秋深き隣は何を飲む人ぞ @クラフトビールCLUB

2024/11/03

_IMG_6055クラフトビールってどんなん?という飲んだことのないかたから、クラフトビールにめちゃめちゃ詳しいコアなファンまでが楽しめるトーク番組(第1日曜15時初回放送)。
クラフトビールの醸造から販売までを手がけ、ビアジャッジの資格を持つ谷和(たに・あい)と、旅のプロ・風間佳成(かざま・よしなり)がクラフトビールの魅力や最新の話題などを語ります。

ビアフェスもようやく一段落、ビアパブ巡りや家飲みの季節がやってきました。
和ちゃんは10月11日~13日に札幌で開催された世界5大ビール審査会の一つであるIBC(インターナショナルビアカップ)の審査員として行ってきました。
これは日本地ビール協会主催のビールのコンペティションで1996年から毎年開催されています。
公式発表によると、出品ビール数が1423(うち海外が486)、 出品ブルワリー数が370(うち海外20ヵ国から118ブルワリー)、これを審査するジャッジの数が90人(うち海外から53人)となっています。
和ちゃんは約8年前から審査員で参加していて、その当時はまだ海外からの審査員は少なく、日本語の通訳がついて審査していたそうです。
今ではイントロダクションから全て英語になっているとのこと。
北海道で初めての開催ということで地元の出品も多くあり、地元コミュニティのもてなしも素晴らしく、参加者みんなでお酒や料理など地域文化を満喫したそうです。
和ちゃんおすすめの『北海道のブルワリーを巡る「CRAFTBEER」』という本があります。
北海道内のほぼ全て(39軒)のブルワリーを網羅し、各醸造所のビール造りに込める情熱やその歴史を紐解きながら、ビールの味わいだけでなく背後にあるストーリーや地域コミュニティとの連携などクラフトビールが持つ文化的側面にも光を当てて紹介されています。
また、札幌・函館・旭川でクラフトビールを楽しめるビアパブの紹介なども併せて掲載されているので、北海道旅行には必携の本ですね。

IBCの審査員と和ちゃん

IBCの審査員と和ちゃん

雑誌・北海道のブルワリーを巡る「CRAFT BEER」

雑誌・北海道のブルワリーを巡る「CRAFT BEER」


「琥珀の夢で酔いましょう」に和ちゃん初登場!
先月発刊されたコミック「琥珀の夢で酔いましょうVol.8」に和ちゃんが初登場。
このコミックはコミックガーデンという雑誌に毎月連載されています(和ちゃんは10月号掲載に登場)。
全国各地のブルワリーやクラフトビールが登場しますが、Vol.8でも松本ブルワリーが取り上げられています。
そこを主人公が訪れるのですが、松本城や松本美術館、街歩きなど観光の要素がいっぱい詰まっています。
旅の参考にもなりますよ。03

ノンアルコールビールの需要が高まってきた?
ある調査によると、アメリカで2023年5月中旬から2024年5月中旬までの12カ月間で、ビール全体の売上高が前年対比マイナス2.9%だったのに、ノンアルビールが33.7%増加したということでした。
最近のアメリカのスーパーではビール用冷蔵庫の4分の1がノンアルビールで占められているそうです。
しかもノンアルのクラフトビールが目立っているとのこと。
要因はいろいろ考えられますが、従来ビールを飲んでいた人が健康のためとか、コロナ禍で少し飲酒量が増えたので体からアルコール抜きをしたいと考えて、例えば3本のうち1本をノンアルビールに代えて飲んでいるなどというのが大きいのではないでしょうか。
そもそも飲めない人はビールの味を求めていないのではないか、とも思うのですが…。
スコットランドのブルーロというノンアルビールに特化したブルワリーがあります。
ノンアルビールでもIPA、ゴーゼ、スタウトなどが販売されています(製造はベルギーの醸造所※ここではデンマークのミッケラーやスウェーデンのオムニポロなどの醸造を手がけています)。
僕も最近10種類以上のノンアルや0.7%などの微アルのビールを試しましたが、ビールの製造技術が進歩したこともあって、それなりにおいしく出来上がっていますよ。

ノンアルコールビールBRULO

ノンアルコールビールBRULO


大手のアサヒはスマートドリンキングというノンアルや微アルのビールを楽しむ飲み方を提唱しています。
そしてキリンはスロードリンクという、ほどよくゆっくりと飲もうという飲み方を提唱しています。
また、今年(2024年)の夏には東京渋谷でお酒に強くないみんなの微アガーデンができました。05
微アガーデン提供ビール

