クラフトビールってどんなん?という飲んだことのないかたから、クラフトビールにめちゃめちゃ詳しいコアなファンまでが楽しめるトーク番組(第1日曜15時初回放送)。
クラフトビールの醸造から販売までを手がけ、ビアジャッジの資格を持つ谷和(たに・あい)と、旅のプロ・風間佳成(かざま・よしなり)がクラフトビールの魅力や最新の話題などを語ります。
今月のブルワリー探訪のゲストは、奈良市の南端にある奈良醸造の社長兼ヘッドブルワー浪岡安則さん。
ホームページには「ビールは楽しい時間を演出するだけでなく、それ自体、おもしろい飲み物ではないか。〈中略〉夏の暑い盛りに喉の渇きをいやすビールから、冬の夜、身体の内側より暖を取るように少しずつ飲むアルコール度数の高いビールまで。また、極端に苦いビールや、果物をふんだんに使ったビール、酸味の強いビール、果ては野生酵母で醸したビールなど。」とあります。
そのビール造りにかける思いを短い時間でしたが語っていただきました。
奈良醸造外観奈良醸造内部浪岡さんは奈良醸造を立ち上げる前は公務員をされていたそうです(ビックリ!)。
10年前くらいから和ちゃんの店(クラフトビアベース)に来られていたとのこと。
ひょっとしたらその当時、僕とニアミスしていたのかもしれませんね。
そして京都醸造で修業され独立されました。
2018年6月にビールを造り始めて今年で5年目。
なかなか免許が下りなくて苦労されたそうです。今や日本で大人気の醸造所です。
クラフトビールファンにとっての必読書ともいうべきコミック「琥珀の夢で酔いましょう」の4巻に浪岡さんが登場されています。
その中で「ビール造りはロジカルな世界で、理系の知識が必要です。時間や温度や量、使う水のミネラルやイオンの値など全て数字で管理しています」と 述べられています。
浪岡さん自身は工学部出身なので、どんな流れでプルワーの道に入られたのか興味があり聞いてみました。
なんと、もともとビールが苦手だったとのこと(またまたビックリ!)。
友人からベルギービールを勧められて飲んでみたら、苦くはないし、フルーティでお腹が張らないし衝撃的な出会いだったそうです。
僕もベルギーでまったく同じ体験をしたのでよく理解できました。
ボトルの中に酵母が生きている、世界中でクラフトビールが造られている、アメリカに行って調べると小さな醸造所が多種多様なビールを造っている、などなど調べるうちに興味を持たれたのがきっかけだそうです。
ブルワーは理系が有利?和ちゃんは文系なので結構苦労しているようですね。
でもおいしいクラフトビールを造るには論理的思考とともに感性も必要だと思います。
また、奈良醸造は地域とのつながりがとっても深く、奈良産の和はっかを使ったビールを今月発売予定とのこと。
楽しみです!ビール造りを通じて奈良を再発見していると浪岡さんは言っておられました。
【奈良醸造周辺の観光情報】
醸造所に行くのは近鉄かJRの郡山で降りて、郡山イオンモール行きのシャトルバスに乗ってイオンモールへ。
そこから徒歩10分弱。大和郡山の観光と合わせて、公共交通機関を利用して行ってみてはいかがでしょうか。
大和郡山は奈良県内では数少ない城下町で、金魚のまちとしても有名です。
金魚ストリートという商店街があって、いたるところに金魚が泳いでいます。
一年中金魚すくいができるお店もあります。
金魚すくい道場金魚の車除け
城跡には天守閣はありませんが、天守台があって街を眺めることができます。
歓楽街の名残もあって木造3階建ての遊郭建築は登録有形文化財になっています。
豊臣秀吉の弟の秀長が城主を務めていたころからの和菓子屋さんなどもあって、楽しい街歩きができますよ。ぜひ一度、お訪ねください。
郡山城の櫓旧川本家住宅本館旧奥野家住宅
【クラフトビールイベント情報】
関西からも多くのファンが訪れる日本最大級のビールイベント「第25回全国地ビールフェスティバル in 一関」が3年ぶりにリアルで8月19日から3日間開催されると放送しましたが、コロナの影響により、地域医療の圧迫が懸念されるということで延期が決まりました(実施時期は未定)。ほんとに残念です!
岩手県といえば、もう一つ「第6回遠野ホップ収穫祭」が8月20日・21日と開催予定です。
遠野は日本有数のホップの産地として有名ですが、ホップの里からビールの里へと変貌させようと地元の企業や自治体が協力して行っていて、ホップ畑へのバスツアーなども企画されています。
このイベントもコロナの影響で中止または延期になるかもしれませんので公式ホームページをご確認ください。
【リスナーさんからのご質問】
岡山県Rさんから「グラスに注いで、きれいに泡を出すコツを教えてください」という質問をいただきました。
和ちゃんの回答は「まずグラスがきれいであることが大事、そしてビールもグラスも冷えていること。ゆっくりつぎ過ぎると泡ができない。最初はゆっくり注いで、だんだん離して注いでいくと泡が立つ、この高さを調整しながら注いでいくとおいしいビールが飲めます。二度つぎ、三度つぎをすると中の炭酸が抜けてフラットな味になってしまうのであまりお勧めしません」ということでした。ぜひお試しください。
今月のゲストの奈良醸造からリスナープレゼントの提供をしていただきました。
奈良醸造の缶ビール3本セットを1名様に直送します。詳しくはタッキー816のホームページ(コチラ)をご覧ください。
#ビールで明日を幸せに
ではまた9月4日をお楽しみに!
(文責:風間佳成)
【参考】
奈良醸造
全国地ビールフェスティバルin一関
遠野ホップ収穫祭
■クラフトビールCLUB
毎月第1日曜日15時放送(当日22時、翌月曜日15時リピート放送)