箕面市のシニア劇団 劇団「すずしろ」 代表 秋田啓子さん@植田洋子とTea For Two

2024/07/03

ステキなゲストをお迎えして、楽しいトークと素敵な音楽をお届けします。
お茶でも飲みながらステキな午後をお楽しみください。
今回のゲストは、箕面市のシニア劇団 劇団「すずしろ」 代表 秋田啓子さんをお迎えしました。
 
IMG_2282

箕面市のシニア劇団である劇団「すずしろ」に立ち上げの頃から関わり、20年間ずっと代表を務めている秋田さん。
箕面での暮らしは半世紀以上。結婚当初からお住まいだそうです。
秋田さんが46歳の時にメイプルホールが立ち上がり、箕面市第一回文化祭が開催。
たまたま縁があり、シェイクスピア「真夏の夜の夢」にタイターニアという妖精の女王役で出演。
全然緊張せず、今まで続けていたスポーツで感じた喜びとは全く違う喜びを感じ、「私、これ好きやわ!」となったんだとか。
それから演劇活動を始め、60歳になった時に、シニア劇団「すずしろ」を立ち上げられました。
 
まずは中央生涯学習センターに企画書を出した秋田さん。
高齢社会が問題になり始めた頃だったため採用され、箕面市のワークショップとして、60歳からの演劇入門という講座が開催されます。
その講座は抽選になる程の応募があったんだとか。
潜在的にみんな変身願望があったんだと秋田さんは言います。
講座が終わってから、参加した人達と一緒にシニア劇団「すずしろ」を設立。
名前の由来は、私たちは大根役者ですよという意味の「すずしろ」なんだとか。
 
池田で立ち上げた児童劇団の指導者を探していた時に巡り会ったのが、劇団「すずしろ」の指導者でもある倉田操さん。
秋田さんが58歳、操さんは25歳くらいだったそうです。
劇団の指導には興味がなかった操さんを、秋田さんが口説き落としたんだとか。
そしてそこから操さんの指導者・演出家としての才能が花開いたんですよ!と秋田さんは得意げに語ります。
 
劇団「すずしろ」は2010年に、なんとニューヨークのブロードウェイでの公演を成功させています。
少しずつ調べ上げ、2年の時間を費やして挑んだブロードウェイ公演。
やっても客がいないなんてことはよくあるんだと言われましたが、チケットは4、5日前にソールドアウト。
ニューヨークで長く暮らす日本人も詰めかけ、リハーサルの観覧も抽選になるほど!
お客さんもすずしろの団員も涙涙の公演だったといいます。
いまだに「あのシニア劇団はまた来ないのか?」と問い合わせが来るほどなんだとか。
この経験は大切な財産。
ですが、劇団「すずしろ」はそれに驕らず、何も変わらないといいます。
 
そんな劇団「すずしろ」の20周年記念公演「いつの日か素敵なホテルで会いましょう」が7/20(土)・21(日)に箕面市立文化芸能劇場で開催されます。
この作品は全国から募集した47の戯曲の中から選ばれた大賞作品です。
舞台は世界的恐慌が吹き荒れるニューヨーク……幽霊が出るという噂のホテルです。
内容は見てのお楽しみとのこと。
チケットの購入方法など詳しくは劇団「すずしろ」のWEBサイトをご覧ください!
 
秋田さんは最後に、家庭や職場など、自分自身のためだけの場所がなかったと今になって思うといいます。
秋田さんにとっての自分自身のためだけの場所は劇団「すずしろ」。
自分のためのものがあってこそ、人のために何かが出来るのが人間だと思う、と秋田さんは語りました。
 
IMG_2285
 
劇団「すずしろ」 秋田 啓子さんに選曲いただいた音楽も織り交ぜてお届けしました。
 
■7/3(水)午後3時放送(再放送は7/3(水)午後9時、7/7(日)午後5時)