おいしいビールとともに、町の未来を作りたい「RISE&WIN BREWING」@クラフトビールCLUB

2023/02/05

_IMG_8719クラフトビールってどんなん?という飲んだことのないかたから、クラフトビールにめちゃめちゃ詳しいコアなファンまでが楽しめるトーク番組(第1日曜15時初回放送)。
クラフトビールの醸造から販売までを手がけ、ビアジャッジの資格を持つ谷和(たに・あい)と、旅のプロ・風間佳成(かざま・よしなり)がクラフトビールの魅力や最新の話題などを語ります。
今年もあっという間に2月。1週間、1カ月が経つのがほんと早いですね。
先月、ビールに関する何かおもしろい記事はないかと探していたら、キリンビールが東京大学や慶応義塾大学、順天堂大学との共同研究で、熟成ホップの苦み成分が認知機能の改善、脳内炎症の抑制、アルツハイマー病予防効果を示すとの報告が出ていました。
研究途上のようですがビール好きは期待してしまいそう(といって飲み過ぎないように!)。

今月のブルワリー探訪は、徳島県上勝町のRISE&WIN BREWING 池添翔太さんをゲストにお迎えし、オンラインでのトークとなりました。
IMG_2464上勝町は2003年に自治体として日本で初めての「ゼロ・ウェイスト宣言」を行って、リサイクル率80%以上を実現し、世界のモデルにもなっている町なんです(先月のブログを参照)。
RISE&WIN BREWINGは2015年5月30日、ごみゼロの日に合わせて開業されたそうです。
さすがですね!
1醸造所併設のブリューパブはとってもユニークでおしゃれな外観と内装ですが、実はほとんど廃材を再利用して作られているんです。
2和ちゃんは香川県出身ですが、小さい頃から上勝町や神山町には山遊びや川遊びに行ってたそうです。
34僕はまだ行ったことがないのですが、「そうだ、葉っぱを売ろう!~過疎の町、どん底からの再生」(横石知二著、2007)を読んで知りました。料理のつま(妻)としての葉っぱをビジネスとして成功させ、平均年齢70歳のおばあちゃんたちがパソコンを操り、年収700万とか中には1000万を稼ぐ人がいるという、この感動的な再生ストーリーは映画「人生、いろどり」(吉行和子、富司純子、中尾ミエが主演)やテレビドラマにもなりました。
当初は「狸や狐であるまいし、葉っぱがお金に化けるんだったら、そこら中に御殿が建つわ」と大笑いされたそうです。
余談ですが、稲荷神社には普通は狐が祀られていますが、四国には狸が祀られています。
有名な狸合戦があり、阿波、讃岐、伊予の狸は有名ですよ。
RISE&WIN BREWINGでは創業当時から規格外の食材を廃棄せずにビール造りに使ったり、2020年からビールを製造する際に出る麦芽のカスを液体肥料に変換するシステムを導入し、会社で田んぼを借りて社員が耕し、それを用いて米や麦を育てる。
そして収穫したものをビールに使うという循環型のビール造りを行っているということでした。
人気のビールはフラッグシップとなっている「モーニングサマー」というニューイングランドIPA。
5トロピカルなホップと柚香の果汁と皮を余すところなく使って、蜂蜜のような甘みと、柑橘感たっぷりのジューシーな仕上がりになっています。
柚香(ゆこう)は柚子と橙が自然交配してできたものだそうです。
国内生産量の99%が上勝町でとれるとのこと。
そして和ちゃんが衝撃的だったという郵便ポストと呼ばれる赤いビール「You’ve Been Post」。
6ポートランドのEx Novo Brewingとコラボして生まれたサワーエールでオレゴン産のラズベリーをたっぷり使い、甘酸っぱさが口いっぱいに広がります。
赤い色目がまさに郵便ポストですね。
3月に仕込み予定で、4月頃には出るそうですので、見つけたらぜひ飲んでください。
RISE&WIN BREWINGへのアクセスはかなり不便なんです。
徳島駅から公共交通機関だと路線バスを2本乗り継いで上勝町へ、そこから町内バスに乗り換えてRISE&WIN BREWINGにやっと到着。
徳島駅まではバスや列車で簡単に行けるんですが、そこからが大変です。
でも池添さんから耳寄りな情報が…!
上勝町にはボランティアタクシーがあって、空港や駅まで送迎してくれるそうです。
ちなみに料金は4人乗れば往復一人2000円くらいでいけるそうです。絶対にこれお勧めですね!
【池添さんお勧めの観光情報】
上勝町には日本の棚田百選に選ばれた樫原の棚田や、千年の森づくりをしている高丸山、水苔が群生する山犬嶽など日本の原風景ともいえる自然に恵まれています。
正木ダム湖は別名美愁湖と呼ばれ、サップやカヤック、釣りなどが楽しめます。
山犬嶽は標高997m、巨石群と水苔などを見て回るトレッキングに最適な場所です。
上勝町だけではなく、周辺の町などを巡りながら楽しんでもらえるとうれしいと池添さん。
【クラフトビール情報】
3年ぶりのビアフェス「ジャパンブルワーズカップ2023」が3月3日・4日・5日の3日間、横浜ハンマーヘッドCIQホールで開催されます(コロナの状況で変更となる場合あり)。
新しい醸造所が大阪メトロ「堺筋本町駅」出口すぐのところに誕生しました。
船場ビール工場です。
_7_8僕が昔、サラリーマン時代に毎週通って多彩なベルギービールの魅力にはまった老舗の「ドルフィンズ」。
ここの社長の中井深さんがクラフトビールに挑戦、2月1日に醸造所&TAPルームをオープンされました。
現在飲めるのは、ペールエール、ゴールデンエール、ベルジャンブラウンの3種類。
ぜひ立ち寄ってみてくださいね。
今月のゲストのRISE&WIN BREWINGからリスナープレゼントの提供をしていただきました。
RISE&WINビール3本セットを1名様に直送します。詳しくはタッキー816のホームページをご覧ください。→コチラから
#ビールで明日を幸せに
次回は3月5日の放送です。お楽しみに!
(文責:風間佳成)

■クラフトビールCLUB
毎月第1日曜日15時放送(当日22時、翌月曜日15時リピート放送)

【参考】
RISE&WIN BREWING:https://kamikatz.jp
上勝町観光サイト:www.kamikatsu.jp/kankou/
ジャパンブルワーズカップ2023:https://japanbrewerscup.jp
船場ビール工場:https://sembabeer.com/
【添付写真(本文上から)】
RISE&WIN BREWING外観
RISE&WIN BREWING店内
上勝町風景
「そうだ、葉っぱを売ろう!」表紙
モーニングサマー
You’ve Been Post
船場ビール工場入口
船場ビール工場長・中井あかねさんと風間