世界一のピルスナーをめざす横浜ベイブルーイング@クラフトビールCLUB

2022/07/03

_IMG_0691 クラフトビールってどんなん?という飲んだことのないかたから、クラフトビールにめちゃめちゃ詳しいコアなファンまでが楽しめるトーク番組(第1日曜15時初回放送)。
クラフトビールの醸造から販売までを手がけ、ビアジャッジの資格を持つ谷和(たに・あい)と、旅のプロ・風間佳成(かざま・よしなり)がクラフトビールの魅力や最新の話題などを語ります。
 2022年7月の『ブルワリー探訪』は、神奈川県横浜市にある横浜ベイブルーイング。
社長兼ブルーマスターの鈴木真也さんに、オンラインで「チェコのウルケルを超えて、世界一のピルスナーをめざす」という強い思いを語っていただきました。_IMG_0690 横浜ベイブルーイングは2011年8月10日、JR関内駅徒歩5分の場所にブルーパブをつくるところから始まりました。1と言っても最初は醸造設備も何もない状態で、ビアパブのみでのスタート。
そこから酒類製造免許の申請などを進め、開店後も半年かけながら醸造設備を次々に導入し、2012年1月にようやく免許を取得、念願のオリジナルビールの製造を開始されました。
その後、戸塚に工場を新設。またクラフトジンの蒸留所も造られました。
昨年(2021年)が創業10周年だったんですが、コロナ禍で1年延期されて、今年(2020年)8月20日に横浜大さん橋ホールで10周年(+1)大感謝祭を開催されるとのこと。
自社&ゲストビール飲み放題で2時間区切りの3部制、1部に付き400人まで。音楽ライブやフードの出店などもあるそうですよ(チケット代未定)。
関西からもファンが多く行きそうですね。
鈴木さんはチェコスタイルのビールでワールドビアカップに勝つという目標でやってこられました。
今年のアメリカ・ミネアポリスのコンペで決勝の6社に残ったそうです。
なぜそこまでピルスナーにこだわるのか。
最初はチェコのウルケルに魅せられてチェコまで行かれたそうです。
2014年にはピルスナーの本場チェコのビアコンペで、アジア人として初の金賞を受賞されています。
また製造過程においても、チェコピルスナーの伝統的な造り方であるデコクション・マッシングという製法を使っているそうです。
マッシングというのはビールの「素」となる麦汁をつくる麦芽の糖化のことです。
この製法を使ってコンペで勝ちたいとこだわっておられました。
※シングル・マッシングは、とてもシンプルで粉砕した麦芽を65℃~68℃の温水で糖化するだけです。
 それにひきかえデコクション・マッシングは、チェコやドイツの伝統的な糖化方法です。
 マッシュの一部を加熱可能な別のマッシュタンに移し、一旦沸騰させた後、その沸騰させたマッシュを再び元のマッシュタンに戻し温度を調整します。
 この方法により温度によって変る酵素の働きに合わせて、麦汁の温度を調整することができます。
 加えて、マッシュを一旦沸騰させることにより、麦芽の風味がべっこう飴のような濃厚さになります。
 その代わり時間を数倍多く費やさなければならない(ビアトレ参照)。
大学時代は工業デザインを専攻されていたのに、なぜクラフトビールづくりをめざされたのか聞いてみました。
大学卒業後は萩本欽一さんに憧れて欽ちゃん劇団の研究生になったが劇団に残ることができなかったそうです。
そこでビール造りに方向を転換し、横浜ビールで6年間修業された後、横浜ベイブルーイングを創業。
鈴木氏を知る人はみな「行動力、決断力は凄い!」と言いますが、これを聞くとなるほどと思いますね。
また、横浜ベイスターズの球団ビールを造っておられるので横浜スタジアムに行くと飲むことができます。
また、横浜スタジアムに隣接するTHE BAYSという施設内にクラフトビアダイニング&9というビアバーがあります。
ここのビアタップは、選手が使用して折れたバットや公式のボールを加工して造られているんです。野球ファンにはたまりませんね。2
【クラフトビール情報】
大阪中之島美術館で開館記念特別展「モディリアーニ」が開催中です(7月18日まで)。
なんとここにモディリアーニの作品「髪をほどいた横たわる裸婦」とコラボした限定ラベルの箕面ビールがあるんです。
ビールの中身はホップのアロマが香る定番のペールエール。
ミュージアムショップ「dot to dot today」でしか買えません。
そこで買って屋外の芝生広場で飲む場合は、栓抜きとビールを入れる布製バッグを貸し出してくれます。
僕もさっそく買って飲みました。天気が良くて最高に気持ちよかったです!34 
ノムクラフト(和歌山)におられたベンさんが、神戸の廃校になった湊山小学校で醸造所「open air」を今年立ち上げられて、それをノムクラフトのヘッドブルワーのアダムさん、ヒノブルーイング(滋賀)のショーンさんが応援するというタップテイクオーバーが先月クラフトビアマーケット・ホワイティ店であり行ってきました。5それぞれのブルワリーの定番&限定ビールが合計27種類。
どれもおいしく会場はすっごく盛り上がっていました。
この廃校となった湊山小学校が複合施設「NATURE STUDIO」として7月1日オープン。
ここに「open air」のタップルームもできました。行く価値ありですよ。
 もう一つの話題です。番組宛に「東大阪市のBYCブルーイングのオーナー北林徹也さんは高校時代の友人です。起業して1年ほどですが一生懸命頑張っています。応援してあげてください」とメッセージをいただきました。
北林さんのあだ名が「ばやし」だったのでBYCとしたそうです。
季節のフルーツや野菜などを使ったビールが特徴で、個人的には「まるごとお野菜しょうがビール」がお勧めです。6

【ブルワリー探訪 ビールプレゼント】
今月のゲストの横浜ベイブルーイングからリスナープレゼントの提供をしていただきました。
横浜ベイブルーイングのビール3本セットを1名様に直送します。
詳しくはコチラをご覧ください。

#ビールで明日を幸せに
ではまた8月7日をお楽しみに!
(文責:風間佳成)
■クラフトビールCLUB
毎月第1日曜日15時放送(当日22時、翌月曜日15時リピート放送)

【参考】
横浜ベイブルーイング
オープンエアブルーイング
NATURE STUDIO
BYCブルーイング