今年の干支は辰。上昇気竜に乗って舞い上がろう!@クラフトビールCLUB

2024/01/07

_IMG_3909クラフトビールってどんなん?という飲んだことのないかたから、クラフトビールにめちゃめちゃ詳しいコアなファンまでが楽しめるトーク番組(第1日曜15時初回放送)。
クラフトビールの醸造から販売までを手がけ、ビアジャッジの資格を持つ谷和(たに・あい)と、旅のプロ・風間佳成(かざま・よしなり)がクラフトビールの魅力や最新の話題などを語ります。

新しい年のスタートです。
和ちゃんの今年の抱負は、2025大阪・関西万博でしっかり大阪に貢献できるように準備の年としたい。
また海外に出ていく機会が多くあるので自分の経験値を上げていく年にしたいとのことです。
ほかにもチャレンジしたいことがいっぱいあるそうですよ!
僕は、この番組がスタートして3月で丸5年経つので、クラフトビールの新しい楽しみ方としてのビアツーリズムの本を和ちゃんと一緒に出版したいと思っています。
クラフトビールのスタイルや銘柄、ビアパブの紹介などの本は多く書店に並んでいますが、飲む以外にもビアフェスに参加してクラフトビール好きのみなさんと交流したり、ホップの産地や各地の醸造所を訪ねて、その地域の郷土料理を味わったり、名所の観光をしたりする楽しみを共有したいんです。
この番組でお話したことなども含めてまとめたいと思っています。

今年はどんなスタイルのビールが流行りそう?と和ちゃんに聞いたら、「分からない」と言われました。
ブルワリーによって注力するポイントが違っているので分からないとのこと。
昨年はヘイジ-IPAが人気だったと聞いていましたが、コアなクラフトビールファン向けにはコレ、広くお客さんに知ってもらうためにはコレという具合に、ブルワリーも幅広く対応するようになってきたようです。
個人的にはスパイス系やイギリスのパブで飲むようなエール系が好きですね。

辰年にちなんだビール
今年の干支は辰です。辰といえば志賀高原ビールのラベルが龍ですよね。
クラフトビアベースのウーシャンレッドエールのラベルも龍がデザインされています。
京都醸造の上昇気竜2024は気流の流ではなく竜があてられています。
さすがひねった四文字熟語のネーミングで有名な京都醸造ですね。
ほかにも辰年にちなんだビールがいろいろ出ています。
サンクトガーレンの賀正ビールやウエストコーストブルーイングのTDHSSR(Triple Dry Hopped Super Sunrise)謹賀新年2024バージョン、エチゴビールのフライングIPA、黄桜のラッキードラゴンなどがあります。

志賀高原ビール

志賀高原ビール


CBBウーシャンレッドエール

CBBウーシャンレッドエール

京都醸造・上昇気竜

京都醸造・上昇気竜

エチゴビール・フライングIPA

エチゴビール・フライングIPA

ラベルのデザインに注目!
最近、ラベルのデザインがバラエティに富んで素敵になってきました。
そして、ファンの人でも意外と知らないラベルの秘密なんかがあったりして、おもしろいですよ。
例えば、箕面ビールのラベルにお猿が描かれていますが、パパざるラガーのお父さんはネクタイに眼鏡をかけています。
こざるIPAのさるはパパざるより小さく描かれています。
また、ボスざるIPAは石原裕次郎をイメージされたそうで、サングラスをかけていて、グラスを持つ手がブランデーグラスを持つように描かれています。
桃ヴァイツェンのさるは頬がピンクに染まっています。
よく見るとほんとおもしろい!
クラフトビアベースの定番ビール・ラベンダー&カモミールのラベルのグラスには梅田スカイビルが描かれています(僕は気が付かなかった!)。
ベアードビールのイラストは2003年にボトルの販売を始めたときから西田栄子さんが担当されていて、そのときのイラストと現在のラベルのイラストが変わっています。
ラベルも進化しているんですよ。
またベアードファンじゃないと知らない、ファンでも知らないラベルの秘密があるんですよ。
版画タッチの素敵なラベルデザインのなかに、ビールの名前が表示されていますが、その横に漢字も書いてあるんです。
例えばライジングサンというビールには日昇、アングリーボーイには闘志、ばかやろー!エールには偏屈と書いてあります(放送ではアングリーボーイに偏屈と言いましたが、正しくは上記のとおりりです)。
また数十種類あるボトルのラベルに、一つだけ社名が右から左に書いてあるものがあるんですね。
ラベルに「Bird Beer」と表示されていますが、一種類だけ昔の日本語の表記のように「ルービドーアベ」と右から左に書いてあるんです。
正解を知りたいかたはぜひホームページをご覧になるか、ベアードビールベースステーション関西に行って、ラベルをチェックしてみてください。
スリーツリーブルワリー(茨木市)では、新しいビールのリリースのたびにSNSにビールをイメージするイラストが投稿されます。
辻野清和(きよまる)さんのイラストはシティポップを聞いているような感じが伝わってきて僕は大好きです。
また、よろっこビール(鎌倉市)のラベルアートは花井祐介さんが手掛けられています。
彼のデザインのユニクロTシャツを持っています。
ひみつビール(三重県二見町)のデザインはイラストレーターのaoiさんが担当されています。
パステル調の背景と動物がモチーフのデザインは、ほんとかわいいですよね。
海外では、缶やボトルに社名が見当たらないビールがあります。
スウェーデンのストックホルムにあるオムニポロです。
創業者のこだわりがあって、統一感や世界観のために社名も入っていないし、ロゴも使われていません。
でも独特のデザインですぐ分かるんですよね。
デンマークのミッケラーもポップアーチストのキース・ショアによるユニークなキャラクターで人気です。
レコードのジャケ買いって昔あったんですが、クラフトビールのラベル買いをする人も増えてきているそうです。
酒屋さんの冷蔵庫を見るのはほんと楽しい!

