毎月第3日曜日の午後2時から4時まで、サンクス箕面2番館地下1階のサテライトスタジオから公開放送でお送りしている「Monthly国際交流コンサート」。
2022年9月は第612回「アルパ&ギターによる楽しく明るいコンサート」。
本来の出演者がコロナの関係で5日前に出演がNGになり、急遽ご出演を引き受けてくださいました。
みのおエフエムでは毎週日曜日午後4時からの「山田恵範のミュージックライド」でお馴染みのお二人ですが、「Monthly国際交流コンサート」へのご出演は20年弱ぶりとのこと!
しかもその前回は、山田さんが以前組んでおられたギターデュオ+増永さんという組み合わせだったそうなので、お二人でのご出演は実質初めてということになりますね~。
ちなみに増永さんの初出演はアルパのお師匠さんと一緒に出演された1997年だそうです!
お二人はみのおエフエムのイベントなどでもよく演奏されているので、ご存じのかたもいらっしゃると思いますが、ご夫婦で、山田さんがギター、増永さんがアルパという楽器を演奏されます。
このアルパというのは”ラテンハープ””パラグアイハープ”とも呼ばれるパラグアイの民族楽器で、オーケストラでよく見るハープよりも小さい楽器です。
日本では増永さんを始め、女性のアルパ奏者が多いのですが(ハープというと、なんとなく女性が奏でているイメージがありませんか?)、本場パラグアイでは男性の奏者が多く、パレードでは担いで演奏されることもあるとか!
小型とはいえ私(背高め)と同じくらいの大きさで、重さは約7kgらしいので、男性奏者のかたが多いのも納得。
ウッドベースの次くらいには持ち運びが大変そうです。笑 1stステージはパラグアイの伝統的な曲を始め、南米の曲を中心に演奏されました。
みなさんもきっとよくご存じの「コーヒールンバ」。日本では「昔アラブの偉いお坊さんが~」でお馴染みのこの曲、元は日本語だと「コーヒーを挽きながら」というタイトルの、歌詞の意味も全然違う曲だった、というのは知ってる人は知っている話なのかもしれませんが(私は知らなかったです。笑)、この曲、アルパのために作られた曲だと増永さんが紹介されていてビックリ!!
それこそ私はみのおエフエムでDJをさせていただくようになって、増永さんと出会って初めてアルパという楽器を知ったので、よく知っている曲のルーツがアルパだったということは結構な衝撃でした。
ということで私Momokoは三十ウン歳にして初めて”本当の”コーヒールンバを聴けた訳です☆
何が素晴らしかったって、後半で増永さんと山田さんが同じメロディー(ちょうど「昔アラブの偉いお坊さんが」の部分)をユニゾンで弾いたところ!
ただ、主旋律を単音で弾くのではなくて、それぞれの音を三連で連続して(という表現で伝わっているでしょうか…)弾いておられて。
アルパの指の動きはなんとなく想像できるのですが、ギターの指の動きってとんでもないことになっているんじゃなかろうかと…!
まさに山田さんの超絶ギターテクといったところだと思うのですが、それがお二人のユニゾンなんです。
寸分の狂いもなかった!ご夫婦ならではの演奏だなと、初っ端から超感激!!
続く「エストレリータ」というメキシコの曲でもMomokoの興奮ポイントが!笑
お二人が同時に音を出して始まる曲だったのですが、目を見合わせただけで、カウントを取らずに曲が始まったのです!!
もちろん長年一緒にやっているパートナーやグループの演奏で見ない光景ではないですが、お二人の場合は阿吽の呼吸というか、やはりご夫婦ならではの空気感がそこにはあって、一人でめっちゃ興奮してました。笑
ゲストインタビューのコーナーではアルパという楽器についてや増永さんとアルパの出会い、お二人の出会い、山田さんのこれまでのキャリアについてのお話など、たくさん聞かせていただきました。お二人の出会いのお話がめっちゃおもしろかったですね!
2ndステージは増永さんのオリジナル曲や増永さんがコンテストで優勝された時の曲、そして山田さんのギターソロという盛りだくさんな内容でした。オリジナル曲ではそれぞれ曲のイメージやその曲に込めたメッセージも紹介してくださり、会場のみなさんも1曲1曲じっくり聴き入っておられました。
私Momokoが毎週木曜日に担当している「オンガクノススメ」で増永さんの曲をご紹介したときにも感じたのですが、増永さんのオリジナル曲はアルパの音色特有のキラキラ感がより増して、アルパという楽器の魅力が最大限に生きて本当に素敵だなと…♡
生の演奏を聴いて改めて実感しました。
山田さんのソロコーナーではギターの名曲と呼ばれる曲をメドレー形式で演奏されました。
MCで「音楽のギターの授業の課題曲で挫折した人も多いのでは」と仰っていた、かの有名な「禁じられた遊び」…
私ももれなく高校の音楽の授業で、ギターの最初の課題曲がこの曲で「あ。ギター無理。」となったひとりです。笑
プロとして演奏をされているかたのこういう定番曲の演奏って、逆にあまり聴ける機会がないと思うので、山田さんほどのかたの演奏による「禁じられた遊び」は貴重なんちゃうかと両耳をかっぽじって聴かせていただきました。
3rdステージでは一青窈さんの「ハナミズキ」やトリオ・ロス・パンチョスのラテンメドレー、「コンドルは飛んでいく」など、みなさんにも馴染みのある曲の演奏でした。
アンコールでは「銀河鉄道999」も!特にアルパの音色で聴くJ-POPの楽曲は、これまでに聴いたことのない雰囲気でとても素敵でした♪
希望に満ちた音色とも言える、増永さんによるアルパの演奏と、それを素晴らしいテクニックでさりげなく支え、彩を添える山田さんのギターの演奏を文字通り 堪 能 させていただいた2時間でした。
今回20年弱ぶりのご出演でしたが、これからはぜひ定期的に出演してもらいたいです!■山田恵範さん公式サイト
■増永雅子さん公式サイト
■Monthly国際交流コンサート:毎月第3日曜午後2時~4時生放送
(再放送 当日午後9時~11時、翌月曜午後2時~4時)