ステキなゲストをお迎えして、楽しいトークと素敵な音楽をお届けします。
お茶でも飲みながらステキな午後をお楽しみください。
今回のゲストは、チェリストの金井由美子さんと、その夫でフランス人のジェラール・ボニスさん。
金井さんは現在フランス・パリを拠点に活動しており、10月10日に豊中市立文化芸術センターで開催されるコンサート「ピアノとチェロで旅するヨーロッパ・スペイン編」に合わせて来日されています。
ジェラール・ボニスさんは、国際機関で40年以上にわたり勤務してきた元外交官で、国連の食料関連機関やOECD(経済協力開発機構)において、農業や環境分野を専門に活躍されました。2021年に引退後は、パリと日本を行き来する生活を送りながら、穏やかな時間を楽しんでいらっしゃいます。現在の大きな楽しみの一つがワインで、農業を学んだ背景もあり、ワインへの深い知識をお持ちです。自宅のカーブには約500本ものワインが保管されており、今回はその中から選りすぐりのワインを日本へ持参されました。
金井由美子さんは広島県のご出身で、4歳からピアノ、8歳からチェロを始められました。東京藝術大学附属高校、東京藝術大学を経て、スイスの名門ローザンヌ音楽院に留学され、在学中にはサン=サーンスの協奏曲をオーケストラと共演し、審査員特別賞付き一等賞で卒業されています。その後もさらなる研鑽を求めてパリへ移り、エコール・ノルマルで学び、ディプロマを取得されました。以降、フランス、ドイツ、クロアチア、日本など各地で演奏活動を行い、現在はチェロとピアノによるデュオを中心に演奏を続けていらっしゃいます。
今回共演するピアニストの佐野まり子さんも、国際的に高く評価されている演奏家です。東京藝術大学卒業後、イタリアに留学し、イモラ国際ピアノアカデミーで研鑽を積まれました。著名な指揮者との共演や、ヨーロッパ各地でのリサイタル、音楽祭への出演を重ね、現在は演奏活動に加えて教育にも力を注いでいらっしゃいます。金井さんとの初共演は、非常に聴き応えのあるものになると期待されています。
本コンサートの大きな特徴の一つが、インターミッションにジェラールさんがワインを振る舞うという点です。フランスでは、コンサートの休憩時間にワインやシャンパンを楽しむ文化が根付いており、音楽とワインは切り離せない関係にあります。リラックスした状態で後半の演奏を聴くことで、より深く音楽を味わうことができるという考えが紹介されました。
演奏プログラムはスペイン音楽を中心に構成されています。ファリャの《7つのスペイン民謡》、カサドの無伴奏チェロ組曲、グラナドスの《ゴイェスカス》より間奏曲、ラヴェルのハバネラ、そしてプーランクの作品など、地域色豊かで個性の際立つ作品が並びます。普段なかなか耳にする機会の少ない楽曲も多く、非常に魅力的な内容となっています。
番組では、お二人の出会いについても語られました。パリでのレセプションで由美子さんがチェロを演奏していた際、仕事でその場に居合わせたジェラールさんが声をかけたことがきっかけでした。由美子さんは「最初から安心感があり、壁を感じなかった」と振り返り、ジェラールさんは「マジックのような瞬間だった」と表現されています。出会いから14年を経て、音楽とワインを共有する豊かな生活を送っていらっしゃいます。
また、フランスと日本における音楽文化の違いについても話題になりました。フランスでは若者を含め多くの人々が気軽にクラシック音楽を楽しむのに対し、日本では敷居が高いと感じられがちな面があります。その背景には、幼少期から芸術に触れる機会の違いがあるのではないかという意見が述べられました。
最後に、チェロという楽器の魅力について触れられ、人の肉声に最も近い音色を持つチェロが、聴く人の心と身体を自然に緩める力を持っていることが語られました。音楽とワインを通して人と人がつながる、温かく豊かな時間を提供するコンサートへ・・・期待が高まるお話でした。

