大阪大学で環境を学ぶ学生がお送りしているラジオ番組「ふらっとちゃっと」。
大学の先生や留学生をゲストに迎えたり、いま話題のテーマで討論したり、地域で行われている催しに参加して取材したり、毎月趣向を凝らしてお届けしています。
発掘!Osaka University
今回はサウジアラビアからの留学生、アムルさんをお招きして、お話をうかがいました。
サウジアラビアといえば…石油、砂漠、ラクダなどが思い浮かびます。
アムルさんの故郷、アル・コバール市は、ペルシャ湾に面しており、バーレーンやカタールの近くです。夏は大変蒸し暑く、気温は50度に達します。一方冬はけっこう寒く、10度を下回ることも。
豊富なオイルマネーの恩恵で、税金はなく、ガソリンの値段は日本の10分の1以下、意外なことに水も安いそうです。
アムルさんが日本に興味を持ったのは、テレビ番組から。
「キャプテン翼、鉄人28号、まんが猿飛佐助などのアニメから、風雲たけし城まで、いろいろ観ました」
うーん、と首をかしげるふらっとちゃっとメンバー。
やや年代が古いものが多く、みんな知らなかったもようです。
アムルさんはスマホを操作して、アラビア語のサイトを見せてくれました。
初めて見る、アラビア語の入力画面。
「右から左に読むんですね!」
ちょっと不思議な感じでした。
アムルさんはサウジアラビアで建築を学んだあと来日し、現在は大阪大学で学んでいます。
3年半の滞在で、日本語が大変お上手。
イスラム教では戒律により、豚肉やお酒の飲食を禁じています。
「そのため、ラーメンを食べられないんです。豚が入っているから」
食べたいんだけどね…と残念そうなアムルさん。
一方、「日本では麺を食べるとき、どうして音を立てるのですか?」とアムルさんから逆質問も飛び出し、みんなで考え込む場面もありました。
日本とサウジアラビアの架け橋になりたい、と夢を話すアムルさん。
故郷は極端に雨が少なく、生まれてから日本に来るまでの24年間、一度も傘を使ったことがなかったといいます。
「日本に来て、雨が降ってくると嬉しかったものです」
今は、そうでもないとか…。