毎月第3日曜日の午後2時から4時まで、サンクス箕面2番館地下1階のサテライトスタジオから公開放送でお送りしている「Monthly国際交流コンサート」。
2022年3月は第606回「弥生三月 風と光とわたしの歌、歌~劇的なるもの より劇的なるものをめぐって~」
埴生美伽子さん(Vo.)そして、アルベルト田中さん(Pf.)。
1組、また1組… とお客さんが集まって、あっという間に満席になった国際広場。
今回はなんとプログラムが配られ、いつもと少し違って会場には若干の緊張感が漂っていました。
最初の曲は「石狩挽歌」。
コンサートの始まりを宣言されているような、迫力のある歌声でスタートしました。
埴生さんは女優、シャンソン歌手として活動されているので、劇中歌やシャンソンはもちろん、ロシアとウクライナが戦争をしている今の世界情勢を想った選曲や、ひとり芝居に歌と踊りを織り込んだ”歌ものがたり”、そして中島みゆきや尾崎豊のナンバーまで、さまざまなバリエーションの曲を瀑一人さんの構成演出にてパフォーマンスされました。
1stステージのハイライトはセリフから始まったシャンソンのナンバー「カルメン・ストーリー」ではないでしょうか。
埴生さんがバタっと倒れて曲が終了したとき、誰もが息を飲んだように思えました。
また劇中歌の「お定のモリタート」での急に我に返るような場面。見事というしかない表情の切り替えでした。
他にも印象に残ったのはやはりお芝居が合わさった曲。
2ndステージで披露された歌ものがたり「波浮の港」は主人公が5歳のときから始まるのですが、セリフの声も歌声もまるで本物の子供!!
曲が進むにつれ、だんだん大人の声になっていくその変化が素晴らしい!
そして3rdステージの「ねえ あんた」。最初はにこやかに語りかけるようだった「あんた」が最後には切ない呼びかけの「あんた」に…
表現力には会場のお客さまも終始魅了されていました。
これは確か放送では流れなかったのですが、埴生さんが「アルベルトさんと舞台に立つと、ピアノとボーカルで二人芝居をしているような、声が合わさると一瞬でセリフをいっぱいしゃべっているような感覚になる」と仰っていたのがとても印象的でした。
本当に素晴らしい演奏だったので、ラジオでも十二分にお楽しみいただけたと思いますが、その表情や、指の先までまさに全身で演じる唯一無二のパフォーマンスは、やはり生でご覧いただきたい!!
次回埴生さんが出演される時はぜひ会場にお越しくださいね♪
■埴生美伽子さん公式ブログ
■アルベルト田中さん公式ページ
■Monthly国際交流コンサート:毎月第3日曜午後2時~4時生放送
(再放送 当日午後9時~11時、翌月曜午後2時~4時)