微アガーデン提供ビール


10月18日~11月4日まで、舞鶴若狭自動車道の西紀サービスエリアではビアガーデンがオープンしています。
もちろん提供するビールはノンアル、地元の名産である丹波の黒枝豆との相性抜群だそうですよ。
和ちゃんのお店でも「ノンアルのビールはありませんか」というお客さんがおられるそうですが、技術、時間、コストなどを考えるとおいしいビール造りに傾注したいとのことでした。

秋の味覚&芸術の秋とクラフトビール
秋はビアパブや家飲みでゆっくり飲むというのがいいですよね。
和ちゃんのおすすめは、香ばしい味わいの琥珀色。茶色っぽい感じの色合いのビールを選ぶといいそうです。
ロースト感のあるビールは芋やキノコなどの秋の味覚との相性もバッチリ。
テーブルのビアグラスに落ち葉を添えて風流を楽しむのもいいですね。
クラフトビールの楽しみ方に、音楽のジャケ買いと同様にラベル買いのおもしろさってありますよね。
雑誌のクラフトビール特集でもユニークなラベルデザインのビールがよく取り上げられています。
冷蔵庫にずらっと並んだおしゃれなラベルの缶ビールを見て衝動買いすることも多々あります。
アーチスティックなラベルのデザインはクラフトビールの個性を表しているので、それに惹かれてブルワリーのファンになることもあります。
同じスタイルでも微妙に味は違うのでラベル買いはありですね。
ブルワリーやビアパブのオリジナル商品やノベルティグッズにも個性豊かなデザインのものが多くあります。
タップテイクオーバーに参加するときには、そのブルワリーのTシャツを着て行くのが定番ですよ(ちなみに和ちゃんはビアTシャツを100枚持っています!)。

2024年11月のクラフトビールイベント情報
🍺☆放出クラフトビアフェス
📝11月9日(土)~10日(日)・放出栄町商店街
吉備土手下麦酒など12社のクラフトビールが楽しめる。
アーケードなので雨でも安心して飲むことができる_07
🍺第7回クラフト生飲めます!
📝11月23日(土・祝)・岡町桜塚ショッピングセンター2階「あーとらんど」
イナキク酒店主催のアットホームなイベントでビールは5種類提供
🍺辻野清和・イソガイヒトヒサ作品展
📝11月23日(土・祝)〜29日(金)※スケジュールは要確認・3ツリーブルワリーTAPルーム
ブルワリー、ビアバーのロゴデザインやビールラベルのデザインなど、ビールに関するイラストを幅広く手掛けておられるお二人の作品展。
アートとクラフトビールを楽しむ企画は今後増えそう0908
🍺UMEDA SKY BUILDING Christmas 2024
📝11月22日(金)~12月25日(水)・梅田スカイビル1Fワンダースクエア
高さ約25m、国内最大級のLEDマッピングツリー、今年のツリーは「特別プログラム」と「くるみ割り人形」の2部構成。
クリスマスマルシェやリアル謎解きゲームなども楽しめる。
和ちゃんのクラフトビアベースも出店予定10
🍺クリスマスマーケットin OSAKAてんしば 2024
📝11月29日(金)~12月25日(水)・天王寺公園てんしば
クリスマスマーケットはドイツの冬の風物詩。
てんしばではグリューワイン(スパイス入りのホットワイン)を始め、レープクーヘン(スパイスたっぷりの伝統的なお菓子)やシュトーレン、ソーセージにドイツビールなどが楽しめる

大阪クラフトビアマップの英語版も新しくできました。
箕面市は外国のかたが多く住んでおられるので、ぜひ手に取ってもらいたいですね。
箕面市船場東2丁目のCOM3号館2階、タッキー816に置いてあるので、ほしいかたは立ち寄ってください(無料です)。11
#ビールで明日を幸せに
次回は2024年12月1日の放送です。お楽しみに!
(文責:風間佳成)

■クラフトビールCLUB
毎月第1日曜日15時放送(当日22時、翌月曜日15時リピート放送)
🍺谷和さんのクラフトビールのお店 CRAFT BEER BASE
【参考リンク】
放出クラフトビアフェス(Instagram)
第7回クラフト生飲めます!(Instagram)
3ツリーブルワリー(Instagram)
UMEDA SKY BUILDING Christmas 2024
クリスマスマーケットin OSAKAてんしば 2024