春からお仕事に復帰される10カ月児のママさんからのご質問「みのおママの学校~じょさんしカフェ」@デイライトタッキー

2016/02/11

 毎月第2木曜日11時放送「みのおママの学校~じょさんしカフェ」。子育てママを総合的にサポートする、日本でたったひとつのユニークな学校「みのおママの学校」がラジオを通して毎月子育てに関するさまざまな情報を発信しています。2月は!?
 c160211 こんにちは!2月11日は、とってもいいお天気の祝日でしたね!
みのおママの学校の谷口です。

今月のご質問です。

Q.4月から仕事に復帰します。今、授乳中ですがおっぱいはどうしたらいいでしょうか?
10ヶ月のはるちゃんママからのご質問です。

A.まずは、ママが今後もおっぱいを続けたいか、やめたいのか?ママの気持ちが大切です。
お仕事に復帰したら母乳をやめなければならないと思っているママさんもいらっしゃるようですが、お仕事を続けながらでも授乳は続けることはできます。
 例えば今、よく母乳が出ていて昼夜問わずしっかり飲ませている場合なら、お仕事に復帰してしばらくの間は休憩時間に搾乳する必要などがあるかもしれませんが、徐々に赤ちゃんがおっぱいを吸わなくなると、おっぱいもその間隔で作られるようになるので、授乳間隔も空いてくるでしょう。
 次第に帰宅してからだけの授乳、夜間だけ授乳というスタイルに変わっていくこともあります。また、夜間に授乳することでトラブルも起こしにくくなります。夜間の授乳って大切なんです。
 日中、ママと離れていても、帰宅してからママに抱っこしてもらい授乳してもらう。授乳すること=スキンシップと考えると、ママとお子さんにとって安定剤のような意味合いもあるので、続けられるという選択肢も「あり」かと思います。
 
 特に、保育園の通い始めは、大きな環境の変化ということもあり、お子さんが熱を出したり、体調を崩すことも多かったりします。特にまだ月齢が低い子の場合、ご飯や水分は摂れなくてもおっぱいなら飲めるという子も多いです。母乳の88%は水分なので、授乳することは水分摂取にもなりますのでね。 どちらが正解不正解というのではなく、まずはママ自身がどうしたいかが大事ですし、ママ自身のライフスタイルに合わせて選んでいく必要があるのかなと思います。
 
 また、小さい子を預けることに対し後ろめたさを感じるママさんもいらっしゃるようです。日本では、小さいうちは母親がそばにいて育児をした方が良いという「3歳児神話」があるので、母親が働いているとかわいそうと言われることがまだありますよね。でも厚生白書でも、それには何の根拠もないと断定されています。確かに3歳までは脳の発育が著しいので、この時期に安定した愛情を感じて育つことは大切ですが、それが絶対に母親でないといけないということはありません。お母さんが働いているかどうかで、子どもの情緒性や成績などには差はないらしいです。ある研究では、「保育園などに預けている時間は子どもの発達には影響しないが、家族で食事をしているかどうかは発達に影響する」という結果が出ています。大事なのは短い時間でも、うれしいや楽しい、おいしい、気持ちいいなどの「快」を共有できるかということなのかもしれませんね。朝食や夕食を家族一緒に摂る、お布団の中でのおしゃべりタイムを大切にする、などのお楽しみ時間を、日々の生活の中に入れると良いでしょうね。
 
 保育園に入ると、子どもは集団生活ならではの色んな刺激を受けて成長できます。子どもは子どもの世界が広がりますし、お父さん・お母さんからの濃密な愛情と、保育園からの平等な愛情で社会性も身に付きます。保育園に入ると「うちの子、実は何でも分かってるんだ~」というように思えますよ。
 ご自分の気持ちを周りのかたにうまく伝えて、理解してもらえるといいですね。

 もうすぐ春!入園や仕事復帰など環境が変わる季節でもあります。初めてのことにどきどき期待と不安。親子そろって笑顔で新しい環境、新しい生活を楽しめますように!

みのおママの学校
■毎月第2木曜11時放送(再放送:当日の夜19時45分頃)