毎週土曜日午前11時~正午に、メイプルホールロビーから公開生放送でお送りしている「みのたんらじお」(箕面市提供)。おすすめの週末情報をご紹介したり、ゲストをお迎えして楽しいおしゃべりで過ごす1時間です。(パーソナリティー:繁田麻衣子)
箕面でイキイキと活動する皆さんをお迎えしてお話を伺うコーナー「みのおコレ一番!」には箕面市消防職員であり、トライアスロンの大阪府代表として国体出場を果たした清水哲平さんにご登場いただきました。
まずは消防士を目指したきっかけから伺うと…「大学生の頃、火災現場に遭遇したんです。炎が上がる中でも消火活動をする勇敢な姿が印象に残っていて、就活する時に自分もあんな勇敢な消防士になりたいと思って」と学生時代の体験から今に繋がったと教えてくださいました。
そこからトライアスロンへの道へはどうして?と話は続きます。
「箕面市消防本部に入ってからは救助隊長として救命救急の現場で働き、レスキューの大会に出たりしていたのですが、大会出場を引退してからモチベーション維持のために何かやってみようと思いまして。高校まで水泳をしていたのと、消防本部で駅伝をやっていて走るのも出来るし、あと自転車をトレーニングしたらいけるかなと始めました。」
そして2015年大阪舞洲で開催されたトライアスロンの大会に初めて出場します。ご本人曰く「練習もしてきたし、自信満々で乗り込んだ大会でしたけど、結果は惨敗…実力の差を目の当たりにして悔しさが残る大会になりました。」
でもそこから一念発起、次の年には世代別での成績で日本一になるという快挙を!そして2017年には世界選手権にも出場。オリンピック選手など強豪選手がひしめく大会で世界の壁を目の当たりにしたそうです。
そして国体出場を目指し、3度目の正直で大阪代表として2019年にいばらぎ国体へ出場を果たします。全国から猛者が集まる中、成績は95人中45位でしたが、また次の国体にも出場したいと強く思ったそうです。
しかしその後コロナ禍で大会はストップ。試合ができない中でモチベーションを上げるために「ガチ練」という本気の練習会を仲間に呼びかけて月に一度スタートさせました。始めは数人の仲間でしたが、今では女子高生から50代までが清水さんの考えた練習プログラムをこなしているそうです。
そうして迎えた2022年10月末に開催されたとちぎ国体へ再び大阪代表として出場を果たします。結果は45位でしたが、これまでにない自分の成長を感じた大会になったそうです。
消防の仕事と練習の両立は大変だと思いますが、なぜ頑張れるのか?トライアスロンの魅力について伺ってみると、「練習はしんどいだけです。楽しいと思ったことはないです(笑)試合中もしんどくて心が折れそうになる時もあります。でも勝ちたいと思うライバルとの戦い、自分との戦い、終わった後の達成感ですね。」と。
最後にこれからの目標をお聞きすると、「もちろん消防の仕事第一で励みます!そしてまた国体に出て、上位に食い込みたいですね」と話してくださいました。
トライアスロンは水泳が1500m、自転車が40km、マラソン10kmという過酷な競技です。厳しいお仕事の中、お休みの日には全力で練習に励む様子を伺うと、ただただ凄い!という感想しか出てきませんが、「こんな凄い消防士さんがいるんだ!」と頼もしく思いました。
2022年11月5日(土)朝11時から放送「みのたんらじお」