新種を発見!
「ガッケン(学研)ホソカワゲラ」と命名し世界初の収録となっています。

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(文責:千波留)

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