箕面公園昆虫館 企画展「世界のハナムグリ」@「ぼくらはみんな生きている」

2023/01/11

「ぼくらはみんな生きている」は、「聞かせて!ペット自慢」ではカバーしきれない さまざまな生き物についてのお話をお届けするコーナーです。

今月は、箕面公園昆虫館の中峰空館長に、現在開催中の企画展「、世界のハナムグリ」についてお話ししていただきました。

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ハナムグリはコガネムシ科ハナムグリ亜科に分類され、世界に約3300種が知られています。そのうち日本で見られるのは28種。ちなみに同じコガネムシ科のカブトムシ亜科は約1500種ですのでその倍以上です。

ハナムグリの最大の特徴は前翅を開かずに綴じたまま後翅で羽ばたいて飛べること。ハナムグリは前翅の側面がえぐれており、その隙間から後翅を出して前翅を閉じたまま飛ぶことができるのです。カブトムシやコガネムシは、硬い前翅を開いてから後翅を広げて羽ばたきますから、ハナムグリはカブトムシなどに比べると機動力があるといえるでしょう。

ハナムグリのほとんどは日中活動するため色が鮮やかな種が多いです。自然界で目立つことは天敵に見つかりやすく不利なのではないかと考えてしまいますが、日光を受けてキラキラ光る昆虫が、ふと日陰に入ると、それまで反射していた光が一気に見えなくなり、追跡をしにくくなるのだそうです。
だからハナムグリは美しい模様や色彩でありながら多くの種類が残っているのですね。
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さて、そんなハナムグリはどんなところで見られるかというと、名前にヒントがあります。「ハナムグリ=花にもぐり込む」。
よく見られる1cmほどのコアオハナムグリは、いろいろな花、春だとヒメジョオンやハルジオンでよく見られます。あとは樹液に来るハナムグリの仲間がたくさんいるそうです。

今回の企画展「世界のハナムグリ」では、豊中市在住の三木三徳さんの寄贈標本を中心に869種2256点の標本と解説パネルを展示しています。
展示点数の多さは特筆すべきもので、大変見応えがあることでしょう。
ちなみに、カブトムシそっくりなカブトハナムグリもご覧いただけますよ。
カブトハナムグリ
中峰空館長からは「寒い季節ですが、チョウを放している放蝶園は暖かいです。是非ご来館ください」とお声がけがありました。

箕面公園昆虫館は阪急箕面駅から滝道をゆっくり登って約15分。企画展をぜひご覧ください。

【箕面公園昆虫館企画展 『世界のハナムグリ』】
●開催期間
 2022年12月7日(水)〜2023年5月8日(月)
 10:00~17:00(最終入館受付は16:30)
●定休日:火曜日
●冬季メンテナンス期間:2023年1月30日(月)〜2月3日(金)

 詳細はホームページをご参照ください。
  ↓
 箕面公園昆虫館ホームページ

「ぼくらはみんな生きている」
不定期 第二水曜日 午前11時~
再放送 当日午後8時10分~

(文責:千波留)

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