構図について考えてみよう@「カメラとお散歩」

2014/10/01

毎月第一水曜日11時からお送りする「カメラとお散歩」ではスタジオにカメラマン宮本陽さんをお迎えして、カメラの楽しみ方や撮影エピソード、ワンポイントアドバイスなどを聞かせていただきます。
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今日はまず、ご投稿いただいた写真への講評からはじまりました。
学校の校庭で、お子さんが4人、竹トンボを飛ばしている写真です。
宮本さんの感想は
「空の青、白い雲、飛ぶ竹トンボが絶妙な構図です。
昼間なのに意識してフラッシュを使用するなど『光』を巧みに演出しています。
素晴らしいです」
と、絶賛でした。
お子さんの顔がはっきり写っている作品のため、ブログ掲載は控えさせていただきました。
ご投稿ありがとうございました。

それにしてもご投稿の写真は、コンパクトデジカメによる作品でしたが、
まるで一眼レフで撮影したかのよう。
これまでも何回か触れられたことですが、「何で撮影するか」という道具の問題もさることながら
「どのように撮るか」といった構図が大切ということ。
そこで、今日は構図について考えました。

一般に「日の丸構図はダメ」という意見については必ずしもダメとは限りません。
主張したいものがしっかりとあって、それを真ん中に据えるのはOKです。
ただ、真ん中からちょっとずらしたところに主役を配置することで、脇役を入れる余地が生じ、
それによって写真に味わいが増す可能性が大きくなります。
例1:白いポット(主役)周りにあるもの(脇役)を写すことで、一層存在感が増しています。
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例2:赤い花(主役)を手前にしっかり焦点を合わせ、後ろにも花(脇役)を入れる。
 後ろがぼけて奥行きが出る、画面の中にさまざまな色を散りばめられる、といった効果があります。
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続いて、最近インターネット上などでよく見かける正方形の写真について。
用途によっては正方形の写真も意味がありますが、基本的には長方形の写真の方が表現の幅が広がります。
例3:正方形
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例4:長方形
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見比べていただくと、正方形の構図には隙間が少なく、息苦しさのようなものが感じられるのではないでしょうか。

構図は奥が深く、これが全てではありません。
いずれにしても、意識するかしないかで、結果がずいぶん変わります。
ぜひ参考になさってくださいね。

**質問&作品 募集!!**
「カメラとお散歩」ではカメラや写真撮影に関する質問、ならびにあなたの作品を募集しています。
いただいた作品には宮本さんからの講評並びに、ワンポイントアドバイスがいただけます。
なおご質問の際には、お使いの機種やどのような状況でのことかなどなるべく具体的に教えてくださいね。
メールの件名は「カメラとお散歩」係:816@minoh.net
お待ちしています。
(千波留)