アーティストの竹綱珠衣さん@みのたんらじお

2025/03/01

minotan_250301a毎週土曜日午前11時~正午に、公開生放送でお送りしている「みのたんらじお」(箕面市提供)。おすすめの週末情報をご紹介したり、ゲストをお迎えして楽しいおしゃべりで過ごす1時間です。

今回は、メイプルホールロビーからの公開生放送。
小ホールでは保育園の発表会があり、お子さんたちや保護者のみなさんで賑わっていました。
大ホールでは翌日開催の、大学生によるクラリネットフェスティバルのリハーサルで、おおぜいの学生たちが楽器を手に、続々と集結していました。
minotan_250301b<みのお・コレ一番!>
箕面でイキイキと活動するみなさんをお迎えしてお話を伺うコーナー。
今週は、アーティストの竹綱珠衣(たけつな・たまえ)さんにお越しいただきました。
箕面市で長らく中学校の美術教師を務め、退職後の現在も「まなびカフェ」の講師や、各地で美術を指導している竹綱さん。
子どもの頃から絵を描くことが好きだったそうですが、小学5年生のときに、先生から絵を否定されて「描くのが嫌になった」。minotan_250301d
そんな竹綱さんが再び美術の道を志したきっかけは、中学の時でした。
校内での写生の課題で、みんなだいたいきれいな景色を選ぶところを、小学生時代のトラウマを引きずっていた竹綱さんは
「ごみ焼却場に捨ててあった便器を、紙いっぱいに描きました」
怒られたって、いいや。
そんな風に思って提出したところ、美術の先生は

「ええなあ」

思いがけない、肯定の言葉。
とにかく生徒を否定せず、作品を面白がってくれる。
そんな先生との出会いは、竹綱さんが再び美術と向き合い、やがて美術の教師となっていく大きな契機となったのでした。
その後、金沢美術工芸大学に進学し、卒業後に箕面市立中学校に教師として赴任します。
竹綱先生に教わった、というかたも多いことでしょう。
また、大阪市内のギャラリーで、息子の悠さんとの二人展を開催するなど、忙しい中でも自身の作品を発表してきた竹綱さんです。minotan_250301cらいとぴあ21で開催されている市民向け講座「まなびカフェ」。
その中のひとつ「アートであそぼう」を、竹綱さんは講師として担当しています。
あるときは絵を描いたり、またあるときは何かを作ったり。
遊び心で、気軽にアートを楽しんでもらおう!というものです。
こうしたアートの指導を通して、竹綱さんが気付き、大切にしてきた言葉。それはminotan_250301e

「答えは自分の中にある」

こうしなさい、こういう風に描きなさいと他人が押し付けるのではなく、その人が本当に描きたいもの、作りたいものは何なのか。
自分に向き合い、見つめていく中で、その答えが出てくるといいます。
そうして、それぞれが見つけた「答え」は、想像以上のものが生まれたりして、指導する竹綱さん自身にも「良い刺激となっている」そうです。

タッキー816の番組「デイライトタッキー」金曜日パーソナリティーの井上なおこは、実際にこの「まなびカフェ・アートであそぼう」を受講し、竹綱さんの指導を受けたことがありました。
実は井上さん自身、中学の美術部で、顧問の教師から「お前は才能がない」と酷評され、すっかり美術嫌いになっていたそうです。
「まなびカフェ」では、竹綱さんが用意した雑誌などの写真を切り抜いてコラージュ作品を作るという課題で、とても楽しく制作できたという井上さん。
「とにかく、竹綱さんは私の個性を引き出してくれる先生でした」
先生がすごくほめてくれて、話をしているだけでその気にさせてくれる・・・。
そんな「まなびカフェ」は今後も開催予定ということで、次回は5月頃とのことです。

まなびカフェの詳細はこちら

今後は、もう少し自分の制作にも時間を取って、これまでの繋がりも大事にしながら、アートと関わって行きたい。
そんな思いを語っていただきました。minotan_250301fminotan_250301g