『茜唄』(上下)よりピックアップ@今村翔吾の翔語録

2023/11/29

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第5水曜日のデイライトタッキーでお送りするコーナー「今村翔吾の翔語録」。

直木賞作家で箕面本屋大使の今村翔吾さんに、ご自身の著書から珠玉の言葉たちを選んでいただき、その言葉の背景や込められた思いなどをお話しいただく時間です。

今回選ばれた言葉は
人は飯を食い、糞をして、眠るだけではない。人は元来、唄う生き物なのだ。
『茜唄』(角川春樹事務所) 上巻 P.260  L.3より

『茜唄』は『平家物語』をベースにした平家滅亡の物語。
源平の戦いを描いた小説は、源義経など源氏側から見たものほとんどである中、今村さんは徹底的に敗者である平家の目線で『茜唄』を書いたそうです。冒頭から最後まで下り坂の物語である『茜唄』は、小説としては珍しいかもしれないとのこと。

今村さんは「負け方」がとても重要であると考えておられます。
「どの時代でも、人間は勝ちっぱなしということはありえない。いかに負けるかによって、次のチャレンジャーにバトンを渡せるといった面がある。そういう意味では、平家というのは歴史上で最も美しい負け方をした人たちだと思っています」
今村翔吾さんの描く「滅びの美学」をご堪能ください。
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因みに、普段は表紙は出版社にお任せの今村さんですが、『茜唄』の表紙および裏表紙に関しては、強く希望を述べられたそうです。
読み終わった時に、上下巻の表紙と裏表紙がなぜこのような作りになっているのかわかるそうですよ。装丁にもご注目くださいね。

今村翔吾さんの『茜唄』上下巻、これを機会にぜひお読みください。

ところで、もうすぐクリスマス。
本屋さんで買った本をその本屋さんに託し、大変な境遇に置かれたお子さんに届ける取り組み「ブックサンタ」に、今年も きのしたブックセンターは参加しています。(きのしたブックセンターは今村翔吾さんがオーナーの本屋さんです)
詳しいことはホームページをご参照ください。→ブックサンタ2023

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今村翔吾さんがご自身の著書から選んだ言葉のほか、それにまつわる制作の裏話などもお話しいただける「今村翔吾の翔語録」は第5水曜日の放送です。

次回1月31日もどうぞお楽しみに。

【放送日時】
11月29日(水)11:00から約10分(再放送…同日20:10頃から)

(文責:千波留)