高校生パーソナリティー・れいがお送りする『れいの幸福論』。
気になるニュースや社会問題を取り上げ、本音でトークする番組です。
【放送】「サタワイ1330」第2土曜 13時30分~14時/23時/翌水曜
今回はなんと、素敵なゲストをお迎えしました!
“Hello, everyone. My name is Masako”
れい「私が通っている高校で、英語を教えていた先生です」
Masakoさんは自称「あちこちそだちのThird Culture Kids(サードカルチャーキッズ)」。
これまで、海外生活も含めて、引っ越しは少なくとも14回しているそうです。
サードカルチャーキッズは、いわゆる「帰国子女」のこと。
宝塚で10歳まで過ごし、以後NYへ。
4年後に一旦帰国しましたが、まちも自分も変化していて、以前と同じにはならない。
例えるなら、パズルのピースが元通りにはまらない感じ。
大学院でまたアメリカへ行ったら、昔過ごしたときとは、やっぱり違っていて・・・。
私のふるさとは、どこなの?
同じようなことは、例えば植民地生まれで、大きくなってから本国に戻った人などにも言えるでしょう。
自分のふるさとは、自分の心の中にしかない。
しんどい部分もあるけど、一方でクリエイティブな部分もあります。
「帰国」という言葉よりは「サードカルチャー」。
「今は自分が『あちこち育ち』で良かったと思います」
そうやって育ったMasakoさんのスキルは
「自分の中から言語を消すことができる」。
生まれたての赤ちゃんのように、言葉ではなく映像や聴覚、嗅覚で感じることを身に付けたといいます。
今でも、海外旅行のときは意識的に切り替えて
「ただ外国語のシャワーを浴びる」
ことを心がけているそうです。Masakoさんは今年の3月で、教師を退職。
今は
「ナラティブ コーデザイナー」
をしているそうです。
初めて聞く言葉ですが・・・
はて?
ナラティブとは、いわゆるストーリーのこと。
「出会った人の物語を、一緒に紡ぎたいんです」
そこで語られる言葉には、「たてのことば」と「ヨコノコトバ」があるといいます。
縦は時間軸、その人が積み重ねてきたもの、歴史。
横は広がり、国籍や言語の違いを乗り越えていく広がり。
縦と横を折り込むことで、言葉は羽ばたいていける・・・。
「例えばね・・・京都で北山杉の間伐材から、アロマを作っている人がいるんです」
アロマづくりは、その人の「たてのことば」。
そこに英語という「ヨコノコトバ」を通すことで、広がりが生まれるのでは・・・。
「そうやって、その人のかけがえのないナラティブを飛ばすお手伝いをしたい」
「あちこち育ち」のMasakoさんだからこそ、人の心の壁を、風のように乗り越えていけるのかもしれません。
これから紡ぎ出される、新しい物語の数々。
行く手にはきっと、たくさんのワクワクが待っていることでしょう。
☆Masakoさんのインスタグラム
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