箕面ビール・ボスざるIPA

箕面ビール・ボスざるIPA

CBBラベンダー&カモミール

CBBラベンダー&カモミール

ベアードビール・2003年ラベル

ベアードビール・2003年ラベル

ベアードビール・現在のラベル

ベアードビール・現在のラベル

スリーツリーブルワリーのイラスト

スリーツリーブルワリーのイラスト

スリーツリーブルワリーのイラスト

スリーツリーブルワリーのイラスト

ひみつビール・缶のデザイン

ひみつビール・缶のデザイン

オムニポロビール

オムニポロビール


ビールについての名言
ここで、ビールについての名言を紹介しましょう。
ビールの中には自由がある、水の中にはバクテリアがいる
凧を用いた実験で、雷が電気であることを明らかにしたことで有名なベンジャミン・フランクリン
俺が恋に落ちたことがあるのはビールと鏡だけ
イギリスのパンクバンド「セックス・ピストルズ」のメンバーのシド・ヴィシャス
酒の一杯は健康のため、二杯は快楽のため、三杯は放縦のため、四杯は狂気のため
古代ギリシアの哲学者アナカルシス
強いビールに辛口たばこ、それにめかした娘さん。それが僕の趣味なのさ
ドイツの詩人・ゲーテ。彼は三度の飯よりもシュバルツビア(黒ビール)が好きで朝から大きなジョッキで飲んでいたそうです
ビールを飲むものは床に就くのが早い、長く眠るものは罪を犯さない、罪を犯さない者は天国に行ける、よってビールを飲もう
ドイツの神学者で1500年代の宗教改革の中心人物のマルチン・ルター
これらの名言は、それぞれビールの魅力や危険性、人生観を表しています。
ビールを飲むときは、これらの言葉を思い出しながら、適量で楽しみましょう。

2024年1月のビールイベント情報
今月ビアフェスは無いようですが、ビアパブでタップテイクオーバー(タップジャック)が開催されます。
🍺Y.マーケットTTO
1月28日(日曜日)クラフトビアマーケット・ホワイティ梅田店
🍺松江地ビールビアへるん祭
1月14日(日曜日)ヒビノビア(堺東)
タップテイクオーバーの魅力は、限定ビールも含めてそのブルワリーのビールがいろいろ楽しめること、ブルワーさん(造り手)と話ができること、そしてオリジナルグッズが当たる抽選会やじゃんけん大会などがあること、などですよね。
気に入ったビールがあったら、タップテイクオーバーのイベントに参加して、さらにファンになってほしいですね。

#ビールで明日を幸せに
次回は2月4日の放送です。お楽しみに!
(文責:風間佳成)

■クラフトビールCLUB
毎月第1日曜日15時放送(当日22時、翌月曜日15時リピート放送)

【参考文献】
リース恵実(2016)「ビール語辞典」誠文堂新光社
【参考URL】
クラフトビアマーケット・ホワイティ梅田店
ヒビノビア