今月から始まった新コーナー「今村翔吾の翔語録」。
直木賞作家で、箕面本屋大使の今村翔吾さんに、ご自身の著書から珠玉の言葉たちを選んでいただき、その言葉の背景や込められた思いなどをお話しいただく時間です。
今回選ばれた言葉は…
「俺は人を諦めない。それが我らの戦いだ」
「童の神」(角川春樹事務所) P.434 L.8より
「童の神」は、平安時代を舞台に、異民族として都人に虐げられ、朝廷にまつろわぬ「童(わらべ)」と呼ばれるものたちの、自由と尊厳を懸けた戦いを描いています。
現代で「子ども」を意味する「童」は、もともとは「奴隷」を意味する言葉だったそうです。
「童」という漢字の成り立ちは、「目の周りに刺青を彫られた奴隷」。
今村さんはこの漢字の由来から、一気に「童の神」を紡ぎ出したそうです。
たった一文字の漢字からこのような作品が生み出されたのですね!
「童の神」には、安倍晴明、盗賊袴垂、和泉式部、源頼光、坂田金時、そして酒呑童子など平安時代のスターが続々登場します。
これを機会に、ぜひお読みください!
今村翔吾さんが、ご自身の著書から選んだ言葉のほか、それにまつわる制作の裏話などもお話しいただける「今村翔吾の翔語録」は、第5水曜日の11時放送です。
次回、8月30日(水曜日)も、どうぞお楽しみに!
【放送日時】
5/31、8/30、11/29、1/31の、第5水曜日 11:00~約10分(再放送:同日20:00頃から)
今村翔吾さん 公式サイト、公式Twitter、YouTubeチャンネル