箕面の元気な活動グループが週替わりでお送りする「まちのラジオ」(木曜午後3時、再放送は同日午後9時、翌日曜午後1時)。毎月第3週は、「どっこい三味線」と「ごった煮座」の二つのグループが協力して番組を制作しています。
気がつくとパリオリンピック開幕まで、あと1週間!
そこで今回は「オリンピックの思い出」という話題を。
「・・・ということで、実際に出場した人に来てもらえることになりました」
えっ?
女子トランポリン競技で2004年アテネ大会、2008年北京大会に連続出場した、箕面市出身の元選手。
「廣田遥(ひろた・はるか)です」
ええーっ本物やー!!
気軽にオリンピックをTVで観た話なんかで盛り上がろうとしていた矢先、まさか本当に出場(それも二回)した人から直接お話を聞けるとは。
廣田遥さんは小学生の頃、オーストラリアのホームステイ先で出会ったトランポリンに魅せられ、帰国後に本格的にトランポリンを習い始めました。
高校2年で全日本選手権優勝、その後なんと十連覇の偉業を達成。
オリンピック初出場の2004年アテネ大会では7位に入賞し、2008年北京大会では直前のけがで出場不可能と言われながら、本番の舞台ではみごとに演じ切りました。
「トランポリンの競技は10の技を連続で跳びます。途中で失敗すると、そこまでのポイントしか与えられません」
ミスなく10回、それもすべて違う技で構成されたものを跳び切るのは、相当な集中力が求められます。
そのため、トランポリンはメンタルスポーツと言われるそうです。
現役時代の遥さんは
「電車に乗って往復3時間、その間ひたすらイメージトレーニングしてました」
技に成功しているイメージを繰り返し脳内再生。こういったことが本番での成功につながるといいます。
競技としてはまさに「全集中」の厳しいスポーツですが、もともとトランポリンで跳ぶことは、幸せホルモン「セロトニン」の分泌につながり、また相当なダイエット効果もあるそうです。
遥さんは現在、家庭用ミニトランポリンの普及に力を入れています。
「子どもたちに跳ぶことの楽しさを知ってもらいたいです」
体も鍛えられ、心もハッピーに・・・。
そんな素敵なトランポリン。
廣田遥さんの教えを受けた子どもたちが、いずれ世界の舞台へ羽ばたいていくかもしれませんね。
そして遥さんからは、出場したからこそ話せる、オリンピック裏話(?)も。
・開会式の入場行進は「かなり疲れる」ため、辞退する選手もけっこういる(自由参加だそうです)
・競泳の金メダリスト、北島康介選手と実際にお会いして「とても人柄の良い素敵なかたでした」
最後に、これからの夢は?
「子どもたちの自己肯定感を高めるプログラムづくりに取り組んでいて、ゆくゆくはそれを一冊の本にまとめたいです」
選手として、また指導者としてトランポリンに関わる中で気づいた、自己肯定感の重要性とそれを高める方法。
生きていく中で、例え失敗したとしても、自己肯定感があれば再び起き上がることができる。
その力を子どもたちに身に着けてほしい・・・。
「実はここのタッキー816スタジオで、まだ学生の頃に出演して『オリンピックに出る!』と宣言したら、それが本当になりました。だから今度もきっと叶います!」
いつも笑顔の、遥さん。
お話を聞いていると、こちらも自然に元気になる、そんな素敵なかたでした。
これからも遥かな夢を、追い続けてください!
廣田遥オフィシャルサイト