「36年の議員生活を振り返って」元箕面市議・内海辰郷さん@植田洋子とTea For Two

2024/11/06

TFT_241106aステキなゲストをお迎えして、楽しいトークと素敵な音楽をお届けします。
お茶でも飲みながらステキな午後をお楽しみください。
今回は、長年に渡って箕面市議会議員を務めた内海辰郷(うつみ・たつくに)さんをお迎えしました。

昭和21年、佐賀県に生まれた内海さんは、25歳で箕面市職員になり、障害者福祉センターささゆり園の初代園長を務めました。
1984年、箕面市議会議員に初当選。
以後、9期36年に渡って議員を務めた内海さん。
途中、市長選へも一度、出馬しています。

内海さんには、議員として駆け出しの頃に
「地方政治のありかたを教えてくれた」二人の女性との出会いがあったといいます。
当時、内海さんは箕面市小野原に移住したばかり。
まだまち開きが始まって間もない頃で、新しい家がようやく建ち始めた時期でした。

「道路を広げてバスを通してスーパーを誘致してくれたら、議員なんて誰でもええんや」

今でこそ小野原は、高級住宅が立ち並び、北摂でも有数の、便利でお洒落なまち。
でも当時はバスもなく、住民は歩道もない道を歩いて、北千里まで買い物に行っていたといいます。
地方政治というものは、高邁な理念よりも「生活に密着したことをしっかりやらないといけない」。
内海さんはその女性の言葉に、議員としてのありかたを痛感させられたのでした。

もう一人は、巾着袋を手にした年配の女性。
「こんなんもろうて、喜ぶと思うてんのか!」
それは、敬老会の記念品。当時は市の担当者が、百貨店の外商に丸投げしていました。
こんなもの、心が通ってない。同じ渡すなら、箕面市内の障害者の作業所で作ったものを買い取って渡せば良いのに。
それが血の通った、生きたお金の使い方ではないか。

こうした声を聞き取って、住民の要望に応えていく。
そのためには、議員としての姿勢も問われると内海さんは言います。
「市民の意見を聞いて役所に伝えるだけでは、議員の仕事とは言えません。それを実現するため、制度や法律を熟知することが求められます」

自らにそれを科して、市議会議員として市政に身を捧げてきた内海さん。
その集大成として、36年間の市議会での発言が5冊の本にまとめられました。

『言論の府に生きて 本会議発言集』

内容は、内海さんによる市議会での代表質問や一般質問、討論など。
もともと、一般質問などで「ひと味違う。聞きごたえがある」と定評があった内海さんの言葉。それが網羅された発言集です。
これを読めば箕面市がたどった歴史や、課題への取り組みもわかるというもので、これから市政に関わりたい人にとっては必読の書、バイブルとも言えるでしょう。
限定500部作成で、箕面の市立図書館にも収蔵されています。
興味のあるかたはぜひ一度、手に取ってみてください。

情熱を傾けて、議員活動に打ち込んできた内海さん。
こういう人ほど、引退後はぽっかり時間が空いて燃え尽き症候群、何もすることがなくて困るケースが多いようです。
内海さん、大丈夫ですか?

<議員引退後の内海さんの日常>
・還暦軟式野球チームでプレー
・老人クラブで論語教室を開催
・マンションの自治会役員
・パソコン教室に通う
・「血管若返りコース」でストレッチ
・一年365日のラジオ体操、公園清掃
・大谷翔平と藤井颯太のファン活動
「あと、議員時代には忙しくて行けなかったから、妻と旅行にも行こうかなと」

全然大丈夫な人でした・・・!