6/27の劇団「すずしろ」ヒストリー、往年の「すずしろ」の名優を迎えて

2015/06/27

 シニア劇団「すずしろ」の有志のみなさんが、毎回、趣向を凝らしたテーマでお送りする・劇団「すずしろ」アワー。6/27は、すずしろの歩みを元劇団員と語る「ザ・すずしろヒストリー」。秋田啓子さんのナビゲーターで、11年前の劇団立ち上げ時のメンバーだった杉田昭さん(左)、須田数雄さん(右)を迎え、思い出話に花が咲きました。
c150627 お二人は、すずしろの名優トップ2。人生の歴史も長くいらっしゃいます。杉田さんと芝居の出会いは、終戦後の昭和22年の大学2年生の頃。新劇の大阪公演で杉村春子に感動し、影響を受けて「蛍雪座」という劇団を自ら立ち上げました。卒論も演劇について書き、卒業後は新聞記者を経験後、朝日放送の前身の大阪テレビ放送に入社。朝日放送になってからもテレビのプロデューサーとして活躍され、定年後も制作会社に勤務し、70歳ですずしろ創設メンバーに。
 一方の須田さんは、香川県の田舎町で、お母様が田舎歌舞伎の鬘の作り手、お兄様が女形という環境で育たれました。学校を卒業後大阪へ出て働き、かたわらで大阪芸大の2本の映画に出演されたそうです。
 すずしろの代表作「煙が目にしみる」では、死に装束をまとったお二人が桜をバックに言い放ったセリフに、演出の倉田操さんも絶賛したそうです。ニューヨーク公演では全てが英語のセリフ。覚えるのに一苦労したお話や海外旅行も初めてだったエピソードなど、思い出話が尽きませんでした。
 考え方も生き方も違う60~80代の団員が、一致団結して取り組んだニューヨーク公演は、すずしろの礎になっています。「演劇ってすばらしい!」最後に杉田さんの声が響きました。
 次回は、7/11放送。「ケンケン・キョンキョンの音楽大好き!」と題してお送りします。お楽しみに!

◇劇団「すずしろ」アワー 第2・4土曜朝9:30放送(再放送・翌金曜15時)