パリ在住の声楽家・唐澤まゆ子さんをお迎えして@植田洋子とTea For Two

2025/07/16

250716_TFTステキなゲストをお迎えして、楽しいトークと素敵な音楽をお届けします。
お茶でも飲みながらステキな午後をお楽しみください。
(聞き手:植田洋子) 

今回のお客さまは、豊中出身でパリ在住の声楽家(メゾソプラノ)・唐澤まゆ子さんです。
1993年に神戸女学院大学音楽学部声楽科を主席で卒業した唐澤さんは、強い直感と挑戦心から単身フランスへ渡ります。当初はフランス語も話せず、言葉や生活面で大変な苦労を経験しましたが、情熱を武器に世界最高峰の音楽教育機関であるパリ国立高等音楽院の入学試験に挑戦し、見事合格されました。

音楽院入学後は、クラシック音楽の知識不足を痛感し、毎日朝から晩まで音楽を聴き込み、努力を重ねたといいます。特に心に残っている恩師として、最初に声を見出してくれたアナ・マリア・ボンディ先生への深い感謝を語られました。未知の環境や言葉の壁を楽しみながら乗り越えていく姿勢は、関西気質による前向きさとご本人は振り返ります。

フランスでの生活では、住居探しや練習環境の確保にも苦労しながら、やがて郊外の一軒家で自由に歌える環境を得ました。野外公演なども多く経験し、自然の中で歌う解放感は今も大切な思い出だそうです。

今回の帰国の大きな目的は、フランスで共演しているベドリッシュ弦楽四重奏団との特別コンサートの開催です。7月18日、大阪市中央公会堂中集会室にて開催され、すべて弦楽四重奏用に新たに編曲された楽曲を披露する意欲的な企画となっています。

唐澤さんの活動の中でも特に注目されるのが、マリー・アントワネット作曲とされる楽曲の発掘と演奏です。パリ国立図書館に所蔵される膨大な資料の中から楽譜を探し出し、世界初録音を実現。ベルサイユ宮殿での演奏にもつながりました。研究者のような地道な作業を楽しめる性格が、この成果を生んだと語られました。

現在は演奏活動に加え、後進の指導や音楽療法にも力を注いでいます。フランスでは多くの生徒を指導し、デイサービス施設でのコーラス指導など、音楽を通じた心身のケアにも取り組んでいます。歌うことは呼吸を深め、健康や心の安定につながると強調されました。

家庭では母としての役割も大切にしながら、自身のアイデンティティを貫くことが、家族にも良い影響を与えると考えているそうです。何度も挫折しそうになりながらも、「歌が好き」という気持ちだけは失われず、それが再び前を向く力になってきたと語られました。
音楽への情熱と行動力・・・これからもその歌声で、多くの人に生きる力を届けてください!