クラフトビールってどんなん?という飲んだことのないかたから、クラフトビールにめちゃめちゃ詳しいコアなファンまでが楽しめるトーク番組(第1日曜15時初回放送)。
クラフトビールの醸造から販売までを手がけ、ビアジャッジの資格を持つ谷和(たに・あい)と、旅のプロ・風間佳成(かざま・よしなり)がクラフトビールの魅力や最新の話題などを語ります。
アメリカのビール業界団体ブルワーズアソシエーション(BA)が主催するビールのオリンピックと言われる世界最大のビール審査会ワールドビアカップ(WBC)が2023年5月にテネシー州の州都ナッシュビルで開催され、和ちゃんが審査員として参加してきました。
今年のWBCには51の国・地域の2493のブルワリーから1万213の銘柄が出品されました。
その中で日本から出品された5銘柄が受賞しました(100以上の部門別に審査)。
この審査会は開催場所が持ち回りになっていて、2024年はラスベガスの予定となっています。
【金賞】アメリカンベルゴスタイルエール部門:ブルークラシック「ドリス ノ ジャガー ヲ」
【銀賞】ケラービアまたはツヴィッケル(無濾過)ビア部門:宮崎ひでじビール「太陽のラガー」
【銀賞】スペシャルティーセゾン部門:家守酒造「茶かぶき」
【銅賞】フルーツウィートビール部門:キリン・スプリングバレーブルワリー(京都)「ジャズベリー」
【銅賞】南ドイツスタイルヘーフェヴァイツェン部門:富士桜高原麦酒「ヴァイツェン」
ちなみに、箕面ビールはこのWBCで、ゆずホ和イトが2014年にfruit wheat beer 部門で金賞、スタウトが2016年にdry stout部門で金賞を受賞しています。
和ちゃんはWBCの審査員を務めるのが、20年前にこの業界に入ってからの夢だったとか。
世界26カ国から約270名の審査員で日本からは4名(その内の1人が和ちゃん)。
審査は9日間の日程ですが、和ちゃんは朝早くから夕食前まで3日間ぶっ通しで1日50から60銘柄のビールをスコアシートつけながら審査したそうですよ。
お酒やワインは口に含んでから出しますが、ビールは『喉越し』という審査があるので飲まないといけないのです。
僕だったら酔っぱらっちゃいます!
審査員のかたたちはそこから街に繰り出して、連夜1時ごろまで飲んだそうです。
やっぱり体力の差を感じますね。
和ちゃんは「知識も経験も長けているかたがたに囲まれて本当に勉強になったし、WBCに参加するのは初めてだったので、本当にもう目からウロコな体験がたくさんありました」ということでした。 審査会に合わせてCraft Brewers ConferenceとBrewExpo Americaが併催されていて、和ちゃんは両方とも参加しました。
カンファレンスはビールの最新の醸造技術、製法の改善、経営、スタートアップ、スタッフのメンタルヘルスなどの理論やデータなど内容が多岐にわたっていて、ビール大国アメリカと日本の違いを感じたそうです。
エキスポは醸造機材や原料となる新種のホップの展示など、ビールに関するいろんなものが集まっていて勉強になったそうです。
最終日にはアワードセレモニーがあり受賞者が発表されました。
長期間の出張お疲れさまでした!
ナッシュビルはミュージックシティと呼ばれ、カントリーミュージックのメッカです。
ミュージックストリートにはライブハウスも多くあり、和ちゃんも楽しんだようですよ。
さらに審査会の期間中には市内のニッサン・スタジアム(約7万人収容)で、僕の好きなテイラースイフトのコンサートがあったとのこと。
しかも雨の中で4時間の中断のあと最後まで続けたそうです。凄い!
彼女は今、全米ツアー中ですが、チケット代が正価で60万円を超えたケースもありました。
アメリカではダイナミック・プライシングという需要と供給を利用した価格変動制をとる場合が多いのですが、ホテル代も同様で、和ちゃんの話によると、ビール関係者とコンサート参加者で値段が高騰し、普段の4倍くらい高かったようです。
■ビアツーリズム関連
ニューヨークタイムズが今年の1月に発表した「2023年に行くべき52カ所」の2位に盛岡が選ばれました。
1位がロンドンで、3位がアメリカ・アリゾナのモニュメントバレー、日本の都市は他には19位に福岡が入っているだけでした。
選ばれた理由は、盛岡は北上川や岩手山などに囲まれた美しい街で、徒歩で楽しめるコンパクトな街。
伝統的な建物があり、ユニークな個人店が多く街に活気がある、などがあげられています。
わんこそばも有名ですね。盛岡には観光客を受け入れる優しさがあるということでした。
もうすでに外国からの観光客で賑わいを見せています。
世界的に有名なベアレン醸造所もあります。
ちなみにベアレンというのはドイツ語で熊という意味だそうで、ラベルに熊がデザインされていますよ。
■ビアパブ&ブルーパブ情報
torne(トーン)は天神橋六丁目の駅からすぐ。
英国パブの雰囲気と個性的な音楽が売りの遊び心いっぱいのお店です。
ハウスエールは英国のOld Speckled Henというビターエール。タップ数は12あります。
ビールと相性の良い世界各国の料理が楽しめます。 そのtorneのすぐ近くには 天六アタック、そして少し歩けば箕面ビールのビアベリー天満、 ベアードビールベースステーション関西があります。
ぜひ天六界隈のビアパブ巡りをしましょう。
CRAFT BEER SPOT tane(タネ)は阪急服部天神駅から徒歩約5分。
シックでとってもお洒落なお店。
宝塚沿線唯一のビアバーで5タップあります。
タネの近くの服部天神は、大宰府に向かう菅原道真公がここで足の病を回復されたことから足の神社として知られています。
WCB Dark Labは心斎橋に4月にオープンしたウエストコーストブルーイング(静岡)の直営店。
名前の通り、黒っぽいイメージのおしゃれな空間でウエストコーストのビールが16種類飲めます。
そして、7月には大阪駅前第2ビル地下1階にウエストコーストのもう一つの新しいビアバーが誕生予定。
第1ビル地下2階には和ちゃんのクラフトビアベースBUDがあるので、はしごビールが楽しめそうですね。
ブルーパブ「祝日麦酒」がJR放出駅前の商店街に誕生。
自家醸造のビールが数種類のハーブを使った華やかな花天エールとライチエールの2種類。
ゲストビールが4種類ありました。
クラフトビール好きは毎日が祝日ですから、ぴったりの醸造所ですね。
■ビアフェス情報
「第2回フットプリントマーケット」 6月11日:瀧安寺前広場(阪急箕面駅から滝道を徒歩15分)
ランニングやサイクリングなどアウトドアギアのリサイクル・フリーマーケット。
箕面駅前野外ステージ周辺でクラフトビアフェス同時開催。
上方ビール、クラフトビアベース、ディレイラブリューワークス、ブリューパブスタンダードが出店。
#ビールで明日を幸せに
次回は2023年7月2日の放送です。お楽しみに!
(文責:風間佳成)
■クラフトビールCLUB
毎月第1日曜日15時放送(当日22時、翌月曜日15時リピート放送)
【参考リンク】
盛岡市の観光
ベアレン醸造所
ブルークラシック
torne
天六アタック!
ビアベリー天満
ベアードビールベースステーション関西
クラフトビールスポット・タネ
WCB Dark Lab
祝日麦酒
第2回箕面フットプリントマーケット