箕面のいろいろな高校が、週替わりで番組づくりに取り組む「ハイスクールプログラム」(金曜夜9時30分~10時/再放送:日曜朝9時30分、水曜午後2時30分)。第2週は箕面高校演劇部の生徒が「チアフルタイム」と題してお送りしています。
今回の出演は…
「ロン」「小鉄」
■ラジオドラマ『100万円の第二ボタン』
朝、誰もいない教室で、トランクに入った何かを数える男子生徒・金田。
そこへ、女子の清水が登校してきます。
二人は3年生。もうすぐ卒業です。
「思えばこの3年間、いろんなことがあったね」
「そうだねー。この『適当に名前ずけた学園』は変なことがいっぱいあったよね」
文化祭は校長が提案した珍ルールのせいでメチャクチャに。
あのときは大変だったよね・・・。
「ところでそのトランクなに?」
「いや、これは・・・」
なんと、中には100万円の札束が。
実は金田君、すっげえ財閥の御曹司。
清水が問いただすと「好きな後輩の女子に渡して告白する」。
僕には何もない、お金の他には。
僕が持っている唯一のもの、お金で、その女子に感謝の気持ちを伝えたいんだ。
「はー・・・金田君って、自分のこと何もわかってないのね」
確かに家は金持ちだけど、それだけじゃない。
人一倍努力して、勉強もスポーツも頑張っている。
君は本当は、素敵な人なんだよ・・・?
そんなお金なんかあげなくたって、その子はきっとわかってくれるよ。
「ありがとう。・・・でも、何か形のあるものを送りたいんだよ」
そっか。じゃあ・・・
卒業式の後。
後輩の女子と向かい合っている金田君の姿。
胸のボタンがひとつ無くなっています。
「あのさ・・・大事な話があるんだ」
■先輩たちフォーエバー
卒業式も済んで、演劇部の先輩たちもそれぞれの新しい道へと踏み出しています。
先輩大好き、というロン&小鉄。
特にロンは、3年生たちが部活を引退した後も、毎日のように先輩の教室へ遊びに行っていたそうです。
まるで子犬・・・。
卒業式のあとは部室でお別れ会もあり、そこで先輩に渡す花を二人で選びに行きました。
「かなり選ぶの迷ったよねー。ガーベラとか、アノマロカリス?とか」
それ、古代の奇妙な生物だから。
苦労のかいあって、先輩たちに喜んでもらえたそうです。
受験についてのアドバイスももらって、来月からは二人もついに高校3年生。
先輩たちのように、善き後輩に恵まれるといいですね。