卒業式で使いたいスマホ動画テク@「カメラとお散歩」

2015/03/04

毎月第一水曜日11時からお送りする「カメラとお散歩」ではスタジオにカメラマン宮本陽さんをお迎えして、カメラの楽しみ方や撮影エピソード、ワンポイントアドバイスなどを聞かせていただきます。
150304_カメラとお散歩Web3月は卒業シーズン。
スマートフォンが普及した今日では、誰もが気軽に思い出の動画を残せます。
今月の「カメラとお散歩」は、ちょっとしたコツでハイクオリティな動画が撮れるコツを教えていただきました。

1.起承転結を考える
時系列がわかる工夫をしましょう。
講堂やホール入り口の看板なども撮ると一目で状況がわかります。
また、動画と写真との違いを意識して、安定するまでしっかりとホールドし、撮りたい場面を映したらさっと終わるのではなく、一呼吸おいてから撮影を終了しましょう。

2.ブレ防止の秘策
ユレユレ画面の連続は見辛いものです。
とはいえ、スマートフォンのために三脚を持って行く方は少ないでしょう。片手で操作するとぶれる人は、スマートフォンを両手でしっかりと持つだけでかなり安定します。
また、撮影中メインの被写体だけを見ていると揺れに気がつきにくいもの。画面の端を見ると比較的チェックしやすいはずです。撮影中、ときどき隅に着目してください。

3.タップでピントと明るさを決定
オートフォーカスに任せっきりにしないで、場面や被写体が変わったら、録画途中であっても新たな被写体をタップしてピントや明るさを調整しましょう。

4.縦か横か?
縦方向の構図は、ある意味斬新で面白いので、試してみる価値はあります。
ただし、パソコンやテレビで見返すのであれば、横長の構図で撮影しておきましょう。

5.音にも配慮を
撮影前に、ご使用のスマートフォンのマイク位置をチェックしておきましょう。
知らずにマイク部分を指で塞いで撮影すると、不明瞭で籠った音声しか録音できません。

最後に、動画撮影以前に踏まえていただきたいポイントは…
1.撮影対象の選別
撮ってよいもの、ダメなものをしっかり意識しましょう。
例えば、卒業式の式典の撮影は基本的にNGです。

2.楽しむ方法
何でもwebに公開しないこと。
卒業式など大勢が集まる場所での撮影は、写真・動画を問わず、意図せずに他人を写してしまいがち。
プライバシー侵害は非常にデリケートな問題です。
自分で楽しむ、家族で楽しむ、友人どうしで楽しむ…など、楽しむ方法もよく考えてくださいね。

以上、卒業式に限らず、どんな場面にも応用していただけるスマートフォンの動画テクニックをぜひご活用ください。

**質問&作品 募集!!**

「カメラとお散歩」ではカメラや写真撮影に関する質問、ならびにあなたの作品を募集しています。
いただいた作品には宮本さんからの講評並びに、ワンポイントアドバイスがいただけます。
なおご質問の際には、お使いの機種やどのような状況でのことかなどなるべく具体的に教えてくださいね。
メールの件名は「カメラとお散歩」係:816@minoh.net
お待ちしています。