毎週土曜日午前11時~公開生放送でお送りしている「みのたんらじお」(箕面市提供)
おすすめの週末情報をご紹介したり、ゲストと共に楽しいおしゃべりで過ごす1時間です。(パーソナリティー繁田麻衣子)
箕面でイキイキと活動するみなさんをお迎えしてお話を伺うコーナー「みのおコレ一番!」には箕面市更生保護女性会会員の安威順子さんにご搭乗いただきました。更生保護女性会とは社会の犯罪・非行の未然防止のための啓発活動を行うとともに、青少年の健全な育成を助け、犯罪をした人や非行のある少年の改善更生に協力することを目的とするボランティア団体で、箕面市では各中学校校区ごとにあり、安威さんは第三中学校校区で活動していらっしゃいます。
まずは更生保護女性会で活動するまでを伺いますと、「関東出身で結婚を機に関西へ。そして箕面に引っ越してきて、地域に友達や繋がりが持てたら…と子ども会の役員に。そこから青少年指導員や地区福祉会、コミセン委員など地域活動に参加し、更生保護女性会への参加を勧められました。そして更生保護女性会で刑務所や少年院などの矯正施設や社会に出てからの自立を支援する更生施設へ見学に行ったり研修会で勉強して、再犯防止や青少年が犯罪に向かわないよう見守る活動をしてきました。また年に一回行われる刑務所作業製品の展示即売会でお茶席を用意して皆さんに私たちの活動を紹介しています。」
これまでの活動で心に残っていることはありますか?
「活動の中に少年院に入所中の子供達の誕生会に行って話を聞くと言うものがあります。初めは何を話せばいいのだろうと緊張して臨んだのですが、いざ子どもたちの話を聞いてみると、どうしてあんなことをしてしまったのか…親に迷惑をかけて申し訳ない。必ず親孝行したいとか、将来は宮大工になるのが夢だとかどの子も素直でいい子たちなんです。そしてそんないい子がどうして?と思ったし、どんな子でも非行に走ってしまう可能性があること。そして社会に戻ってきた時に温かい気持ちで受け入れる居場所が必要であると強く感じました。」
「人との繋がり、地域に根付いた活動を」
今はそんな気持ちで第三中学校の校門で会員の皆さんと月2回のあいさつ運動や放課後のパトロールをしています。月2回でも校門に立って挨拶を交わすと顔見知りになって「知っているおばさん」になるんです。「あっ、おばさんだ!」と声をかけてくれる子もいますし。地域に気にかけてくれている大人がいると言うことを子どもたちに知ってもらうのは大事だと思います。
長年の活動に安威さんには2月に令和5年度箕面市青少年健全育成市民大会にてもみじ顕彰が贈られました。
最後に更生保護女性会の活動に参加して良かったことは?またこれから取り組みたいことは?と質問させていただくと…
「子どもたちの成長を見守れたこと。色々勉強することで自分の子供のことも理解できました。そしていろんな方たちと出会い地域での自分の居場所が出来ました。これからも今のまま近所の見守りと声かけを続けていきたいですね。」と教えてくださいました。
安威さんをはじめ更生保護女性会の皆さんの活動で子どもたちが地域で見守られていると知りました。「地域が関心を持って見守っている」と伝わると再犯や犯罪防止につながると思いました。
更生保護女性会の活動に興味がある方は総合保健福祉センター分館にある更生保護サポートセンターへお問い合わせください。
詳しくはもみじだより3月号P13に掲載されています。
2024年4月13日(土)朝11時から放送「みのたんらじお」