
ステキなゲストをお迎えして、楽しいトークと素敵な音楽をお届けします。?お茶でも飲みながらステキな午後をお楽しみください。
(聞き手:植田洋子)
今回の放送では、ギタリストで「タンゴグレリオ」の一員である米阪隆広さんをゲストに迎え、久しぶりの再会を喜びながら、音楽活動やタンゴへの思い、今後の演奏予定などについてじっくりとお話を伺いました。米阪さんはこれまでに3度この番組に出演されており、前回は2018年、約7年ぶりの登場となりました。
米阪さんは大阪大学経済学部を卒業後、プロのギタリストとして活動されており、高校時代にギターを始めて以来、その魅力に取り憑かれ、現在では演奏活動と並行して池田市でギター教室も主宰されています。音楽大学出身ではないものの、長年ギターを続けてきたことが今の活動につながっていると語られました。
タンゴ・グレリオは、バンドネオン奏者の星野俊路さんと米阪さんによるデュオで、2010年結成、今年で15周年を迎えます。バンドネオンとギターのみという編成は非常に珍しく、アルゼンチンの下町で自然発生的に演奏されてきた、泥臭く親密なタンゴの魅力を伝えたいという思いから活動を続けてこられました。華やかな大編成のタンゴとは異なる、素朴で哀愁のある音楽を紹介することが目的だといいます。
番組では、1930年代の古典タンゴ「タコネアンド」を演奏し、タンゴのリズムや背景についても解説されました。タンゴにはアルゼンチン・ブエノスアイレス発祥の音楽としての歴史があり、のちにヨーロッパへ渡って映画音楽などとして発展した「コンチネンタル・タンゴ」と呼ばれる流れも生まれましたが、タンゴグレリオはあくまでアルゼンチン・タンゴを主軸に活動されています。
また、米阪さんはタンゴ以外にも、アルゼンチンのフォルクローレ音楽にも深い関心を持ち、番組内ではカルロス・モスカルディーニ作曲の「水と悲しみ」をギター独奏で披露しました。フォルクローレは民族音楽でありながら、現代音楽やジャズの要素を取り入れた新しい表現も盛んで、自然や土地の歴史を描いた奥深い音楽であることが紹介されました。
活動の広がりとしては、テレビ番組のBGMへの使用や、アルゼンチン国立芸術大学のラジオ番組で楽曲が放送された経験、音楽専門誌での高い評価なども語られました。特に3枚目のアルバムが「レコード芸術」の準特選に選ばれたことは、大きな励みになったとのことです。
今後の演奏予定として、5月18日に池田市で行われるタンゴ・グレリオのライブが紹介されました。定員の少ない親密な空間で、新しいレパートリーも交えた演奏が予定されています。また、8月にはギターデュオ「リオ・デル・ボスケ」とのジョイントコンサートも予定されており、タンゴとフォルクローレの新たな魅力が期待されます。
米阪さんが主宰するギター教室は、子どもから高齢者まで幅広い世代が通っており、明確な「弾きたい音楽」がある人ほど長く続けられるという指導観が語られました。自身のお子さんについては、無理に音楽の道を勧めることはせず、本人の興味を大切にしたいという思いも印象的でした。
素敵なギターの生演奏に酔いしれたひととき。米阪さん、今後もずっと活躍して、またちょくちょくタッキーのスタジオに、その音色をお届けくださいね。

