まちのラジオ第2週 大阪大学大学院文学研究科文化表現論専攻准教授・橋本順光さん

2015/08/13

hashimoto-1 箕面の主な活動グループが週替わりでお送りする「まちのラジオ」。毎月第二木曜は、大阪大学社学連携事業。大学と社会のつながりをテーマに放送しています。
 今回は、大阪大学大学院文学研究科文化表現論専攻准教授の橋本順光(はしもと・よりみつ)さんをゲストにお迎えしました。
 今回のテーマは、文学、そして比較文学研究についてです。
 比較文学研究とは西洋と日本の近代文学の相互関係を研究する学問です。グローバリゼーションが進む昨今、文学もその波に逆らうことはできません。だからこそ、この比較文学を通じて、日本の文学のあり方、そして西洋とどのように交錯してきたのかを研究しているそうです。
 さらに、今回は文学研究の必要性についても話していただきました。科学や工学のように、文学研究には即効性はありません。ですが、文学研究をしなければ、かつてどのような事が起こって社会が変わってきたのか、自分の国とそれ以外の国々の思想の違いなどを理解することができません。そのため、文学研究は誰かがしなければならなく、そして残していかなければならないとお話いただきました。
 橋本さんは最近「万国風刺漫画大全-世紀転換期の世界-」という、かつての風刺漫画を集め、それらを比較し、どのように関係し合っているのかについて研究した本を出版しました。9月には、タイで開催される国際シンポジウム 「日タイ交流史研究の新地平 大鳥圭介の『暹羅紀行』(1875)から広がる140年」に出席されるそうです。