高校生パーソナリティー「れいの幸福論」…ゲストは「あちこち育ちのTCK」Masakoさん

2024/06/08

rei_240608a高校生パーソナリティー・れいがお送りする『れいの幸福論』。
気になるニュースや社会問題を取り上げ、本音でトークする番組です。

【放送】「サタワイ1330」第2土曜 13時30分~14時/23時/翌水曜

今回はなんと、素敵なゲストをお迎えしました!

“Hello, everyone. My name is Masako”

れい「私が通っている高校で、英語を教えていた先生です」
Masakoさんは自称「あちこちそだちのThird Culture Kids(サードカルチャーキッズ)」。
これまで、海外生活も含めて、引っ越しは少なくとも14回しているそうです。
サードカルチャーキッズは、いわゆる「帰国子女」のこと。
宝塚で10歳まで過ごし、以後NYへ。
4年後に一旦帰国しましたが、まちも自分も変化していて、以前と同じにはならない。
例えるなら、パズルのピースが元通りにはまらない感じ。
大学院でまたアメリカへ行ったら、昔過ごしたときとは、やっぱり違っていて・・・。
私のふるさとは、どこなの?

同じようなことは、例えば植民地生まれで、大きくなってから本国に戻った人などにも言えるでしょう。
自分のふるさとは、自分の心の中にしかない。
しんどい部分もあるけど、一方でクリエイティブな部分もあります。
「帰国」という言葉よりは「サードカルチャー」。
「今は自分が『あちこち育ち』で良かったと思います」

そうやって育ったMasakoさんのスキルは
「自分の中から言語を消すことができる」。
生まれたての赤ちゃんのように、言葉ではなく映像や聴覚、嗅覚で感じることを身に付けたといいます。
今でも、海外旅行のときは意識的に切り替えて
「ただ外国語のシャワーを浴びる」
ことを心がけているそうです。rei_240608bMasakoさんは今年の3月で、教師を退職。
今は
「ナラティブ コーデザイナー」
をしているそうです。
初めて聞く言葉ですが・・・
はて?

ナラティブとは、いわゆるストーリーのこと。
「出会った人の物語を、一緒に紡ぎたいんです」
そこで語られる言葉には、「たてのことば」と「ヨコノコトバ」があるといいます。
縦は時間軸、その人が積み重ねてきたもの、歴史。
横は広がり、国籍や言語の違いを乗り越えていく広がり。
縦と横を折り込むことで、言葉は羽ばたいていける・・・。
「例えばね・・・京都で北山杉の間伐材から、アロマを作っている人がいるんです」
アロマづくりは、その人の「たてのことば」。
そこに英語という「ヨコノコトバ」を通すことで、広がりが生まれるのでは・・・。

「そうやって、その人のかけがえのないナラティブを飛ばすお手伝いをしたい」

「あちこち育ち」のMasakoさんだからこそ、人の心の壁を、風のように乗り越えていけるのかもしれません。
これから紡ぎ出される、新しい物語の数々。
行く手にはきっと、たくさんのワクワクが待っていることでしょう。

☆Masakoさんのインスタグラム
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