「デイライトタッキー」第5水曜日放送の「発見!技あり日本」では
日本が世界に誇る技や特産品をご紹介しています。
今回は、ジャポニカ学習帳でおなじみのショウワノート株式会社さんをご紹介。
商品開発本部 学習帳開発ご担当の吉橋昌宏さんにオンラインでご出演いただきました。
ショウワノート株式会社の創業は1947年(昭和22年)、当時の社名は昭和紙工株式会社でした。その後、昭和ノート株式会社に社名変更、現在のショウワノート株式会社に社名変更したのは1978年(昭和53年)のことでした。
ジャポニカ学習帳をはじめ、さまざまな表紙の学習帳、キャラクター文具などを開発、販売しているショウワノート株式会社さん。ジャポニカ学習帳以前に「エリート学習帳」というノートを販売していました。当時学習帳メーカーは約20社ありましたが、ショウワノートさんは最後発。他社の製品との区分化のため、発売されたのが「ジャポニカ学習帳」でした。
当時の学習帳の表紙はイラストが主体だったのに対して、ジャポニカ学習帳では、昆虫や花の写真を使用。また、当時小学館から刊行されていた「ジャポニカ百科事典」とコラボ、中ページに学習百科をとじ込んだのでした。家庭に百科事典があることがステータスだった時代背景もあり、この表紙はイメージアップにつながりました。
ところが、ジャポニカ学習帳に人気が出ると、類似品が出るようになります。
そこで、当時の社会問題であった環境破壊(公害)を念頭に置き、学習帳を通して「自然を大切にしよう」というメッセージを子どもたちに伝えるというコンセプトのもと、1978年(昭和53年)に「世界特写シリーズ」がスタート。昆虫植物写真家の山口進さんに、世界各地の珍しい動植物の写真をジャポニカ学習帳のためだけに撮り下ろしてもらうことになったのです。例えば花の写真の場合、園芸種ではない原種の写真というように、貴重な写真の数々が表紙を飾ることになりました。
全てがアナログだった時代、山口さんが撮影した写真はもちろんフィルム撮影でした。現像してみないとどんな写真なのか分かりませんので、表紙の写真を選ぶ工程にも時間がかかりました。現在では、撮影が終わったら現地からデータ形式で写真が送られてくるので、写真写りのチェックや選定もスムーズにでき、スピーディーに表紙決定ができるようになっています。
ジャポニカ学習帳の表紙を飾った山口さんの写真は1200枚以上。
「昆虫が気持ち悪い」という声が寄せられた時期があり、昆虫の写真が表紙の学習帳は以前より減っています。多くの人が使用する学習帳ですので、そういった声が反映されるのは自然なことかもしれません。とはいえ、2020年、ジャポニカ学習帳50周年には昆虫写真の表紙が復刻され、大いに話題になりました。
また、今年(2022年)は新たに監修協力JAXAのもと「ジャポニカ学習帳 宇宙編』が発売開始となりました。
「今の時代は(ネットがあり)どんなことでもすぐに調べることができます。とはいえ、調べたり本を読んだりするのは「好き」が原動力。ジャポニカ学習帳がそのきっかけになってくれれば。これからも”子どもの興味の入り口”になれる学習帳を制作していきたい」と語る吉橋さんでした。
これからも時代に即したジャンルのジャポニカ学習帳が子どもたちを応援してくれることでしょう。
【ホームページ】ショウワノート株式会社
【余談】
文房具が大好きな千波留は、私物のノートを持参。
この、かわいい動物イラストの表紙もショウワノート株式会社さんのノートです。
福田利之さんのイラストだそうですよ。
ページは横罫ではなく、5ミリ方眼。
15年ほど前から、方眼のノートが増えているそうです。縦横の罫線だと、使用用途が限られてしまいますが、方眼だと使い方が広がるから使いやすいのかもしれません。表紙だけではなく、中身も時代に合わせて変わっていくのですね。
【プレゼント】
ショウワノート株式会社からタッキーをお聞きの方に、素敵なプレゼント!
今年春に発売開始となった「ジャポニカ学習帳 宇宙編」4冊セットを3名の方に。
ご希望のかたは 住所、氏名、電話番号を忘れずに「技あり日本」係まで。
番組へのご感想もお忘れなく。
電話:072−728−3210
FAX:072−728−3733
E-Mail:816@minoh.net
締め切りは9月6日(火)、ご当選者の発表は 9月7日(水)のデイライトタッキーで。
たくさんのご応募お待ちしております。
(文責:千波留)