三味線と二胡の奏者・成世昌太さん登場!@エールマガジン

2023/09/23

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ガンバッテイルみなさんを応援する土曜日の「エール・マガジン」(14:15on air)
2023年9月23日(土曜日)は、三味線と二胡の奏者・成世昌太さんをお迎えしました!

三味線からスタートした成世さんは、叔父が演歌・民謡歌手の成世昌平さん。幼少期から三味線を習い、バチさばきなど厳しく教えられたそうです。師匠の叔父からは、「日本の伝統業界は『右にならえ』。人と同じことをやりなさい」と言われていました。昔からの教えを、そのまま後世に引き継ぐという考えかたということです。

成世さんに転機が訪れたのは、18歳のとき。成世昌平さんの「はぐれコキリコ」という曲に、二胡が使われていたことから。この曲を聴いて、二胡の演奏を習い始めたそうです。当時、日本で二胡の奏者はほとんどおらず、2,3年勉強したのち、せっかく学ぶなら…と、本場の中国へ!上海音楽学院に入学しました。当時、21歳。渡航前日まで、中国に行くのが怖いと思っていて、中国語も話せず、英語は単語程度話せるレベルでした。

いざ到着し、外国人寮で初日の手続きをしようとするも、「そんな名前の人はいない」と受付の人に言われてしまいます。中国語が話せない成世さんは、スーツケースを持ったまま、4時間途方に暮れていると、たまたま日本語を話せる人が現れ、通訳してもらうことに。なんと、名前を見落としていたことが判明し、無事入寮できたそうです。

学校では、初めて二胡を演奏したとき、現地の学生からクスクス笑われたそうです。成世さん自身のスキルと、周りの学生のレベルに大きな差がありました。
1か100の性格だという成世さんは、やるのであれば100やろう!と意気込み、二胡の練習に励みました。

14年間滞在した中国・上海での思い出や出会いも数多く、今後は「三味線を中国に普及させたい」と、今後の目標を話していました。国を作るのは、人。若い人に文化を伝えるために、中国国内の音楽大学をまわるなど、活動を続けているということです。

成世さんは、大阪を中心に、音楽教室で講師もされています。箕面は、阪急桜井市場にある「三味線・二胡音楽教室きずな」で指導をされています。三味線や二胡の魅力をぜひ、味わってください。
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二胡の裏側

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