こんな時にはどう撮れば良いの?!@「カメラとお散歩」

2013/10/02

毎月第一水曜日11時からお送りする「カメラとお散歩」ではスタジオにカメラマン宮本陽さんをお迎えして、カメラの楽しみ方や撮影エピソード、ワンポイントアドバイスなどを聞かせていただきます。
131002ブログ
今月は寄せられたご質問に答えていただく形でのレクチャーとなりました。
【Q1】運動会シーズン、子どもを必死に狙いますが、なかなかうまく撮れません。どうしたら生き生きとした子どもの表情や動きを撮れるでしょうか?
A、うまく撮れない理由がいくつか考えられます。
 ●ピントがうまく合わない場合はオートフォーカスを追いかけモードにして、フォーカスポイントを1点に絞り、表情やゼッケンなどに「合わせ続ける」ことです。 ただし、これには撮影者の技術力も大きなウエイトを占め、難易度が高いと言えます。
 ●構図がイマ一つな場合は、子どもさんの頭の上が空き過ぎで締まりがない、あるいは子どもさん以外に余計なものが写りすぎている可能性があります。 ズームをもっと望遠側にして、構図内に余計なものを入れないことを考えてみるのも一つの方法です。どのような構図ならカッコいいと感じるのかイメージしながら撮影してみましょう。但し望遠側になるとブレのリスクも高まり被写界深度も浅くなることを知っておいてください。
●表情が生き生きしていない場合は枚数を多く撮ってあげることです。運動会などでのお子さんの表情は一瞬も同じ状態ではないと思います。連写モードでなくても、何度もシャッターを切ってみると思いのほか表情が異なることが判るはずです。
力まずに、失敗をしてもいいや、という気持ちで撮影に臨むと意外な作品が撮れることもあるかもしれません。 但し、絶対に失敗が許されない状況の時には冒険しすぎないようにご注意を。

【Q2】秋はおいしいものがドンドン登場します。おいしいお料理を激写!と撮っても、のっぺり。おいしそうに見えません。キラキラおいしそうに撮るにはどうしたらいいですか?
A.まずは光を味方につけましょう。その光も斜め奥から当たっている方効果的です。というのも真正面から光があたっていると、のっぺりとした写真になるからです。特別なライトなどないご自宅でも午前中の窓際で撮影すると、自然に斜め後ろからの光があたります。内蔵ストロボを使うと、真っ正面から光があたりのっぺり…になるので、発光禁止・停止にします。
また、一般的に食べ物は暗く撮るより明るく撮る方がおいしそうに見えます。露出補正はプラスに。(明るさ調整で明るく)。
また、レンズは広角側だと食材の一部が大きくひずんで写る鼻デカ犬風になるので、撮影する人が少し離れてレンズのズーム機能を使って写すのがお勧めです。
真上からの構図はピザの見本写真のようになるのでNGです。
カメラの機能以外に、テーブルクロスや食器など、脇役にも気を配りましょう。 秋色のクロスを敷いたり、お料理の盛りつけに少しこだわるだけで随分印象が変わりますヨ。

サンプル1 光が正面から当たっている場合(全体にのっぺりした印象)
131002_カメラとお散歩1
サンプル2 奥からの光で撮影している場合(キラキラ感あり。背景の『脇役』も良い味を出しています)
131002_カメラとお散歩2

【Q3】逆光で撮影しなくてはいけない時にどうすれば 良く撮れますか?
大きな窓を背にしている人をとるような場合、外が明るすぎて人物の顔が暗くなったりします。そんな場合は露出補正をプラスに(明るさ調整でより明るく)します。窓の向こうは白トビすることになりますが、中の人物を写すことが目的であればそれでOK。
また、内蔵ストロボを使うことで正面から光を当てることも有効です。

過去放送したなかで関連するブログはこちら。
七五三 子どもさんを愛くるしく撮るコツ→「カメラとお散歩」2012年11月号
お料理の写真について→「カメラとお散歩」2013年4月号
ご参考になさって下さい。

「カメラとお散歩」は2年目に入りました。これからもよろしくお願いします。

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いただいた作品には宮本さんからの講評並びに、ワンポイントアドバイスがいただけます。
なおご質問の際には、お使いの機種やどのような状況でのことかなどなるべく具体的に教えてくださいね。
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