毎月 第2水曜日の「デイライトタッキー」内でお送りしている「聞かせて!ペット自慢」。
ワンちゃん、ネコちゃんなど、みなさんの家族の一員のお話を聞かせていただく時間です。
2024年 8月は、スタジオに原敬子さんをお迎えして、元猟犬のハンタくんのお話をお聞きしました。
ハンタくんは13歳の男の子。秋田犬系統のMIX犬です。
原さんがハンタくんを家族に迎えたのは、2020年。ご自宅近くの保護センターのホームページに掲載されていた、着せられたセーターを嫌がらず、お目目をクリクリさせているわんこを見つけて、なんて穏やかな性格の子なのだろうと思ったのでした。
元々、原さんは大の犬好き。
小学生の時にご自分のお小遣いを貯めて、飼ったのが柴犬の敬太。ご自身のお名前の一字をとって命名し、毎日のお世話も一生懸命にしました。
月日は流れ、原さんは大学を卒業し、社会人に。敬太くんのお世話をちゃんとしてはいましたが、ご自分のことでも手いっぱいで、小学生時代の情熱を持っていたかというと疑問だったそうです。そんなある日、敬太くんが行方不明になってしまいました。どこを探しても見つかりません。原さんには、もしや原因は自分ではないかという気持ちがありました。その日の朝、いつもより時間がなくて、大急ぎで出発したのですが、その際、出入り口をきちんと閉めたのか自信が持てなかったのだとか。高齢になっていた敬太くんが隙間から外に出てしまい帰ってこられなくなったのではないかと。敬太くんをしっかり探そうと思った矢先に今度はおばあさまが亡くなられ、葬儀の対応をしていて、結局敬太くんを徹底的に探すことはできませんでした。
もちろん保健所には届を出しましたが、敬太くんが保護されたという情報はなく、そのままに。今ならSNSなどもっと手立てがあったのかもしれませんが、当時はそれ以上どうにも出来ず、そのことがずっと心の傷として残ることに。原さんはそれ以後、ご自分には犬を飼う資格がないと、ご自分を責めておられました。それはご結婚された後にも続いていたのですが、マンションから一戸建てに引っ越され、犬が飼える状況になった時、ついに再び犬を飼おうと決心。その際、保護犬を迎えて、敬太くんにしてあげられなかったことをしてあげたいと思ったのだそうです。
さて、ホームページで見つけたわんこに会いに行ってみると、大きな体なのに困ったような表情がとても可愛らしいのが印象的。元々は猟犬だったものの、飼い主である猟師さんが病気になられ、放置されていたようなのです。寄生虫や、皮膚の病気に見舞われてボロボロになっていたのですが、とても穏やかで優しい顔をしていたその子を迎え入れるこことになりました。
元猟犬=ハンターから、名前はハンタに決定したものの、元猟犬の片鱗を感じることはありません。とても穏やかで、他の犬に吠えられても黙ってスルーする良い子なのです。周囲の方にも可愛がっていただき、ハンタくんのおかげで周辺住民の方と一層仲良くなることができました。
スタジオでもとても良い子でしたよ。
保護センターの方から「この子を幸せにしてあげたいと皆さんおっしゃいますが、逆に幸せにしてもらえますよ」という言葉をもらったそうですが、本当にその通りだと感じる原さんです。
「私たち夫婦もハンタも食べることが大好き。毎日ハンタに『今日も美味しいものをいっぱい食べたね、明日も美味しいものを食べようね。美味しいものをいっぱい食べるために長生きするんだよ』って言っているんですよ」と原さん。
この「うまうま」な表情をご覧ください。
ハンタくん、世の中には美味しいものがいっぱいあります。
ぜひ長生きしてくださいね。
「聞かせて!ペット自慢」
毎月第2水曜日 午前11時~
再放送 当日午後8時10分~
(文責:千波留)
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