桜の撮影@カメラとお散歩

2015/04/01

毎月第一水曜日11時からお送りする「カメラとお散歩」ではスタジオにカメラマン宮本陽さんをお迎えして、カメラの楽しみ方や撮影エピソード、ワンポイントアドバイスなどを聞かせていただきます。
150401_Mr.MiyamotoWeb週末、気温が上がり、桜も一気に開き始めました。
そんな日曜日、宮本さんはお仕事で東京に。
たまたま時間が空いたので、上野に出かけられたそうです。
その際、お手持ちのiPhone5で撮影された写真を例にあげ、
桜を撮るコツについてお話ししていただきました。

まずは全体を撮影。
晴天の上野は人、人、人。
行楽シーズン到来といった雰囲気が伝わってきますね。
150401_カメラとお散歩1次に、桜の枝にズームして撮影。
広角レンズの場合、手前にあるものが大きくひずみ、
正確な形状がでないという特性がありますが、
被写体が花の場合、さほど神経質になることはないそうです。
ただし、漫然と「ああ、綺麗だな」と全体を撮るのではなく、
一番美しいと思う花を探し、そこに焦点を当てるつもりで撮影すると、
格段にアピール力のある作品になることをお忘れなく。
150401_カメラとお散歩2最後に、縦構図での撮影。
縦構図は横とはまた違った雰囲気が出ます。
青空の美しさと、淡いピンクの桜との対比が美しいですね。
150401_カメラとお散歩3こんなふうに、シチュエーションを変えて、撮影されることをお勧めします。

さて、宮本さんが東京・上野で桜を撮影されていた頃、
千波留は宝塚花の道の桜を撮っておりました。(iPhone6Plusで撮影)
あいにくの雨でしたが、蕾についた水滴が美しく感じられ、そこに焦点を当てています。
150401_sakura_C晴天の桜は明暗がはっきりしており、鮮やかな美しさがあります。
一方、雨の日の桜は背景がグレーがかっていることが多く、
桜の花びらとの明暗差があまりありません。
それが柔らかい魅力になることも。

桜の季節は短いです。
晴れていても雨が降っていても美しい桜をぜひ、撮影してくださいね。

最後に一つだけ、ご忠告。
おそらく、桜の名所では写真を撮る方があちこちにいらして、
ファインダーを覗くと、撮影するつもりがない人が枠の中に入ることが多いかもしれません。
でも、それはお互い様。
どうぞ、譲り合いの精神で、気持ち良く撮影なさってくださいね。

「カメラとお散歩」次回もお楽しみに。

**質問&作品 募集!!**
「カメラとお散歩」ではカメラや写真撮影に関する質問、ならびにあなたの作品を募集しています。
いただいた作品には宮本さんからの講評並びに、ワンポイントアドバイスがいただけます。
なおご質問の際には、お使いの機種やどのような状況でのことかなどなるべく具体的に教えてくださいね。
メールの件名は「カメラとお散歩」係:816@minoh.net
お待ちしています。