高校生パーソナリティー・れいがお送りする『れいの幸福論』。
気になるニュースや社会問題を取り上げ、本音でトークする番組です。
【放送】「サタワイ1330」第2土曜 13時30分~14時/23時/翌水曜
「まずはご報告です。私、この度・・・放送部の地区大会で朗読部門に出場し、入選しました!」
わー、おめでとう!
ここしばらくは練習、練習、また練習で慌ただしかった日々。
次は県大会へ進出ということで、さらなる激戦が予想されます。
そこでも上位に入ると、全国大会も?
今後の快進撃を、乞うご期待!
さて、今回のテーマは
最近ニュースで話題になったのが、埼玉県議会で可決された「虐待防止条例改正案」。
その内容は
「保護者が小学3年生以下の子どもを放置することを禁じ、放置を目撃した県民に通報を義務付ける」
というものです。
子どもだけでの登下校や、公園で遊ぶこと、短時間の留守番も「放置」と見なされる。
これに対して、SNSなどで保護者からの反対意見が相次ぎ、メディアにも大きく取り上げられ、署名運動にまで発展しました。
これを受け、一旦可決された条例案は取り下げになったというのが、ことの次第です。
この改正案に対する意見をまとめると
・子育てを理解しておらず、現状に即していない。ほとんどの保護者が条例違反になってしまう
・子どもを一人にしないための環境整備は行政の仕事。それをせず保護者に押し付けている
・子どもを保護者が監視し、保護者を地域が監視する「監視社会」では誰も幸せにならない
・児童相談所がパンクし、逆に救える命が救えなくなってしまう
・(賛成意見)日本も治安が悪化し、子どもたちの安全のためには必要かもしれない
・投票に行かなければ!(低投票率で当選した議員に好き勝手させてはいけない)
「現地での声も聴きたいと思い、埼玉在住の叔父にインタビューしました」
叔父・まさまささんのコメント
「この条例案は、正直『乱暴だな』と思いました」
同僚にも聞いたところ、
・子育て中の女性は「大迷惑」「人の目が気になる」。
・男性で子どもが一人いる人は、基本反対だが条件付きで賛成してもいい。その条件とは「十分な補助金を出すこと」。
・また別の女性は、子どもが所属しているサッカーチームで、実際に反対署名の用紙が回ってきた。
この条例が施行されたら、共働きが不可能になり、世帯の収入が減ってしまい、子どもの進学などにも影響が出かねない・・・。
なお、外国では実際にこの条例のようなものがすでに施行されている国もあります。
アメリカでは、子どもだけで過ごさせたり、おつかいに行かせることは「虐待」と認定されるといいます。
こうした国では、ベビーシッターを雇うことが習慣として当たり前になっているようです。
埼玉県での今回の改正案は、子どもの安全を第一に願うという点で理解できる部分もありますが、ベビーシッターが普及せず一般的でない日本社会では、拙速であり性急過ぎたのではないでしょうか。
通学路や公園での見守りボランティアの拡充や、無料で利用できるベビーシッター、放課後の子どもの安全な居場所の確保など、支援策とセットで考えられるべき課題だと思われます。
このように、地方自治体が独自で制定できる「条例」。
地域の特色を反映させ、地域に即した政治を行う上で、重要なものだといえます。
全国にはユニークな条例を制定しているところも多く、箕面市でも「サルのエサやり禁止条例」は全国的に珍しいものとして知られています。
「フランスでは、ブドウ畑にUFOが着陸することを禁止する条例が、実際に可決されています・・・って、本当に飛んでくるんでしょうか!?」
UFOが着陸してきたら、確かに迷惑かもしれませんけどねぇ・・・。