3年ぶり!公開生放送「タッキーキャンドルナイト」その2・・・Lyres & Herps アルメリア「432ヘルツの響き コンサート」

2022/07/30

candle220730h滝道ゆずるの足湯広場前からの公開生放送「タッキーキャンドルナイト」。
時刻は夜8時、すっかり日も落ちて暗くなり、夕方までうるさく鳴いていたセミの声もいつしか収まっていました。
ここからはコンサートの時間。
Lyres & Herps アルメリアのみなさんによる「432ヘルツの響き コンサート」です。
メンバーは
ライアー・・・日高智恵さん、小杉まほりさん
ハープ・・・・夏本道子さん、上原奈未さん

Lyre(ライアー)は、古代の竪琴がルーツとなっている弦楽器で、シュタイナー教育や音楽療法などでよく用いられます。感覚が鋭敏で「ピアノの音が大き過ぎて怖い」といった子どもが、このライアーの音なら怖がらずになじむことができた・・・そんな逸話のある、繊細な音色が特徴です。
グループ名の「アルメリア」は、ケルトの言葉で「海辺の近く」の意味を持つ、花かんざしの形の愛らしい花の名前です。
世界的なライアー奏者のジョン・ビリング氏、そしてアイリッシュハープ奏者の上原奈未さんの指導のもと、アルメリアのみなさんはライアーとハープのアンサンブルで演奏活動を行っています。
「432ヘルツ」というのは?
「一般的な楽器は、A(低いラ)の音を440ヘルツで調律するのが普通です。でもライアーは432ヘルツという、少し低い音で調律することになっています。これは、宇宙との調和を表す音と言われています」candle220730f最初の曲は、宮沢賢治『星めぐりの歌』。
静かな夜にふさわしいメロディーに、道行く人たちも足を止めて、しばし聴き入っていました。
続いて「From Ireland with love」。
これはジョン・ビリング氏が、愛する人のために作曲したという、まだ新しい曲です。
なんて美しい・・・かつてこんなに美しい曲があったでしょうか?
淋しくて、でも美しい。荒涼たるアイルランドの丘に、星の光を受けて開く一輪の白い花・・・そんなイメージが浮かび上がります。きっと誰もが心の奥に持っている、懐かしい心象風景。その風景へと導いてくれるメロディ、なのかもしれません。candle220730gcandle220730iそしてパーソナリティー寺嶋芙美も、なんとここでライアーに挑戦です!
がんばれ!
You are a ライアー!
寺嶋(それ、違う意味なんじゃ・・・)

2台のライアーのうち、1台をお借りして、指導を受ける寺嶋芙美。
「あっ、けっこう重い!ずっしりきます!」
持ち方は、ライアーを赤ちゃんに見立てて、赤ちゃんを抱くように。弦の張られた窓の部分が赤ちゃんの顔、といった感じで。
弾くときも、赤ちゃんをなでるように、やさしく・・・。
弦は半音刻みで並んでいるので、ドレミで弾くときは一つ飛ばしで。
これ、けっこう難しい・・・!
初心者にも簡単に弾けるものを、ということで「ほたる」の童謡。

ほ、ほ、ほたるこい♪
ラ、ラ、ラ、ソソラ♪

「弾けました・・・よね・・・?」

弾けた・・・ことにしておきましょう!candle220730kcandle220730l他にも、アイルランドやスコットランドの伝承曲など、いずれも静かで美しい曲が奏でられ、最後は奈良県に伝わる「竜門の子守唄」。
ライアーの澄んだ繊細な音色、アイリッシュハープの柔らかなつぶやき。二つの音は睦みあい、一つになってそのまま天の高みへ、夜空の星にまで届いていくかのようでした。candle220730jキャンドルの列が浮かび上がらせる光の道。
3年ぶり、一夜限りの幻燈のひとときを、道を行くみなさんは心行くまで味わっていました。
そんな夜は、やっぱりあの言葉で締めくくりたいですね。

素敵な夜を、あなたに。

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